見出し画像

育成年代の意義

久しぶりの投稿です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 さて2022年も始まり、世間では青山学院大学が駅伝で圧勝し、オミクロン株の影響かコロナ感染者も増えて全国で2000人を超えたとか超えないとか。沖縄や山口県ではまん延防止措置が施されたそうですね。3月までは職場が埼玉と東京なので出てほしくないなぁ。特に東京に出られると本当に後々難しいので、東京にだけは出てほしくないですね。というか、重症者が少ないのだから別にいいじゃん。なんて思うんですけど。


サッカー界で2022年といえばなんと言ってもワールドカップイヤーです。全然実感がわかないんですが、まずロシア・ワールドカップからもう4年も経ったんですね。個人的な体感速度だとブラジルからロシアはずいぶん長く感じたんですが、この4年間はあっという間でしたね。やはり年取ったんですかね。


ちなみに筆者の年始はと言うと合宿に行き、ジュニアユースの公式戦ではPK戦で負けてダメージを喰らって翌日にジュニアで担当カテゴリーの大会で4戦全敗無得点で家に帰っている過程で3回くらい泣きそうになりました。僕自身は2022年始まっていないのではないかと仮説を立てていますが、果たしてどうでしょうか?


さてそんな今年の高校選手権は青森山田が制し、インターハイとか諸々含めて3冠を果たし、年の暮れにはU15の高円宮杯はサガン鳥栖が関東最強のラビーダに4-1と快勝して連覇を遂げれば、全日少はレジスタが優勝。育成年代と言われるいわゆるアマチュアサッカー界(女子、大学等は除いていますよ)はこのような結果で幕を閉じました。この頃になるとだいたいTwitter、FacebookなどSNS界隈ではいわゆる

「育成年代の在り方」

に対して賛否両論の意見を多く見られます。

・勝利至上主義はどうなんだだの、

・ロングスローはサッカーじゃないだの、

・最後の大会なんだから良いんじゃないかだの・・・


このような意見が多く見られます。まずこのような意見が多く見られること事態凄くサッカーに対して熱のある方がいるんだなという印象+それぞれの意見があって面白いなと拝見させていただいています。また同業者の方ともそのような話をよく伺うこともありますし、それに対してどう思うかなどと聞かれるときがあります。


そんな僕自身高校年代を指導したことはありませんし、もっというと中学年代もU13の指導のみで取り敢えず中学年代に関してもトップチームの事情などは分かりません。


そして僕自身育成年代に対しての在り方に対して「こうで在るべきだ!」という答え事態はありません。

というのを理解していただいたうえで、ここからの本題を読んでいただけると幸いです。またこれは僕の考えで実際にここから4年間かけて正解を出していく案件ではあるので、そこも前提としておいていただけると幸いです。



今回の育成年代として語らせていただくのはジュニア年代です。もちろんそれ以降のジュニアユース、ユース年代もそれに含まれるのですが、来年(4月〜)以降メインで指導をするのはジュニア年代なので、ジュニア年代に関して話します。


僕は現状だと1年生と2年生のメインコーチとして指導させていただいています。

チーム規模としては23区内にあるクラブチームで選手は基本的に活動場所の小学校の生徒。人数は担当カテゴリーで16人(1、2年生各8人)、トップチーム(6年生)はブロックCリーグ(3部に該当)で3位、全日少でブロックベスト8(Aリーグ相手に2連勝したのでだいぶ快挙)。ジュニアユースにはT2所属クラブチームに行く子、その他クラブチームに行く子、部活に行く子やサッカーを辞めて別のスポーツを始める子がいる。ざっとこんな感じですね。


