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絶対に失敗しない!同業者から見た良いWeb制作会社の選び方・見分け方|損しない見積り交渉のコツ

Webサイトを制作してもらおうと、Web制作会社に問い合わせると、あれもこれも出来ますと提案されますが、制作費はどこもピンキリ。

いったいどの制作会社に依頼すれば良いのだろうか?

実際にWeb制作会社にWebサイト制作を依頼しようとすると、たくさんある制作会社からどこの会社を選んで良いか迷ってしまいます。

・実際に依頼をしてみたらデザインが全然だめで・・
・依頼した制作会社は制作費が高い割に対応が悪くて・・
・ことあるごとに追加費用が発生して・・

Web制作会社選びに失敗すると、納得できない品質のWebサイトが完成したり、想定以上の費用がかかったりすることもあります。
制作のやり取りでもストレスが多く、制作会社選びに失敗した・・なんていう声もよく聞きます。

そこで、Web制作業界の私から見た、ぶっちゃけ良いWeb制作会社の選び方のポイントと見積り交渉の仕方などをまとめてみました。
私は現在もWeb制作会社の役員として、制作現場で働いており、そろそろ業界歴20年くらいになります。

今回は、制作業界の損得なし・ポジショントークなしに、業界の人間からみた良いWeb制作会社の選び方と、見積り交渉のポイントを書いています。

Web制作は、専門知識も必要な分野なので、会社選びは人によってはかなり難しいです。
この記事はWeb制作に関して知識が少ない方、初めて取り引きを検討されている方へ向けて書いています。

個人的な経験や見解も入っていますが、かなり客観的にまとめております。
制作業界の当事者にとってみると、偏っているように読み取れる部分もあるかと思いますが、本当のことを書いているつもりです。

ボリュームのある記事ですが、この記事を読んで、Web制作会社を選ぶ際に、知っているの知らないのでは全然違った!と感じていただけると幸いです。

良いWeb制作会社へのアプローチの方法

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結論から言ってしまうと、Web制作会社の選び方で一番良いのは紹介してもらうことです。

Web制作会社で、仕事を継続して受注出来ている会社は、顧客から顧客への紹介といった、横のつながりを大切にしていることが多いです。

きちんとした仕事をしている制作会社というのは、顧客から他の顧客を紹介してもらって、仕事を継続的に受注しています。

インターネットで検索すると、Web制作会社は沢山ヒットしますが、一社ずつ見積りと提案を受けるのは大変な作業です。
値段だけで判断して、あとで思っていたのと違うということもあります。

ですので、もし会社経営者やWeb担当者の知り合いがいれば口コミで、紹介してもらうのが一番手堅いです。

「おたくのWebサイトってどこの会社で作りましたか?」
「対応はどうでした?」
と、実際に制作を依頼した方に聞くのが一番です。

制作会社によって相性や予算感の違いもあるので、確実に自分たちと合う制作会社が見つかるかというと、そういうわけではありません。
しかし、Web制作業界の仕事の探し方として、紹介という横のつながりは大切なので、紹介で相談された際に、制作会社も悪い対応はしないでしょう。

ネット検索で探すのも良いですが、評判の良い制作会社を口コミで探すのが、一番確実で手っ取り早い方法です。

企業のWeb担当者でも良いので、もし知り合いがいたら、まずはどこの制作会社に依頼しているのか、品質や対応はどうか聞いてみてください。

良いWeb制作会社を見分けるために確認すること

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紹介といっても、なかなか難しいとは思いますので、実際にネット検索などでWeb制作会社を検索して、良い制作会社を見分けるためのコツ、というかポイントをまとめてみます。

まず検索のポイントとしては、打ち合わせなどを希望されるのであれば、会社の場所なども含めて検索すると良いでしょう。
問い合わせをする前に、会社の資本金や社員数、事務所の規模感など、会社概要をチェックして、良さそうであれば問い合わせをしてみることをお勧めします。

