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2001年(1995)

高野寛
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※試聴版。オリジナル版(04:53)は購入後に視聴可能。

1995年の未発表曲。
曲調は80年代のTodd Rundgren’s UTOPIAの雰囲気がある。エレキ12弦のソロはCD化された曲だと「Sunnyday weekend」くらいだとおもう。

1995年からみた2001年は、6年後とはいえ、まだまだ遠い未来に思えた。昭和生まれで万博の時小1だった僕は、21世紀になったらタイムマシンや空飛ぶ自動車や宇宙旅行があたりまえになっているんだろうとずっと信じていた。

1995年、この頃携帯はあったがメールは普及していなかった。ネットを見てる人はごく一部のマニアだけだった。海外の友達には手紙を書いたり、原稿はFAXで送ったりしていた。

このデモ、まとまってはいるけど、何かが足りない。だから埋もれていた曲。上手い下手じゃないんだ。
時代を越えて響く歌をいつも目指しているから。

詞を書きなおせばいい曲になる気もするけど、2016年の今「2001年」をテーマに歌うとしたら、どんな内容がふさわしいのだろう?

2001年の夏まで抱いていた新しい世紀への期待は、9月11日のニュースにすべて上書きされて消去されてしまっている。9.11のトラウマは、世界中の人々の深層心理に深く横たわっていて、今の世界の混迷に繋がる大きな転換点だったのだろうと、2016年の今、あらためて思う。

それでも、この曲を再生させるイメージを描いてみたくなった。
完成したら、録り直してみます。


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2001年 
作詞・作曲:高野寛

行く宛のない僕らの旅は 偶然だけが道連れなのさ
この先の路は地図にもなく 誰も知らない場所へと続く

こんな静かすぎる日 高揚して眠れない
ずっと風に吹かれようか 朝まで

神様だけが知ってる 僕らの旅の秘密
いつも恋を続けよう 2001年に

同じ時代に生まれた僕ら 同じ言葉で話し合ったら
複雑すぎる旅のルートも 不思議にうまく決まってゆくさ

こんな暗闇の中 急に土砂降りの雨
一体何が始まるのか? この後

何があっても平気さ 未来は僕が決める
だから旅を続けよう 2001年に

だんだん東の空に 永遠連れてくる太陽
ずっと雨上がりの路を 走ろう

古い時代は過ぎゆく 未来は今に変わる
1000年の歴史の果て 2001年に

神様は今僕らを どこかで見守ってる
だから旅を続けよう 2001年に

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