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星野源・復活武道館にバンドマスターとして参加 / 25周年記念アルバム・ブラジル録音 (2014)

*モレーノ・ヴェローゾが筆ペンで書いた文字↑

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*このエッセイはデビュー30周年の2018年のエピソードまで連載を続ける予定です。このページ単体で¥200でも読めますが、¥3000でマガジン「ずっと、音だけを追いかけてきた」をご購入いただくと過去と今後更新の30年間全ての連載記事(全42話・予定)を読むことが出来るのでおすすめです
*2014年の出来事:ソチオリンピック開催 / 西アフリカでエボラ出血熱が流行 / 米国ミズーリ州で警察官が黒人青年を射殺、抗議デモに発展 / 「笑っていいとも」終了 / 外国人旅行者が1341万4000人となり、2013年を上回る過去最高に / 関東・甲信地方を中心とした各地で観測史上最大の積雪を記録、東京電力管内で約24万6800世帯が停電 / 「STAP細胞」論文撤回 / AKB48握手会傷害事件が発生 / 御嶽山が7年ぶりに噴火、50人以上が死亡 / 


2014年は40代最後の年。とても充実した一年だった。
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2013年の10月、渋谷の街角で星野源くんとバッタリ会った。2012年にアルバム「Stranger」収録曲「生まれ変わり」のレコーディングに参加して以来10ヶ月ぶりの再会だった。入院中はずっと心配していたが、久しぶりに会うとすっかり元気そうに見えて安心した。結局その日は道端で少し立ち話して別れたが、何日か後にこんな律儀なメールをもらった。

「事務所から連絡が届いていると思いますが、あらためて。2月6日の武道館でギター、コーラス、そしてバンマスをお願いしたいんです……。」

そう、2013年にキャンセルされた武道館公演が2014年2月6日に決まったのだ。フルバンド→少編成~弾き語り→フルバンドというそれまでの作品を総括するコンサートの流れの中で、冒頭と終盤のフルバンドのパート十数曲を、自分よりも客観的な視線でバンドマスターとしてまとめて欲しいというオーダーだった。

ファンが待ちに待った重要なライブ。映像の収録も入る。生半可な気持ちでは引き受けられない。直前までの自分のツアー、そして3月からの新しいアルバムの準備もあってスケジュール的にはかなり厳しかったが、何故か渋谷でバッタリ会ったのも運命的だったし、直々のオファーを断るのは忍びない。快気祝いの気持ちも込めて引き受けることにした。

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