見出し画像

ブルジョワ感ある「目白」学習院周辺散策

GW終盤の某日、目白に行った。池袋と高田馬場という雑然とした街に挟まれた立地ながら、圧倒的なブルジョワ感を漂わせる街。それが目白。しかし山手線の駅にもかかわらず、前後の駅に比べて知名度は高くなく、降りたことのある人も少ないのではないかと思う。

かつて、15年前。僕は練馬の豊玉陸橋あたりに一人暮らしをしていた。人生初の一人暮らし。結局1年半ほどで一人暮らしは終了したんだけど、その頃はお金を使う用途がなく、よくタクシーに乗っていた。

実家(東京の南の方)近くでのサッカーの練習から帰る時など、よく目白で下車し、そこからタクシーに乗って帰った。池袋の人の多さに辟易してたので、人の少ない目白で降り「豊玉陸橋まで」って言うだけで帰れるのはラクだった。

そんな思い出話で300文字以上も使ってしまった…。まぁとにかく久しぶりに目白に行ってみたくなったので、行ってみた。目白と言えば「学習院」。今日は学習院の周囲を一周するコースを予定している。では早速。

目白駅は15年前と同じように人も疎らだった。これが良いのだ。これで良いのだ。

駅の隣は学習院。令和がまだ盛り上がっていた5月4日。天皇家に所縁のある学習院なのでキャンパスの中も見てみたいなと思って歩を進め、守衛さんに「これって誰でも入っていいんすかー」って聞いたら「ダメです」ってあっさり断られた。そりゃそうだ。「じゃあ写真撮っていいですか?」と聞いたら「いいけど、ここは正門じゃないよ」と。どうやらここは西門らしい。でもそれなりに立派な門だ。

学習院をの周りを歩く前にまずは目白通りを少し歩いてみた。

目白通りを歩いていると立派な教会があった。目白聖公会っていう教会らしい。調べたところ英国国教会の流れをくむ教会のようだ。1929年に建てられたという教会は荘厳で壮麗で、清らかな感じのよい外観。

そこから住宅地に入っていくと現れる瀟洒な建物。それが「徳川黎明会」。尾張徳川家伝来の美術品などを管理する財団。この目白の拠点は「総務部」で、美術館は名古屋にあるみたいです。

さて、そろそろお腹も空いてきたので、一旦駅に戻りますかね。駅の脇の狭い階段を下っていくことにしましょう。

謎の階段を進むと線路脇の辻に出ます。辻の中でも一番細く、そして一番趣きある感じの道を進むことに。

昭和にタイムスリップしたかのような小道。「ビジネス旅館 塩ノ屋」というレトロな感じの旅館が入り口にあります。

(旅館の向かいには「目白豊坂稲荷神社」が)

小道を進むと一軒のお店が。外観はちょっとした料亭、小料理屋さんみたいですが、ラーメン屋さんです。店名は「さんかく」と言います。

外観からは開店してるかどうかわからなかったけど、のぞいてみると開店してるっぽい。窓越しに店主と目が合った笑。

店内は静かで、お蕎麦屋さんのような風情。とても清潔。おすすめっぽい「わんたん麺」を注文。すっきりした味、麺は太めでモチモチしたタイプ。上品で丁寧な仕事。「写真撮影不可」の貼り紙があり、律儀に遵守したため写真は無しですが、ネット上には画像があるのでぜひ気になる方は検索してみてください。

さぁ、お腹も満たしたので、散策再開。さきほどの辻まで戻り、線路沿いを南下していきます。専門学校がちらほらある通りです。

しばらく進むと線路越しに茶色の建物が見えてきます。

この建物が「切手の博物館」。一度行ってみたかったんですよね。線路下のガードをくぐり建物正面に。

博物館正面入り口には「まことちゃんポスト」が。なぜ楳図かずおなのか?調べたところ、かつて楳図かずお氏が目白に住んでいたとか、その他いろいろ理由があるみたいですが、読んでもよくわかりません笑 とりあえず楳図かずお氏は現在は吉祥寺にお住まいです。

エントランスはこんな感じ。この日は3階で「皇室・王室切手」展がやってました。切手はどれも良かったのですが、それより何より、1階の切手ショップの充実ぶりがやばかった。エントランス内の有料エリアに「スーベニア・コーナー」というショップがあり、無料エリアにはミュージアムショップと、2軒のテナントがあって、どれも充実の品揃え。ショップ目当てに切手コレクターが日々訪問するんだろうなー。この日も多くのコレクターがいました。

そして僕も何枚か購入してしまいました。真ん中のトラとか龍のやつは別日に西荻窪で購入しました。雑貨屋に行くと「切手ありますか?」と聞いてしまう体質になってしまった…。

結構な時間を「切手の博物館」で過ごした。さて、引き続き学習院の周りを散策してみましょう。「学習院下通り」を東に進みます。

(この辺りは良さげなビンテージマンションが多そう)

学習院下通りを少し逸れて、新目白通りに行くと、鷲のマークの大正製薬本社があった。さらに進むと神田川が。

(高戸橋交差点あたり。水草が生い茂ってた)

高戸橋交差点で左折し、明治通りを今度は進みます。道沿いに荒川線の「学習院下」駅が。ちょうど電車が停車してた。明治通りを北上していくと目白通りと交差する。千登世橋あたり。そこをまた左折。

目白通りを進み、もう少しで目白駅に戻るなーというあたりに学習院の正門があった。これが正門かー。さっきの西門とあまり変わらないな。どちらも厳かな雰囲気ある。特にこの日は。

はい、そういうわけで学習院の周囲をぐるっと一周してきて、再び目白駅に戻ってきました。何かお土産でも買うかーと駅前の和菓子屋さんに立ち寄ってみました。

寛永堂さん。地元の和菓子屋さんかなって思ったけど、京都に本店があり、全国展開してる和菓子屋さんだった。

(この季節ならではの「京の鮎」。他店の「鮎」よりも求肥が大きいかも)

(白餡をホロっとした生地で包んだ「寛永傅」。中身の写真はブレてしまったので、外包装でご勘弁を)

この日は少し暑かったのと、切手の博物館で時間を取られすぎてしまったので、学習院一周しかできなかったけど、今度は雑司が谷や目白台の方まで足を伸ばせたらいいなーと思ってます。(おわり)

街歩きで生計をたてて生きていきたい...