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在来線の山道を行く、新幹線車両


【つばさ121号に乗車記】

■キュンパスでは全車指定席列車は指定席の権利を使わないと乗れないのか?


 この列車は、珍しく東京から単独編成である。

山形新幹線「つばさ」は東京から福島までは
E2系「やまびこ」と連結し走る。
基本的には「つばさ」号は全車指定席
なのである。

そうなるとこちらのキュンパスでは、
指定席権の1回分を使わないと乗れないか
というとそんな事はない。

福島ー新庄間は特例で空いている席に
座っていいことになっている。
 だから、東京ー福島間は「やまびこ」に
乗って切り離し作業中に移動して
「つばさ」号に乗ってもいい。

■キュンパス利用で山形新幹線利用はそれほど多くない

 ちなみに、つばさ121号では、多客期に
E2系「やまびこ」を併結するようで
切り離し作業時間を福島駅で確保していて
停車時間は長い。

 幸い、空席があり、窓際を確保できた。
キュンパスを使う人は、「はやぶさ・こまち」に
乗る傾向が強いのか
福島からこちらの列車に乗車する人は少なかった。

■もうすぐ、新型車両投入の路線

 2024年3月ダイヤ改正からいよいよ、
満を持して山形新幹線はE8系が
運転を始める。

 山形新幹線は開業32年でいよいよ、
第3世代の車両に移っていくことになる。

 ということは、現在走っているE3系は
徐々に数を減らしていくことになる。
そう遠くない未来にはE3系に
乗ることはかなわなくなる。
 今回の乗車は、最初で最後と思って乗ることにする。



■E3系の分類



 来た電車は、E3系2000番台だ。
0番代、1000番代との違いは
その投入された時期が異なる。

 まず、0番台は秋田新幹線が開通した時に
投入されたグループ。
これが、1997年である。

さらに、1000番台は山形新幹線が
山形ー新庄間延長に伴い増備されたグループ。

2000番代は山形新幹線開通時の
400系という電車の置き換えで投入され
他グループと大別することができる。

 現在山形新幹線で活躍するほとんどは、2000番台だ。



■いよいよ、峠を越える

米沢までは、板谷峠を越えていく。
奥羽本線通称山形線だ。
なんとこちらの山間部の区間では
冬季に駅を閉鎖する。

板谷駅・大沢駅だ。ホントに山深い所で人家など見当たらない。

 そんな、山深いところも複線である。
いやーこれには驚いた。

ほとんどの通る列車は「つばさ」号で
普通列車わずかしかない。
「つばさ」号は32分。普通列車で46分と
約40㎞の峠越えの厳しい道を結んでいる。


板谷駅

 途中の峠駅がこの峠のピークで
標高600mを越える。

また、あまりに急でかつては
スイッチバックの駅であった。

この辺りは雪深いので
スノーシェルターが設けられている。

かなりゴツゴツした感じが
またいい味を出している。

 

【米沢駅到着】


 米沢は上杉謙信の街である。上杉神社は駅から3㎞程離れているのでまた次回ここに来た時に行ってみようと思う。今回は約20分後の列車で折り返すことに。


 

【「つばさ128号」に乗車】


 ダイヤですごいなと感じたのは、福島駅では恐らく米沢から乗車して仙台方面の列車と連絡していることだ。山形から仙台へは、圧倒的に便利で安い高速バスがあるので米沢ー仙台を結ぶ需要に応えている。このダイヤの妙は凄いと感じた。


高架は東北新幹線。上っていく線が新しい上りアプローチ線(工事中)

 ただ、心配なのは、福島駅で平面支障を
なくすため山形新幹線上り東北新幹線への
アプローチ線を建設中で完成したら
この見事な接続はどうなるのだろうか?と
もし、接続するにしても
階段を使っての乗り換えになり
利便性は低下するのは必至である。

【まとめ】


・山形新幹線は今年、新型E8系がデビュー
・E3系は最後の活躍
・福島市内を抜けると峠越えに差し掛かる
・かつては、スイッチバックもあった
・冬季は閉鎖する駅もある
・上り「つばさ」用福島駅のアプローチ線も建設中
・峠越えもほぼ複線
・福島駅で上り「つばさ」と下り「やまびこ」は接続

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