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アンドロイドと電気の羊(ver.1)

高野寛
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最近人工知能やロボットに関するニュースが多くて(その大半は明るくない)そのことをよく考えていた。
15年くらい前に伊藤桂司さんとの往復書簡で作った曲のデータにLogicのdrummer(これもある種の人工知能と言っていい)でリズムを加えた。あと、スマホという恐るべき、文字通りガラスのように壊れやすい近未来の装置を、僕らはいつも握りしめているという奇跡の日常...そのことはずっと頭の片隅にあって、2年前に書いた詞をMACのテキストスピーチで「Kyoko」と「Otoya」に喋らせて、並べていったらこんな曲になった。変な文だな。まあこんな、ねじれた思考で一気に作った。不穏というか不安定なこの曲を作りながら、「不気味の谷」というロボット用語が時々頭をかすめた。

いろいろMIXのアイデアがあるが、とりあえずざっくり今日のラフミックスバージョン。
ーー
アンドロイドと電気の羊。
言葉と音楽、たかのひろし。

アンドロイドと、電気の羊。
手のひらの中の近未来。

アンドロイドと、電気の羊。
ここから先は、立ち入り禁止。

心の壁を、超えてはいけない。
いつも不安で、つながっていたい。

アンドロイドと、電気の羊。
手のひらの中、僕のすべて。

落としたら、きっとひび割れる。
握りしめたままの言葉、こぼれて。

アンドロイドと、電気の羊。
どうかこのまま、夢を見させて。

アンドロイドと、電気の羊。
リアルは痛い、だから忘れて。

そこで突然、充電が切れた。

ーー
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