Fall2019: DRESSEDUNDRESSED

今季もファッションウィークが開幕した東京。
トップバッターとなったのは、こちらも今年ブランドデビュー10年目で、“原点進化”していたDRESSEDUNDRESSED。前回に引き続き、ランウェイスタイルではなく、インスタレーションでの発表となった。

目を引いたのは、(そうはいってもちょっとだけはあった)短めのランウェイでリアルに披露された2名の(見た目が)男性が歩いていった後、会場後方に設けられた、いわゆる取調室=“エビデンス・ルーム”(デザイナーの北澤さんいわく)内でのショートパフォーマンスが、前面のスクリーンに映し出されて脱いだり着たり(DRESSED-UNDRESSED)して、退室していく、というように、一着の服を着ていたモデルが、オモテとウラ、そのまたウラのウラ、、、を結果的に披露する、という演出だ。
「デビッドリンチの映画のように人間の多面性を表現したかった」ということからの“portrait”が今回のテーマだとデザイナーの北澤さん。
会場を包み込んだ音楽/音はLICAXXXが担当。何名かの英語を話す人に、「小さい頃の夢と今の夢」についてをインタビューしたもので、言葉と言葉がレイヤードされ、まるでちょうど今、吉祥寺のアップリンクで公開中の映画「ヨーゼフボイスの挑発」のような、ドキュメンタリーフィルムを観ているかのような、リアルとアンリアルを行き来する、独特の浮遊感が気持ち良かった。
展示会は、バイヤー向けが3月25日(月)〜29日(金)、プレスとフレンド向けは30日(土)〜31日(日)。

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