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Everything is Goodにまつわる100の事柄

*ツイッターに連投した「#Everything_is_Goodにまつわる100の事柄」ツイートのまとめ。ツイートでは「CD発売後に削除する予定」だったリンクは、削除しました。

*「Everything is Good」サブスクリプションまとめ
amazon (CD) : http://amzn.asia/fgsjqFM
apple
music : https://goo.gl/6FBRy3
Spotify
: https://goo.gl/oZNNxr
AWA
: https://goo.gl/ZMN8s5
OTOTOY(ハイレゾ): https://goo.gl/BT1SjL
amazon
digital : https://goo.gl/cNRBCG

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その1:「Everything is Good」は2017年10月4日に発売されるミニアルバム。

その2:タイトルは確か、ジム・ジャームッシュ「Coffee and Cigaretts」のセリフから取った記憶があるが、遠い記憶なので定かではない。https://youtu.be/mM6Mpn0-eyQ

その3:ジャケットは、北海道で撮影した木もれ陽。趣味:写真撮影 カメラはcanon G7X  https://www.instagram.com/takano_hiroshi

その4:「ミニアルバム」と言っておきながら、新曲7曲+ボーナス・トラック5曲の全12曲収録。

その5:12曲入りだけど、5曲のボーナストラックはスケッチ(ラフなデモ)なので、あくまで「ミニアルバム」と呼びたい。http://amzn.asia/2404Ie9

その6:全12曲/41分収録、価格はミニアルバム価格・¥2000+税。http://amzn.asia/2404Ie9

その7:店頭に並ぶ正式流通盤としては、2014年のデビュー25周年記念アルバム「TRIO」以来、およそ3年ぶり。https://youtu.be/GKw_pDdRDJA

その8:この2年間、主にライブとクリエイターズサイト・noteで新曲を発表してきた。それが今回のミニアルバムの母体。
https://note.mu/takano_hiroshi

その9:【余談】欧米と同じように、日本もストリーミングとアナログ中心になってCDは廃れるのかなぁと2年くらい前は思っていたけど、日本ではCDもまだまだ生き残りそうな気がしてる。部屋が狭いから。

その10:新曲7曲のうち、一曲はギターインスト(新境地)。ボーナストラックの5曲目もインスト曲。

その11:「新曲」といいつつ、長年ライブで演奏してきた曲や、ずっと前に書いた曲を満を持して発表した曲も含む、じっくり時間をかけて練り上げた作品。

その12:クリエイターズサイト・noteに発表した40曲以上の歌ものの楽曲から6曲、60曲以上のインスト曲の中から1曲を選んで、スタジオで1からブラッシュアップしたのがこのミニアルバム。

その13:作家には締切がないと書かないタイプと、日常的に創り続けるタイプがいる。僕は完全に後者。日記のように曲を書き続けている。自分が曲の「第一発見者」になる瞬間の快感が忘れられないから。

その14:収録曲の原型(デモ)はクリエイターズサイト・noteで配信中。
1曲め「Everything is good」のデモ、新しい方。(CD発売後・削除しました)https://note.mu/takano_hiroshi/n/n8de93b6a41a4?magazine_key=mb1ac9feba483

その15:2005年に「Everything is Good」をライブで弾き語りしてる動画はここに。
https://youtu.be/MS1iIvnE0YQ

その16:曲め「Portrait」のデモはカセットで録った。これと同じものがボーナス・トラック3曲めに収録。(CD発売後・削除)

その17:2曲め「Portrait」は、2ndアルバム「RING」の雰囲気で作ってみた。「Is that love?」~「カレンダー」あたりの感じ。
http://www.haas.jp/album/ring.html

その18:2曲め「Portrait」の歌詞のベースにあるのは、実はリンゴ・スターの「Photograph」。
https://itunes.apple.com/jp/album/photograph/id905351701?i=905351723

その19:3曲め「Candle of Hope」のデモ。
https://note.mu/takano_hiroshi/n/nd444e52266a6?magazine_key=mb1ac9feba483
CDが発売されたら削除。(これはボーナストラックには収録されません)

その20:3曲め「Candle of Hope」の原曲「炎」(1992年録音)のデモ音源をボーナストラックに収録。当時のツアーパンフにおまけでつけたCDに収録していた音源。

その21:1992年頃はハウスにハマっていた。当時のデモを踏襲して「Candle of Hope」は久々に4つ打ちの曲に仕上げた。

その22:3曲め「Candle of Hope」の原曲のデモが1992年、最初のデモが去年だから、この曲は「構想24年・制作1年」と言っても過言ではない…
とかいって、その24年間構想どころか存在すら忘れかけてたけど。

