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金券屋で、東京大阪間の新幹線チケットの販売の変化

 金券屋の看板商品のひとつといえば、新幹線の格安販売ですね。ただ、新幹線回数券の販売終了がアナウンスされもう、この種の金券はなくなるのかなと思っていました。現在は、一部の区間では発売されていますが、東京圏~大阪圏の回数券はなくなりました。この理由は、ネット会員(EX予約)の普及で、多くの利用者(主にビジネス客)が回数券から移ったことが大きな要因と思われます。また、東海道新幹線を運営するJR東海にとっても改札機で紙の切符でなく、ICカードなどでの改札だとメンテナンスも少なくて済むようです。

いろんな種類のチケットを販売していた


 ビジネス利用として需要が多く見込まれる、東京~大阪では、グリーン車用と指定席用とありました。また、区間も神戸・京都発着や横浜発着もあり多彩でした。
 ただ、回数券は繁忙期に使えず正規料金が必要でした。なお、東京~大阪のぞみ指定席では13,200円くらいが相場だったかなと記憶しています。

現在は、乗車券部分を分けて回数券化


 正規の新幹線の切符は、乗車券部分と特急券部分に分かれています。そこで、乗車券の部分を普通回数券で購入するという方法です。ただ、乗車券の回数券は10回分の値段で11回利用できるというものですが200キロまでしか発売されません。(東京ー大阪は553キロあります)
 だから、東京ー由比ー焼津ー安城ー名古屋ー岐阜ー京都ー大阪と切符を切るという方法です。ただこのようにすると通しの乗車券の値段としては8910円ですが、このように分けると9110円と高くなってしまいます。ただ、全て回数券にして1枚当たりの原価は8290円になります。これに自由席(4960円)の値段を足すと13250円の原価になります。梅田の駅前ビルの地下ではこれを13300円程度で販売していました。今は、原則自由席の販売になっています。(かつては、原則指定席の販売でした。)
 

今後は、株主優待券中心になるか?


 普通回数券の販売も2022年9月末には終了する(有効は発売後3か月)ということを発表しています。つまり、このように乗車券の分割して安くするという方法も今年いっぱいで終わってしまいます。
 また、同じショップでは東京駅でしか乗り降りできない切符も販売していました。つまり、山手線内や東京都区内という表示でなく東京駅のみというチケットです。これは、恐らくJR東海の株主優待券を活用したものと思われます。JR東海の株主優待券は1枚で10%割引、2枚で20%割引というルールです。JR東海の株主優待券は1枚当たり1000円程度で金券ショップにありますのでこれを2枚使うと東京ー新大阪自由席の13870円が11090円になります。株主優待券の2000円を足すと13090円くらいになります。これを13000円程度で販売していました。おそらく、株主優待券がもう少し安めなのでしょう。
 なお、株主優待券を金券ショップで買った場合は乗車券・特急券の引き換えはJR東海の駅でしかできず関西であれば新大阪駅、京都駅、米原駅でしかできません。首都圏も東京駅・新横浜駅・小田原駅など東海道新幹線の乗り入れている駅のみの扱いです。恐らく金券ショップではもうすでに引き換え済みの自由席のチケットを販売しているものと思われます。
 さらに注意要るのが、この切符は新大阪駅からであり、新大阪駅まで(から)は別途かかります。

まとめ

金券ショップの販売は新幹線回数券が廃止された後も続いています
自由席のみの販売の場合が多い
・普通回数券廃止に伴い、新幹線の駅間のみの販売になりそう
・今後はJR東海の株主優待券を絡めた販売になりそう


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