2008_rioのコピー

GANGA ZUMBA ブラジル録音とブラジル〜日本ツアー / トッド・ラングレンとの再会 / pupa始動 (2008)

*2021.1.25.加筆修正しました。
*このエッセイはデビュー30周年の2018年までの連載です。このページ単体で¥200でも読めますが、¥3000でマガジン「ずっと、音だけを追いかけてきた」を購入していただくと、全ての連載記事(全42話・¥8400相当)を読むことが出来るのでおすすめです。
*2008年の出来事:アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻(リーマン・ショック)、金融危機が世界的に拡大 / シベリア東部の永久凍土地帯の融解が急速に進行 / アメリカ合衆国中西部を襲う大規模竜巻群が発生、大被害/ 四川大地震発生、約4万人死亡と報じられる / 北京オリンピック開催 / バラク・オバマが第44代アメリカ合衆国大統領に当選 / ICOCAとSuicaの電子マネーが相互利用開始 / 福田康夫首相、辞意を表明 

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2008年はpupa(ピューパ)とGANGA ZUMBAという2つのバンドで並行して活動。忙しく、一年があっという間に過ぎていった。それぞれ「静と動」とも言える好対照の音楽性だったが、どちらも、初期衝動に溢れていた。

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この年、GANGA ZUMBAはレコーディングとツアーで2度ブラジルを訪れている。折しも2008年はブラジルに日系移民が渡ってからちょうど100年、「日伯(にっぱく)交流100周年」(*「伯」は国名漢字表記「伯剌西爾(ブラジル)」から)に当たる年。

まず1月に2ndアルバムのレコーディングセッションでMIYAと僕、ドラムの宮川剛君の3名がブラジル・リオデジャネイロに渡り、現地メンバーのマルコス・スザーノ、フェルナンド・モウラと合流。何曲かのベーシックリズムを録音。

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ブラジルのパーカッション隊もゲストに迎えて、リオの空気を記録した。

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2005年の中南米ツアーでは訪れることができなかった街、リオの魅力に僕は虜になった。乱暴に言えば、ワイキキとニューヨークが渾然一体になったような街。美しい海岸と独特な造形美の山が見せる絶景。小さなカメラで何気なく撮った写真が、どれも美しかった。

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