集団教育の難しさ

対象グループと内容

先日、スクールカウンセラーとして採用された自治体で研修がありました。2時間の研修のうち半分程度は基礎総論(というかフワッとした話)で、僕が普段話しているような内容でした。僕にはその部分のニーズはなかったのですが、ただ、複数の職種を対象に、また新採用からベテランまでが混ざっている集団に向けての研修は、講師の方もどうしたものかと悩んだだろうなとも思いました。

僕が学校で教員研修をする時もそうなのですが、例えば発達障害や不登校がテーマであったとして、それについての知識や経験、意欲も教員によってバラバラなことが多いです。
結果、ものすごく聞いている人と寝ている人の二極化が激しい研修になったりします。
(ちなみにスクールカウンセラーの地区研修などでは、皆ベースの知識があって問題意識も似ていることが多く、まとまりやすい印象でした)

教室では…?

これ、実は学校の教室でも同じではないかと思います。小学1年生はまだしも(ホントは入学時点でも割と差がついていますが)、中学年、高学年になると、同じクラスの生徒間でも学習到達度やレベル感の違いが顕著になります。
そうなると、教員はどこに合わせて授業をするべきか、悩むことになります。実際にはクラスの標準を対象にやっていくしかないのですが、そうすると時間を持て余す子がいる一方で、課題が終わらない子やそもそもできない子も出てきます。
余裕のある教員は、持て余す子には追加課題を出し、ついてこれてない子には個別指導や補助のあるプリントを用意したりします。
ただ、それを全教員がやるのは難しい。

差は開いていく

こうして、特についていけない子たちには学びにならない時間が発生します。これはもったいない。子どもたちは、毎日4.5-6時間程度を学校での勉強に充てています。その時間の効率が悪いと、さらに学びが不足して勉強についていけなくなります。

こうして負のスパイラルが生まれ、できる子とできない子の差が開いていきます。
これをどうにか出来ないか…
補助教員をつけることや個別対応することも不可能ではないのですが、教育機関の持っているお金を考えるとどうしても難しい。
現場が無理をせず、お金がなくてもできる方法。
皆さん、何か良いアイデアありませんか?

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