ブログを更新している制作会社も多いので、是非のぞいてみてください。
制作に対しての考え方や、どのような雰囲気の会社なのかも少しは感じられると思います。

1. 問い合わせに対してのレスポンスの速度

これ、一番大切です。

たとえば問い合わせを出して、レスポンスが遅く、こちらが忘れたような頃に、回答をしてくるような制作会社はやめておきましょう。
おそらく制作時にも、同じようにレスポンスの遅さでストレスを感じることになります。

なぜ、レスポンスが遅いかというと、単純に担当者がルーズであったり、社内の誰が何をやるべきか、まとまっていないケースが多いです。
たまたまその時に、何かの事情があった、問い合わせメールを見ていなかった、ということも考えられますが、1週間も経ってから連絡してくるようなケースだと、事情があるとかないとか関係なく、ずぼらな制作会社かと思われます。

もしくは問い合わせした内容に対応できないか、したくない場合でしょう。

ですので、問い合わせに対しては、できれば1営業日遅くとも2~3営業日以内に何かしらのレスポンスがあるWeb制作会社がお勧めです。

2. 制作実績を作った制作者が在籍しているか?担当してもらえるのか?

Web制作会社の実力、特にデザイン力については、制作実績を確認するのが一番確実なのですが、ひとつ注意したいのが、そのデザインを制作したデザイナー本人が在籍しているのか?また制作の担当をしてもらえるのか?です。

制作会社の実績と言いつつ、デザインはデザイナーに依存しますので、実際に制作したデザイナーがいなかったりすると、制作実績に期待しても意味がなくなってきます。

Web制作業界は、人の入れ替わりが激しい業界です。

腕の良い方はすぐに独立しますので、実際に良いデザインの実績があっても、実は作ったデザイナーはすでに退職していて、担当するのは新人のデザイナーだったりすることもあります。

ツッコんだ確認になりますが、もし制作実績をみてデザインに魅かれて、その制作会社を選んだのであれば、制作したデザイナーが在籍しているのか?またそのデザイナーに担当しているのか?までをチェックした方が良いでしょう。

Web制作会社の立場でいうと、指名までされると社内の人員調整が必要な場合もあり、ちょっと面倒だなと思ったりもしますが、発注するのであればそこまで徹底しても良いかと思います。

3. 制作は内製なのか外注なのか?

制作を社内のスタッフで対応するのか、それとも外部の制作会社や個人へ再委託をしているのか、についても確認した方が良いでしょう。
外部の優れたデザイナーに依頼するというケースも多々ありますが、小さなWeb制作会社へ依頼する場合などは、さらに個人へ依頼するケースもあります。

進行に問題がないことも多いですが、外注していると、その分修正の連絡などにタイムラグが発生するので、場合によっては対応が遅くなり、ストレスを感じることもあると思います。

会社にもよりますが、内製の方がスムーズに制作が進むことも多く、直接デザイナーさんにイメージを伝えたりすることもできるので、個人的には内製のWeb制作会社をお勧めします。
技術の専門家集団の方が、出来る出来ない、の判断もフットワークも早いことが多いです。

外注を使っていても、非常に優秀にディレクションをしてくれるWeb制作会社もありますので、一概には言えませんが、検討材料として認識しておくと良いでしょう。

4. 見積り金額はピンキリなので、予算は決めておく

詳しくは、見積り交渉でお伝えしますが、見積りに関してはピンキリなので、自分の中で予算をきちんと決めておくことをお勧めします。
よく相場を気にされる方がいますが、Web制作会社で勤めている人間の視点から言うと、制作費の幅はかなり広いです。

その会社の規模にもよりますし、品質や対応面なども考慮に入れると、安いとか高いなどは一概には言えません。

どういうWebサイトを作って欲しくて、どこまでのサポートや提案をして欲しいのか、そしてそれをいくらくらいでやって欲しいのか、をまずはまとめてから見積り依頼をすることをお勧めします。

なんとなく見積りを依頼すると、後で予想していなかった費用がかかってしまい、結果として予算オーバーということもありえます。
可不可はともかくとして、この内容をこの予算感でやりたい、という希望は明確にしておくことをお勧めします。

5. 窓口となる担当者(ディレクター)は自分たちの疑問に答えてくれるか?

