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ビジネス街の中心でeスポーツを叫ぶ 丸ビルで初の企業対抗戦

日本の代表的なビジネス街である東京・丸の内から大手町、有楽町のエリア。その中心部にある丸ビルで3月15日、スポーツ競技としてコンピュータゲームの腕を競う「eスポーツ」の企業対抗戦が開かれました。
「大丸有まちづくり30周年 e-Sports Festival ~俺より強いやつに大丸有で会いに行く」というイベント。会場は丸ビル1階マルキューブ。大手町・丸の内・有楽町地区に事務所を置く企業約40社が参加、ゲームの腕を競いました。
各企業チームの応援団も大勢いて、会場内は熱気であふれていました。この日の種目は格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」。ゲームがリリースされたのが1991年(平成2年)です。登場から30年たつ歴史あるゲームだけにプレーヤーの年齢層も幅広い。役職者も多く参加しており、ソフマップからは渡辺武志社長が参加していました。

企業の代表者1名による2本先取で勝ち抜きのトーナメント戦が始まりました。イベントの様子は「ニコニコ生放送」やYouTubeで生放送されました。
味わい深い対戦カードも多数ありました。予選ブロックではJXTGエネルギー対JX金属といったグループ企業同士の対決もみられ、熱い戦いが繰り広げられました。対戦前に選手が「名刺交換」するのもビジネス街ならではの光景でしょう。

社長が参加したソフマップは予選ブロックの初戦で読売新聞と対戦。読売新聞が圧倒的な強さで勝ちました。ちなみにその後も読売新聞は強く、連勝していました。さすがプロのeスポーツチームを持つ会社は違いますね!

決勝は野村総合研究所対BFTの組み合わせに。手に汗握る激闘の末、「丸の内の覇者」となったのは野村総合研究所。社を代表して栄冠を勝ち取った選手は「純粋にうれしい。大丸有(大手町・丸の内・有楽町)のために盛り上がれたかな。すばらしい戦いだった」と喜びを語っていました。
なにしろ、ここは秋葉原でも渋谷でもなく、丸の内です。多くの会社帰りのビジネスパーソンが足をとめて観戦していました。eスポーツを初めて観戦という商社勤務の女性は「著名な企業に勤める大人の人があれだけ盛り上がれるのはすごい。本当に楽しそう」と話していました。
eスポーツは2018年の流行語大賞にもエントリーされ、一般的な知名度が飛躍的に向上しました。大手企業のスポンサー参入も相次いでいます。ビジネス街の熱いイベントをみて、さらに盛り上がりそうな予感がしました。

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・企業参入が相次いている背景には何があるのか
・日本でeスポーツ産業がさらなる成長を遂げるために何が必要か
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本セミナーで日本のeスポーツ市場の現状理解を深め、ビジネスの可能性を多角的な視点から探っていきます。


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