その23:3曲め「Candle of Hope」の原曲「炎」もろうそくがモチーフだったが、どちらかと言えばクリスマスのイメージだった。震災後に何度か参加したキャンドルナイトのイメージで新たに詞を書きおろした。

その24:4曲目「Mondo Electro」のデモ。
https://note.mu/takano_hiroshi/n/nfb3ea6f0c627?magazine_key=m9c30b38b8336
CDが発売されたら削除。(これはボーナストラックには収録されません)

その25:「Mondo Electro」デモのMV
(noteにUPされているのと同じ音源)
https://vimeo.com/217858705

その26:「Mondo Electro」のフレーズはKemperの「Melody Harmonic」ディレイで遊んでいる時にできた。設定したキーに合わせてアルペジオになるから、単純なフレーズを弾くだけで3声のリフになる。

その27:ちなみにkemperっていうのはこんなマシン。
ちゃんと購入したので回し者ではないよ。
http://www.korg-kid.com/kemper/artists/hiroshi-takano/

その28:「Mondo Electro」は同期(コンピューター)なしで3人バンドでライブ演奏できるのを目指してアレンジした。先日のモーションブルーのライブでお披露目できてよかった。

その29:今までのアルバムでもインストはちょいちょい入れてきたけど、「Mondo Electro」みたいな風変わりなギターインストがアルバムの真ん中に入ってることってなかったかも。ギターソロ16小節って結構長い方。

その30:5曲目「180°」のデモ。オークションで買ったカセットMTRで録った。これと同じものをCDのボーナス・トラック4曲目に収録。(CDが発売されたら削除)
https://note.mu/takano_hiroshi/n/n113471ebe73d?magazine_key=mb1ac9feba483

その31:「180°」の詞のテーマは「裏腹」ってことになるのかな。昔の歌謡曲っぽい感じも意識した。「シンガーソングライター的な自意識」が薄い恋の歌、とでもいうか。

その32:何故カセットで録ったかって言うと、コンピューターで録ると中途半端に音が良すぎて盛り上がらないから。あと、無限にやり直しと編集ができて、緊張感がなくなるから。

その33:カセットで録るとやっぱりベースの音がいいね。そしてパソコン録音に慣れきった身には制約だらけ。歌いながらタンバリン叩いたり。それも良し。

その34:結局、「180°」と「Portrait」のレコーディングは、カセットデモを聞きつつバンドで一から録り直し。名実共に「デモ“テープ”」としての使命をまっとうしたのです

その35:6曲目「DAN☆SHARI」のデモ。CDが発売されたら削除
https://note.mu/takano_hiroshi/n/n81e9056663eb?magazine_key=mb1ac9feba483

その36:「DAN☆SHARI」は忌野清志郎の詞に強く影響を受けた、ゲンダイ物質文明社会にギモンを投げかける曲、なのか? ほんとか?

その37:「DAN☆SHARI」の詞、一人称が「俺」なのも清志郎さんの影響だけど、他の自分のオリジナルで「俺」使った曲あったかな?もう、忘れた。

その38:「DAN☆SHARI」はノベルティ的・コミカルという点で「五十歩百歩」「紳士同盟」に似てる。つまり初期の作品に近い、久々のテイスト。

その39:【マニア向け情報】「DAN☆SHARI」冒頭から出てくる「ピロロロ~ン」という音は、「Cordion」というiPadアプリ。調べたら、もう入手できないっぽい。
https://youtu.be/zJW4dwI6z4w

その40:【重要】「Everything is good」は諸般の事情により、発売日が10/4から10/25に延期になりました。発売を楽しみにしてくださっていた皆様、申し訳ございません。今しばらくお待ち下さい。

その41:7曲目「Rio-Tokio」のデモ。(発売後削除)
https://note.mu/takano_hiroshi/n/nb748285c9dce?magazine_key=mb1ac9feba483

その42:7曲目「Rio-Tokio」は2014年にブラジル・リオに録音に行った時借りていたアパートの部屋で爪弾いたギターのリフをサンプリングした。

その43:だから「Rio-Tokio」の後ろには、アパートの窓の下にある広場で遊んでいた子供の声や、車のクラクションがうっすら聞こえる。

その44:「Rio-Tokio」では、そんなブラジルの空気感もまとめて曲に封じ込めたかった。ブラジル録音の前作「TRIO」と、来年秋に出る予定の30周年記念アルバムの橋渡しのような気持ちで。

