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‘Cause you know lonely days(「数の論理で」デモ・1992)

高野寛
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小さい頃から、
自分は少数派なんだと感じながら生きてきた。

小〜中学校では、男子のスポーツヒエラルキーの最下層に属する、病弱なインドア転校生として。(1990年代初頭まで「オタク」にポジティブな意味はなかった)

高校では(進学校の)偏差値からドロップアウトしたバンド馬鹿として。(心ない同級生は時に「バカ野」というアダ名で僕を呼んだりした)

大学は、自由だった。誰にも制限されなかったから。

まあ、ロッキンオンのインタビューを受けても原稿用紙4〜5枚で尽きる程度の、軽度なトラウマだ(笑)

デビューアルバムの「世界は悲しすぎる」に始まり、「アトムの夢」「人形峠で見た少年」「紳士同盟」など、初期のアルバムには独り言以上・メッセージ未満の「問題提起ソング」が何曲かある。「数の論理で」もその一曲。わかりにくいが、そんな気持ちで作っている。

このデモは、音源化されたものとは歌詞が少し異なる。 http://petitlyrics.com/lyrics/14349
特にAメロの詰めがちと甘い。

英国EU離脱問題で世界が揺れている。
多数決は時に残酷な仕組みだ。

かれこれ25年ほどほぼ欠かさず選挙に行っているが、自分が投票した候補者が当選したことがほとんどなかった。最近は当選圏に手が届く候補者の中でいちばん信頼できる人に投票したりしているが、うまくいくとは限らない。

世の中が今こうなっているのは、行動した者たちとなにもしなかった者たちの、長い年月の積み重ねの結果によるものだ。少数派が考えて行動すれば、この世の中は大きく変わるのかもしれない。

アメリカ、イギリス、日本、、、、
2016・民主主義の大きな転換期。

選挙に行こう。
じっくり考えて、未来を選ぼう。



‘Cause you know lonely days
(「数の論理で」1992)
*発表された音源の歌詞・ここにUPしているデモ音源は歌詞が異なります)

三角関数が解らなかった僕だって 
数の論理で動いてる
点数が増えたら 気持ちも晴れるのに
成績落ちたら ため息だ

三角関係で悩む彼だって 
数の論理で動いてる
二つに一つを 決めてみたいのに
割り切れないから 答えが出ない

数の論理で順位が決まる 
順位の中で勝負も決まる
でも 数が少ないのは何故 
負けなんだろう?

三角関数を解りたかった僕だから 
数の論理も嫌いじゃない
孤独でいるより 
本当の理解者はたくさんいるのが楽しいはずさ

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※未発表曲を次々ポストしています。
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