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多職種勉強会

子どもに関わるいろんな職種の友達と、多職種での勉強会をやっています。
先日の勉強会での気づきなど。

多職種は良い!

子どもを支援する機関はもちろん病院だけではなく、それはもう多岐にわたります。子どもだっていろんなシーンで暮らしているので、当たり前です。
先日の会では、(機関で言うと)小学校、中学校、支援校高等部、フリースクール、教育相談、スクールソーシャルワーカー、児相、養護施設、児童自立支援施設、保健所、里親支援、司法、就労支援、シングルマザー支援とまあ盛りだくさんでした。

ここまでくると、全体を把握している人はおらず、お互いに聞く話が新鮮なものばかりです。

気づき:多様性の確認と自分の立ち位置

こういう場で話すと、そもそもいろんなテーマがあることに気づきます。フリースクールの置かれている立場とかこれまで全然興味なかったことに気づいたし(笑)、現代的なコミュニティの結びつき方でも示唆を得ました。
子どもと親を支援すると一口に言っても、支援者それぞれに興味のあるポイントがいろいろあるので、それだけの種類の視点があるのだなぁと気づかされる経験はとても刺激的でした。自分の視野の狭さを振り返るとともに、この多様性の中で自分がどの位置から子どもと親にアプローチしていくのか考えるいいきっかけになりました。

面白かった話①

「公的な支援者が被支援者の私的なことまで包括的にサポートする時代になるんじゃないか」という話

話題を出してくれたのは母子保健に関わる保健師さんなのですが、彼女は割とカオスな地区で働いており、いろんなことの段取りを自分で組めない対象者さんも多いそうです。なので通院に付き添ったり、公的な手続きを手伝ったり、もはやその人の生活に寄り添うような仕事になっているとのことでした。
でも似たようなことは他の職種でもあり、例えば学校の先生が家庭の相談に乗ったり、僕らが中学受験の相談に乗ったりしてもいい。
専門業務ごとに縦割りが過ぎると、手の届かないスキマができたり、全体を把握する支援者がいなくなります。そうすると結局保護者が一人(運がいいと二人)で考えなくてはならず、不安に押しつぶされたり、決断・行動できなくなったりすることがあると思います。
しかし、各専門職が自分の足場からどんどんフィールドを広げていくことで、保護者が安心して子育てするためのサポートが提供できるのではないでしょうか。

面白かった話②

「子どもを支援する立場は『先生』とか『〇〇師/士』が多い」という話

結局みんな支援者って上から目線じゃね?的なニュアンスを内包したコメントでした(笑)。とはいえそこにいる人たちは皆さん①のように包括的な支援を考えていて、そもそも立場とかあまり気にしていない方が多かったです。
ただ一般的に専門職は自分の職域と立場に線を引きがちなもの。仕事の枠を引かなくては困ることもあるのですが、それがあまりによそよそしい感じでは専門性を活かすためのコミュニケーションに影響が出てしまいます。せっかくいいスキルを持っていても、相談してくれない、安心してくれないのでは我々というリソースが届かなくなってしまいます。
改めて、対象者と向き合う姿勢を考えるいいきっかけになりました。

多職種は面白い

多職種でのディスカッションをしたからといって、実際の業務でできることの幅がそこまで広がる訳ではありません。しかし、相手の背景を想像する材料や視点が多彩になることで、とても良いアイデアが出てきそうな予感はしました。
また定期的にコミュニケーションを取っていきたいと思います。

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