その45:ゲストミュージシャンはライブでおなじみのDr:宮川剛 & B:鈴木正人(リトルクリーチャーズ)。「Portrait」と「180°」に参加。宮川くんは「DAN☆SHARI」にも参加。

その46:その他の曲はミックスも含めすべて自分だけで仕上げた。楽しいけど、とにかく時間がかかる。。。

その47:今回は、サウンドや演奏で無意識に設定していたハードルを、今までより1段上げた。と言うか、前作「TRIO」が新境地だったので、そうしないと納得できなかった。

その48:アレンジやミックスで自分の中で定番になっていた手法をやめて、新しいプラグインや音源を試したり。

その49:役に立ったのはLogicの「Drummer」。ジャンル別に架空のドラマーが何人かいて、プリセットを選ぶと自動でパターンを生成してくれる。

その50:LogicのDrummerでサイコロを降るようにいろんなパターンを試して、うまくハマったパターンを採用、midiに書き出して別の音源をアサインして修正していく。

その51:ドラムの音源はNIのAbbyRoadシリーズを多用した。1曲めがvintage、3曲目が80’s、4曲目が70’s。

その52:izotopeニュートロンというAIプラグインも、低音のマスキング(だぶつき)チェックに役立った。

その53:音響関係のAIも自動運転技術と同じで、全部を任せることはできないけど少し手伝ってもらうくらいなら結構役に立つ。

その54:でも、本当は有能な誰かと組んで作るほうが遥かに早いし素晴らしい(ということは知ってるけどいろいろやりたくなる宅ロッカーの業)

その55:ボーナス・トラックその1「炎」は「Candle of Hope」の原曲、1992年に録ったデモのリマスター。声が全然違う、25年もののビンテージ。

その56:1992年当時のツアーパンフレットに付属していたCDにも「炎」の別バージョンが入っていた。

その57:「炎」の歌とギターはこんなのに録って、コンピューターと同期させてたんですよ
https://youtu.be/XDc0zEBcWVU

その58:「炎」の打ち込みはこれだった。PC-9800 note(MS-DOS)なのにマウスで操作。MACのperformerみたいで、軽くていいソフトだったな。
http://www.kuwatec.co.jp/Products/TM/

その59:ボーナス・トラックその2「Everything is Good」の弾き語りデモ。10年以上前なので、少し歌い方と歌詞が違う。その頃のライブはこれ。このバージョンはメロディも少し違う。
https://youtu.be/MS1iIvnE0YQ

その60:ボーナストラックその5「Children’s song」は「Rio-Tokio」のインストバージョン。デモは、多分ググるとどっかで聴ける。

その61:今回ボーナストラック(デモ)が5曲も入ったのは、noteやライブで応援してくれたコアファンの皆さんに、曲を2倍楽しんで貰いたいという意味合いもあります。

その62:録音も大詰めの8月に、旧MacBookの画面が四分の一ほど映らなくなった。当然、作業は滞った。困った。。。

その63:ネットで調べると「オーブンで基板を焼くと剥がれたハンダが溶けて直る場合がある」という記事発見。実行しようかと思ったが、思いとどまった。

その64:背に腹は変えられず、急遽MacBookProを新調。コンピュータを乗り換えると引っ越しに苦労することが多かったけど、今回はデータの移行が案外すんなりできて拍子抜けするほど。

その65:新MacBookProの◎と✕ 
◎:タッチバーはLogicの編集時にはかなり便利 今のところ動作も割と安定 スピーカーの音がかなり良くなった(ウッドベースも聞こえる)

その66:新MacBookProの◎と✕ 
✕:USB-C→今までのUSBの変換が何かと面倒 キーストロークの浅さと隣のキーとの距離(微妙に近い)に未だに慣れず、時々ミスタイプしてしまう ちょっと値が張る

その67:エレキギターの録音には1曲を除いてアンプは使っていない。KemperとEleven Rackのみ。

その68:「DAN☆SHARI」のエレキはフェイザーを繋いでピグノーズを鳴らしてマイクで録った。独特の味。

その69:エレキギター、何を弾いたっけ?ストラト、サイケデリズムのシンライン、335、テイラーT5も使ったかも。

その70:アコギはオメガ、86年のテイラー、ハミングバード。

その71:「DAN☆SHARI」だけ自分でベースを弾いた。65年くらいのプレベ、フラットワウンド。

その72:鈴木正人くんは「180°」でフラットワウンドのプレベ(ヴィンテージ)、「Portrait」はたしかジャズベ(ヴィンテージ)を弾いてた。

その73:打ち込みのベースはNIのScarbee MMとウッドベース、UVIファルコンも使ったかな?

