画像1

フルーツバスケット

高野寛
00:00 | 00:00

※試聴版。オリジナル版(03:04)は購入後に視聴可能。

僕が「GREEN DAKARA」のCM曲を歌うキッカケになったのは、作詞作曲者の赤松隆一郎さんが(そう、あの曲は僕の曲ではないのだ)僕の「おさるのナターシャ」という曲を聴いてヴォーカリストとしてオファーを頂いたことに端を発する。もう4年目になるのかな?ずっと同じキャスト、同じ歌でシリーズが続く、稀有なCMになりつつある。

「おさるのナターシャ」は2005年に、「リズムであそぼう」というコンピに書き下ろした曲。このアルバムは、子供と大人が「楽しく手拍子!」というテーマで作られたアルバムで、コーネリアス、MOOSE HILL & 原田郁子、ハナレグミ、高田漣、マルコス・スザーノ、etc …という錚々たるメンツの名盤だった。
http://www.333discs.jp/releases/リズムであそぼう/

「おさるのナターシャ」の歌詞を思いついたのは、テレビで「世界のニュース映像」を観た時。イスラエルの動物園で、転んで頭を打ったナターシャというサルが、昏睡から覚めて二足歩行を始めた…というエピソードは若干眉唾ものだったが、もともと「みんなのうた」みたいな曲を作るのは好きだったので、そのニュースをヒントにさっと書いた曲だ。

後に「おさるのナターシャ」は、絵本付きのシングルとしても発売されている。
http://www.333discs.jp/releases/おさるのナターシャ%E3%80%80絵本cd/

気を良くした僕は2007年の子守唄のコンピ「おやすみなさい」にも、ナターシャシリーズ第二弾「おやすみナターシャ」を書き下ろした。
http://www.333discs.jp/releases/おやすみなさい/

本当はその後、ナターシャシリーズの曲をあと2曲くらい作ってミニアルバムにする計画だったのだが、3曲めがなかなかできずに、その計画は頓挫してしまい、月日が流れた。

この曲はナターシャシリーズ第三弾としてつくりかけのまま放置されていたのだが、ある日詞の構想が浮かんで、やっと陽の目をみることになった。実はもう一曲ナターシャシリーズの短い曲がある。2020年のコロナ禍初期にOTOTOYから配信リリースした「歌とギター」収録の「いたずらナターシャ」がそれ。
https://ototoy.jp/_/default/p/534664

サビで果物の羅列をしているのは、中原めいこ「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」へのリスペクト...ではなくてムーンライダーズの「マスカット・ココナツ・バナナ・メロン」へのオマージュ、でもエロスはない(笑)

※未発表曲を次々ポストしています。
このマガジン↓の他の曲もよろしく。
https://note.mu/takano_hiroshi/m/m2c316066693b



フルーツバスケット
作詞・作曲:高野寛

きょうも あつい あつい なつやすみ
ひとり おつかい ゆくよ ナターシャ
きいろ みどり あまい フルーツを
かごに たくさん たくさん つめこんで

バナナ・マンゴー・ココナツ・パイン
マスカット・グアバ・パパイヤ・メロン

かえりみちに ひとつ みずたまり
つるり すべり ころび おおあわて
なかない なかない うちに かえらなきゃ
わたりどりのジョナサン わらってる

バナナ・マンゴー・ココナツ・パイン
マスカット・グアバ・パパイヤ・メロン

きょうも あつい あつい なつやすみ
あせが ぽたり ぽたり おちるけど
はやく はやく うちに かえらなきゃ
だって きょうは ママの たんじょうび

バナナ・マンゴー・ココナツ・パイン
マスカット・グアバ・パパイヤ・メロン

ここから先は

この記事のみ ¥ 100

この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。