そして今回の対象は自カテゴリー(特に2年生)がメインターゲットになります。一応自カテゴリーの目標は、

・ブロックBリーグ昇格

・全日少ブロックベスト4

以上2つです。

はい、まあまあな勝利至上主義です。とはいえ、ただ指導者の自分が

「勝ちたい!」 

でもなく、そこに至るロジックがあります。


まず前提条件に子どもたちにサッカー選手としてどういう状態が彼らにとって幸せかというのを考えたときに1個の答え(仮説に基づく)が、

・自分自身がピークを迎えられるときに迎えられる状態

これが凄く重要になるのかと思いました。人間それぞれの個性があって思考も違うように、子どもたち自身もサッカーに対しての思考が違います。

あるAという子は

「プロになって活躍するんだ!」

という夢を持つ子もいれば、


「高校で10番着けるんだ!」

と夢見るBくんもいるものです。


つまり、自分がサッカー選手として達成したい夢を達成する瞬間こそがピークなのです。そうやって思考したときに1個NGなのは、

・ジュニア年代でピークに達してしまわせること

です。ジュニア年代でピークに達してしまった場合、それ以降本当に成し遂げたい夢を成し遂げられる可能性が落ちてしまうことに繋がってしまいます。


では、ピークを迎えたいときに迎えられる状態とはどういう状態なのか?


僕自身は主に3つの要素が絡んで来ると思います。結論からその3つとは、


・子どものキャパシティに余白がある状態


・子どものメンタリティが飢えている状態


・子どもに向上心がある状態


以上の3点が挙げられると考えます。


まず1つ目のキャパシティに余白がある状態とは、シンプルに脳内にインプットしても大丈夫な状態にするということです。具体的に指導者としては

「教えすぎない」

という部分ですね。教えすぎないとは、サッカーに対して全てを詰め込まないということです。小学校時代の算数で6年間因数分解や微分積分などをしないのと同じで、小学校6年間で個人戦術の競り合いやらチーム戦術を網羅したらおそらくパンクしてしまいます。そういう意味ではジュニアユース、ユース年代の指導を受けた際にもインプットできる状態にしておくことが大事だと考えます。


2つ目の飢えている状態、3つ目の向上心に関しては重なる部分が多くありますが、少しだけニュアンスが違います。まず飢えている状態とは目標達成したい、したくてしょうがないという状態のことを指します。それはどういう状態か?それは僕自身も見えていませんが、挫折を経験させることも大事というヒントをもらっています。


3つ目の向上心に対してもゴールは2つ目の目標達成するという目的は同じですが、

「目標達成するためにもっと自分自身を成長させるぞ!」

という意欲をもたせることが重要ですね。この向上心を持たせるためには、辛すぎる経験をさせないことです。ただ、きつい練習をさせないとかそういうわけでもないです。重要なのは、

・子どものテンションに合わせる

ことです。プレー強度、フィジカルのテンションは一定ではないほうがいいものなのです。


この3つの状態にするために、

・ブロックBリーグ昇格

・全日少ブロックベスト4進出

がベストの目標だと思います。これは今の強いトップチームが’’あと一歩足らずに’’成し遂げられなかったミッションです。決して簡単ではないですが、実現不可能な目標でもありません。目標設定は選手を見て決めるべきですが、今見ている子どものポテンシャルはそれほど高いものがあります(主観ですが)。


そしてブロックBリーグに昇格させた、全日少のブロックベスト4という功績を残した場合の進路の選択肢はある程度広がります。まあFC東京深川とかは流石に難しいですが、三菱養和など東京都1部のクラブチームなどを選択できるだけのレベルにはあると思います。そういう意味では、それだけの功績を彼らの力で達成することが重要だと思います。


とはいえ、関東1部のチームとは比較したときには、まだまだ足らないことが多い、もっと成長しなきゃいけないのでそこで自分自身を高められる子を育成すること。


それが僕にとっての育成年代の意義なのかなと思います。そしてそういうクラブチームだからこそ僕自身が指導して価値を見いだせるのかななんて思います。


余談

そんな僕が見ている子どもたちに試合翌日に

「2月に大会あるけど、どういう大会にしたいか?」

と聞いたところ、

「優勝したい!」

とのこと。


「優勝するためには練習も少しきつくするけど、大丈夫?」

と聞いたら、

「大丈夫!」

と返答し、前回の練習からそんな感じに。(素走りとかはしていません。)


今月と来月は

「勝つチーム」

を追求して行きます。


機会があったら事後報告します。詳しく話を聞きたい方はご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?