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超絶、便利になったアラサーの空港特急


 関西を走る、空港特急といえばJR西日本の特急「はるか」と南海電車の特急「ラピート」ですが、ここでは、特急「はるか」を取り上げたいと思います。両列車とももう28年目なのですね。(*_*)

滋賀県から空港特急

 滋賀県の野洲発着の特急「はるか」が1日に2往復運転されています。それ以外は、京都発着です。滋賀県へ延長運転されている「はるか」号は、滋賀県の通勤の便を考慮した設定です。このうち、野洲駅7:51発の列車に乗車しました。野洲を出発する時点ではほとんどお客さんは乗っておらず、草津から結構乗ってきました。これは、草津は滋賀県で1位、2位を争う利用客の多い駅だからです。さらに、草津線からの乗り換え客も上乗せされます。なお、「草津」といっても硫黄の香りがする温泉は湧いていません(笑)

 京都駅までは、新快速と同じ停車駅でJR琵琶湖線を辿ります。ほぼ、3分に1度くらいの停車駅があります。じわじわと、乗車率が上がっていきます。京都までに7割ほどの座席が埋まりました。もちろん、空港利用と思われる大きな荷物を抱えていない通勤客も結構乗ってきます。

本領発揮?

 京都からは、外国人を含め、大きなスーツケースを抱えた人たちが大勢乗り込みます。これで、ほぼすべての席が埋まりました。僅かながら京都で下車された方もいらっしゃいました。主に軽装の通勤客風のお客さんです。

複雑な経路

 「はるか」号は京都駅発着の列車は、30番線に入ります。そこで、関西空港行きは、向日町駅付近まで一番北側の線路(主に嵯峨野線の車両の回送車両が走行するルート)を辿り同駅付近で複々線のJR京都線を跨ぎ、JR京都線の下り外側線に合流するというルートを通ります。ここは、カーブも多くかなりゆっくりとした速度です。

 滋賀県からの「はるか」号は京都駅7番線発着でJR京都線の通常の下りホーム発着ですので上記のような複雑な経路をたどりません。また、京都駅を出るとすぐに高速走行になります。JR京都線内を快調に飛ばします。内側線の快速も追い抜きます。高槻では、さらにその前の快速を追い抜きます。なお、高槻は、早朝の関西空港行き、夕方以降の京都・野洲方面行の「はるか」号が停車します。茨木までは高速走行でしたがここから、速度がゆっくりになります。貨物線に転線するためです。

 貨物線内も快調に飛ばします。まるで、右側通行をしているようでかなり違和感があります。吹田駅付近から梅田貨物線と淀川を渡らずに尼崎方面へ抜ける北方貨物線との分岐付近で速度を落とします。次の新大阪はすぐです。神崎川橋梁の手前ではおおさか東線と合流し新大阪へ向かいます。

新しい地下駅へ

 新大阪を出発すると、淀川を渡ります。そして、この3月に地下化された区間に入ります。そして、大阪駅に到着します。関西空港行きは最新のホームドアのあるホームへ入ります。このホームドアはふすまのように動く驚きの構造です。

 ビックリしたのは、大阪駅でかなり多くの人が下りて行ったことです。京都駅から大きなスーツケースを抱えて乗って来られた方も、結構降りていかれました。てっきり空港まで行かれるものと思っていました。

 そして、また空いた席に別のスーツケースを持ったインバウンドと思われる方々が乗って来られました。京都→大阪間よりは乗車率は幾分低そうです。

 大阪駅地下駅の開業前は、大阪駅に停車しなかったので、滋賀県から大阪への通勤には新大阪駅しか利用できず、限定的な利便性でしかなかったように思います。やはり、大阪駅停車の効果はかなり高いように思われます。

 大阪駅を過ぎると、急な勾配を駆け上がり地上の空が見えたと思ったらJR神戸線のガードをくぐり、すぐに浄正橋の踏切です。真上は環状線の福島駅付近です。そして、高架まで上がり野田を通過します。ここら辺も右側通行しているような感じです。西九条までに環状線外回り線路をまたぎ、内回り線に入りここからは、大阪環状線を進みます。そして、新今宮の手前で環状線から、大和路線に入り天王寺駅になります。

最速「はるか」号の走りっぷり

 ここからは、関空紀州路快速などと同じルートで関西空港を目指します。「はるか」号は、関西空港までノンストップです。杉本町で普通を、鳳で関空快速を、和泉府中・熊取で区間快速を追い抜きます。まさに、ごぼう抜きという感じです。

 この「はるか」号は、最速です。通常であれば、日中の列車が列車密度も低いので速そうなイメージですが「はるか」号の場合は少し異なっていて、朝ラッシュが終わりかけの時間帯なのですね。所要時間の差などまとめておきます。

・JWESTチケットレスには、期間限定(平日のみ)で、JWESTチケットレス390というのがあってその場合、大阪ー関空は高速バスと同額の1600円、京都-関空は2300円。
・大阪ー関空は急がなければ、所要時間1時間7分、15分毎の関空快速が、1210円であります。

 なぜ、この「はるか」号が最速なのかは、京都始発ではないこと、高槻や和泉府中や日根野などに停車しないこと、阪和線でかなり優先されたダイヤを組んでいることなどが理由と考えられます。なお、日中の「はるか」号は和泉府中での関空快速と東岸和田での区間快速の待避だけです。

 なお、夕方の京都方面の「はるか」号も夕方ラッシュ時の本数が多い時間帯にもかかわらず日中より速いです。場合によっては、関空快速を2本、天王寺までに追い抜くこともあります。それだけ、コスパは高いという事です。

 日根野からは関西空港線に入り、ここからは最高130km/hで走ります。りんくうタウンでは南海電車が近づいてきます。そして合流し空港連絡橋を渡ります。まさに、海上の上を走ります。そして、終点、関西空港に到着です。第1ターミナルビルは南海電車の方が近いです。第2ターミナルへのバスが出るエアロプラザはJRの方が近いです。


はるか号の車内。車内外ともに、キティちゃんをあしらわれています。
写真に収めている方も多く見られました。


まとめ

・大阪駅に停車によって、利便性がかなり向上した。

・インバウンドが増え、満席に近い列車が多い

・滋賀県からの通勤にも大阪駅地下駅開業は利便性が高まった

・阪和線方面からの通勤利用にも利便性が高まった

・特に夕ラッシュ時の上り、朝のラッシュ時終了直後にコスパの高い列車が多い。

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