リモートでも電話でも良いのですが、担当者と一度自分たちの要望や、今後Webサイトを運営していくのにあたっての質問など、必ず打ち合わせの機会は持つようにしましょう。

値段と制作実績だけをみて決めるのではなく、担当者がどういう受け答えをする方なのか、自分たちの疑問にその場で的確に答えてくれるのか、その点をきちんとチェックした方が良いです。

Webディレクターと呼ばれる方が窓口になることが多いのですが、その方がWebサイトの制作と運営に対して、十分な知識を持っておらず、すぐに社内に持ち帰るような方だと、後々にストレスとなります。
Web制作はゼロから一つのサイトを作り上げる作業なので、コミュニケーションが非常に大切です。

制作を進める中で、担当者が技術的なことになると即答できず、すぐに持ち帰ったり、要領を得ない回答しか出来ないようですと、意思疎通がうまくできずに、後に言った言わないで追加費用を請求されたり、途中で制作が頓挫することにもなりかねません。

Web制作でのトラブルはコミュニケーションがうまく出来ておらず、意思疎通が出来ていなくて起こることが多いです。
この記事では何度も触れますが、担当者との相性が制作を進めるのに大きく響きますので、一度話をして必ず担当者の人となりをよく確認してください。

この人なら任せられる、と感じられる方を選ぶようにしましょう。
会社の規模や制作実績も大切ですが、担当者との相性もかなり大切です。

見積りが高いWeb制作会社の方が品質は良いのか?

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重要なことなので、制作費について再度触れますが、制作費は高い制作会社の方が品質が良くて、低いとそれなりなのでしょうか?

費用の高い低いの感じ方は、与えられている予算やWebサイトの規模にもよりますので、幾らくらいが安いとか高いとは一概に言えません。

ただ、それなりの制作費の会社にも、比較的安めの制作費の会社にもそれぞれ値段の根拠はあります。

では、同じ規模感のWebサイト制作を依頼した場合、見積りの高い会社と安い会社はどういう所が違うのでしょうか?

制作費が高い制作会社は何が違うのか?

同業者から見て、制作費の高いWeb制作会社が、必ずしもスキルやデザイン力が高いわけではありません。
もちろん、著名なデザイナーが所属していたり、優秀なエンジニアが所属していたりという理由で、単価が高い会社もあります。

しかし、費用が高いから必ず自分たちの思い通りのものが完成するかというとそういうわけでもありません。
では制作費が高い会社は低い会社と、どういう所が違うのか・・

制作費が高いWeb制作会社というのは、きちんとした制作体制を立てて、スケジュールや提案などを順序立てて進めてくれるところが多いです。

安い見積りの制作会社が出来ない、とは言っていません。
総じてきちんと体制を整えて、制作の管理進行してくれます。

進行管理が出来ているということは、必然的に高い品質、満足のいく品質を望むことができます。

担当者についても、きちんとしたコミュニケーションの取れる方、実務経験の豊富な方を採用しているケースが多いので、制作を進めるうえでの信頼度は高いでしょう。

それなりに実務経験があり給与もそこそこもらっている人が動くので、当然ですがその分制作費も高くなります。

Web制作業界というのは、良い意味で個性の強い、悪い意味でクセのある人も多く、時間にルーズであったり、制作は出来るけどコミュニケーションがうまく取れない方も多いです。
(Web制作業界に限った話ではないのですが、他業界から転職してきた私はそう感じます)

そんな中で、割ときちんと対応してくれるWeb制作会社というのは、それなりに高い制作費を取るものなのです。
一概に高いから品質が良いとは限りませんが、制作費が高い制作会社というのは、高くても満足される成果物を出している、という裏付けでもあります。

「制作費が高いんじゃないかな?」と思ったら、制作実績や会社の規模、継続年数、資本金なども加味して検討すると良いでしょう。

制作費が安い制作会社はなぜ安いのか?

では、制作費が安いWeb制作会社というのは、なぜ安く制作できるのでしょうか?
同じ業界からみて、安く制作できる根拠として考えられるのは以下の点です。

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