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Web制作において、見積り外のサービスとして、やることとやらないことの社内ルール。

制作の仕事って、やることと、やらないことのルールを決めておかないと、ずるずると見積りにない作業までやる羽目になることがよくあります。
ぶっちゃけ、制作の仕事が定時に帰れない原因って、やらなくても良いことを断れずにやっているから、という部分も大きいと思います。
(もちろんそれだけではないですけど)

制作の仕事は、発注してしまえばなんでもやってくれる、と勘違いされることがよくあります。

たとえば、
・資料を社内の会議で使いたいから、30部カラーで印刷しておいてくれ。
・PCの設定がおかしいんだけど、設定の仕方を電話で教えて欲しい。
・うちの新入社員に一通りの今までの制作の流れを教えてあげて欲しい。(OJT?)

などなど。
実際のサイト制作とは関係ないことまで、ITに詳しいから分かるでしょ?みたいな感覚で頼まれることがあるのです。

こういったことに関しても、サポートやコンサルという形で費用に盛り込んでいたり、それも制作サービスのうちだ、というお考えであればどんどん対応しても問題はないと思います。

でも、実際Web制作の見積りの中に、そういうサポート業務みたいなものって見込んでいない制作会社の方が多いのではないでしょうか。

見積りにない作業を、親切心や、「次の仕事に繋がるかも?」なんて、どんどん対応していると、赤字に直結します。次の仕事につなげるためにサービスをする、という考えはありだと思いますが、クライントにサービスと認識してもらわないと意味がありません。
言いなりになるのと、サービスして恩を感じてもらう、というのはわけが違います。

この線引きがうまく出来ないと、知らないうちに工数赤字を垂れ流しながら、自己満足のみでプロジェクトを進めていくことになります。
結果、会社全体が迷惑します。

クライアントにとってみれば、言えばやってくれるのであればやって欲しいし、やってくれたら次もやってくれ、これもやって欲しい、と思うのは当然です。

これは、やらないこととやることを、きちんと提示しないのがいけないのです。ルールを提示したことで、失注や契約解除されるようであれば、それはしょうがない、縁がなかったのでしょう。

怖がらず、きちんと事前にやることとやらないこと、をクライアントに説明しておくことで、継続して良い関係を築ける場合も多いです。

対応しておいて「見積りの範囲外だよ!」と文句を言わず、きちんと社内ルールを設けて対応すれば、お互いにストレスなく制作を進めることができますし、働き方改革定時退社にも繋がるのではないかと思います。

ひとつの考え方として、Web制作会社同業者の方の参考になればと思います。

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