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誰かにとっての「手応え」をさがすこと

noteで書き始める前にも実はブログはやっていて、「livedoorブログ」に始まり、「g.o.a.t」に流れ、そしてnoteにたどり着きました(書くという行為で言えばmixiが原点であるとも言える)。

と言いながら、実はnoteについてはサービスロンチ時にしばらく投稿していました(その頃はここまで「言葉」に重点を置いたサービスではなくて、「クリエイター支援」を軸に、音楽やイラストを投稿するためのプラットフォームとして打ち出していた気がします)。

その時に少しだけ投稿をしてたのですが(恥ずかしくて見せられないような代物を上げていた)しばらくしてやめてしまいました。

理由はシンプルで、「手応え」を感じられなかったからです。もっとシンプルに言えば「見られている」という実感がなかったから。

冒頭に挙げた2つのブログサービスをやめた理由もそこにあります。

では何をもって「手応え」を感じるのか、どのくらいのボリュームがあれば「手応え」なんだろう、という話になるかと。

そこまで思い至って、これは僕が以前携わっていた旅メディアのコミュニティ運用を始めたときに一番意識していたことでもあるなと思い出しました。

僕が運営していたコミュニティは、とある女性向けのガイドブックのアプリ版なのですが、機能の中心はInstagramのように旅先の投稿をして、旅好きな人(特に女性同士)がつながれるサービスでした。そのサービスのロンチ当初に一番気にしたのが、投稿してくれている人が喜ぶ「数値」を探し、その数値を増やすようにすることでした。

詳しい手法などは省きますが、ユーザー調査をして気付いた点は2点。

・熱心に投稿をしてくれているユーザーさんはInstagramはじめSNSのフォロワーが多いわけではない(大体○○人くらい)
・コメントでのやりとりを好む

この2点から、まず人気のユーザーさんが上記の○○人を超えることと、そしてそのくらいフォローしてもらえる可能性があることをほかのユーザーさんが「見える」ようにUIを変えたこととと、コメント機能に注力するようになったことです。

はじめはコメント機能を入れることすら想定していませんでした。コメントはどうしてもネガティブなことが起こるではないかと想起してしまいますから。

しかしかながら他SNSと違い、参加するユーザーさんの属性が「ハッキリ」している場合は、リアルに近いコミュニケーションを求めるものなのだということに気付かされたわけです。

少し具体的な話になってきたので、この辺でこの話はやめますが、何が言いたいかというと、ユーザー参加型のサービスを始めるのであれば、はじめに気にする点はこんなところにあるということです。

まずはコアとなるユーザーをしっかり想定すること、そしてそのユーザーのふだんのweb上のアクションを調査した上で、求める「手応え」は何かを決め、その「手応え」をサービス上で可視化すること。まずはこの3つの手順を踏むことなのかなと。

僕がまたnoteで発信を再開しようとしたのも、僕が普段利用しているSNSがTwitterであり、Twitterを眺めていると、noteコンテンツがTwitter上でエンゲージされ拡散されていくのを見ているからですし、実際に投稿をしたあとの数字(ダッシュボード上)が他ブログと比較してだいぶ大きく出たからです(結構見られるんですね)。

サービスとしてこの手順を踏んだ先にやることは、その場所がユーザーにとって「安心できる場所」であり「自分の見栄えがよくなる場所」なのかをデザインしていくことになります。端的に言えばサービスそのものの思想設計になってきます。

その辺はまた今度にでもまとめようかと思います。とりあえず、こんな観点を踏まえて、今は「お酒と食卓」でユーザーさんとコネクトできる入り口がないかを模索中です(誰かと話したい)。

ありがとうございます。 サポートって言葉、良いですね。応援でもあって救済でもある。いただいたサポートは、誰かを引き立てたたり護ったりすることにつながるモノ・コトに費やしていきます。そしてまたnoteでそのことについて書いていければと。