その74:ミュージックマンのベースの音、今は使っている人が少ないから逆に新鮮。

その75:宮川剛くんはジャパニーズヴィンテージドラムマニア。パールの60年代のキットを「Portrait」「180°」でプレイ。

その76:もう何年も、シンセはソフトシンセのみ。LogicのVintage Synth、UVIファルコンがメイン。

その77:ファルコンはメタファイブのテイくんとまりんのインタビューで知った。80年代的シンセ音が得意、でもレンジは広くて音が立つ。逆にEDMにはあまり向いてないかも。そこが好き

その78:エレピの音はLogic内蔵か、NI Scarbee Mark1 & A200。

その79:いつからか、僕の中では「新曲」という概念が曖昧になってきている。ずっとライブで歌い続けているのに正式なCDではリリースされていない曲も沢山ある。

その80:この2年ほどnoteで未発表曲を配信して、古い曲と新曲の境界線がますます曖昧になってきた。忘れかけていた昔の曲は誰かのカヴァーみたいに新鮮に演奏できる。
https://note.mu/takano_hiroshi

その81:歌のマイクはエンジニア関口くん私物のノイマン49ヴィンテージ、JZ V47、sE2200、RE-20、だったかな(忘れた)

その82:アコギのマイクはノイマン87、AKG451、Blue dragonfly、sE2200、オーディオテクニカの細いリボンマイク、だったかな(忘れた)

その83:インスタに「#everything_pix」のタグで「Everything is Good」な写真をUPしています。ちょうど投稿200枚。https://www.instagram.com/explore/tags/everything_pix/

その84:自分で録音した曲のインターフェイスはRME FirefaceとBabyface PROを愛用。Kemperと並ぶ、堅牢なジャーマン気質を感じる律儀な機材。

その85:以前は録りもミックスもヴィンテージ的な味付けの機材やプラグインを多用してきたけど、最近は要所要所になってきた。

その86:ちなみに、ジャケットに使った写真、元はコレ



その87:20世紀は、アルバムの発売に合わせて曲を仕上げて録音して、その後ツアーをしていた。ただそのやりかただと、曲に不慣れなまま録音に突入してしまって、堅い雰囲気のテイクになってしまうことも少なくなかった。

その88:そしてツアーを終えた頃に新曲を歌いながら、ああ、これがこの曲に一番ふさわしい表現なんだ、と気づいたり。たしかジェームス・テイラーも21世紀に入ってからそう語っていた。

その89:だから近年は、できるだけライブで体に馴染んだ曲を中心に作品を作っていくやり方にしている。僕はテクニカルなシンガーではないし、自分の作品でも歌いこなせるまでに少し時間がかかるから。

その90:歌い込んでいくことで、歌詞も磨かれる。覚えにくい歌詞、歌いにくい歌詞はどこかに不備があることが多いので、歌いながら変えてゆく。身体に馴染んだものを作品として仕上げていくやりかたになっていった。

その91:ペンと紙で作った歌詞は、意味を追いすぎていることがある。
歌いながら作った歌詞は、言葉としては意味不明でも、伝わることがある。

その92:歌いながら曲を長い年月に晒すと、より普遍的な表現に近づくような気がしている。

その93:逆に「Portrait」の「ひび割れた画面 指でなぞって」というフレーズは、今のリアルを記録しておこうという意図。もしかすると5年後にはもう、懐かしい記憶かもしれない。

その94:今までも「ある日、駅で」「テレパシーが流行らない理由」など電話をモチーフにした曲を作ったけど、電話は一番身近に時代のリアルを映すアイテムの一つ。

その95:タイムレスな曲を作ることは、デビュー当時からずっと目標にしていること。
でも、タイムレスな曲はタイムリーではなかったりする。だからヒットチャートがまだ強かった90年代は、苦労した(笑)

その96:たしかに録音された音源は永遠の命を得るけれど、本当の意味で曲を記録・再生できるのはデータじゃなくて自分自身の身体だけなんだ。

その97:この2年ほどの孤独な作曲期間中、noteでの皆さんのサポートが大きな心の支えでした。多謝 for you。https://note.mu/takano_hiroshi/magazines

その98:そして、新曲をライブで歌った時の反応も、モチベーションと刺激になりました。多謝 for you again。

その99:今日もいろいろあったけど、僕はといえば「Everything is Good」、そう言える間は、まだきっと大丈夫。そんな、日々に寄り添う句読点のような作品。

その100:いつものことだけど、つくり終えたらすぐ、次の作品を作りたくなってきた…
この次は、モアベターよ!(完)

この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。