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商業捕鯨再開、お肉大戦争始まるか

お肉大戦争、始まりますかね。

約30年ぶりの商業捕鯨の復活です。記事によると2019年7月から日本の領海や排他的経済水域(EEZ)での商業捕鯨が再開されます。牛肉や鶏、豚といった食肉の代表格、ジビエという野生の鳥獣類も加わって、お肉の大競争時代がやってくるのでしょうか。私の世代は学校給食にクジラ肉が出ていましたし、今でもときたまクジラ料理のお店に行きます。表紙の写真はクジラ肉のお刺身です。クジラのステーキも好物です。おいしいのは間違いありません。

「国際捕鯨委員会(IWC)脱退」はNHKのお昼のニュースでもトップでした。新聞各紙の扱いも大きいです。ただ世間はそれほど歓迎しているでしょうか。意外と冷静なのでは。「やっとクジラが自由に食べられる。うれしい」といった反応は40歳以下になるとほとんどいないと思います。渋谷のセンター街で若者にマイク向けても「なにそれ」といった反応が多数では。

商業捕鯨を中断した30年前と比べ、現在の消費者の食の選択肢は格段に広がっています。消費者は価格にも敏感。スーパーでは牛肉が高くなると割安な豚肉の売れ行きが良くなります。

クジラ肉は最初は流通する量が限られるでしょうが、量が増えるにつれ、他の食肉、あるいはマグロや馬刺しとの熾烈な価格競争が始まります。やっと復活しても、価格次第では採算が合わず、「商業捕鯨」が商業的に成り立たなくなるかもしれません。

今年6月に書いた原稿です。


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