面接官の

【本棚】新米面接官が知っておくべきこと①

こんにちは。社会人1年目のてぃんです。

会社では、人事部に所属しています。主な仕事としては、新卒採用担当です。実際に採用担当として働き始めると、就活していたころの目線とは、違った視点で面接に臨むことになります。

気づいたことは、面接する側はめちゃめちゃ難しい!ということです。
相手の受け答えをみて、どんな人物か分析し、本当の人柄を出すために、質問を考え、話しやすい場を作り、さらに、逆に自分も判断されるで、自社の魅力を伝えなければならないのです。

実際に面接をするようになり、必要だと感じたことがいくつかありましたが、そのなかでも早急に自分のフォームを完成させなければ…と痛感しました。

面接における常識と、やり方、初歩のお作法を学びたい!
そんなことを考え、今回ご紹介するのは『「使える人材」を見抜く採用面接』という本です。

こちらは、基本的な面接の方法が記載されている本になります。

以下は、この本についてまとめたものです。

今回学びが多すぎたので、2回に分けて投稿したします!!

1 内容

1-1 面接の基本姿勢

面接を成功させるコツは、2つに集約されます。

・相手に興味を抱きながら熱心に聞く
・自分の言葉で自社の魅力を生き生きと話す

面接というのは、コミュニケーションです。人の心を動かす対話コミュニケーションのコツと一緒だと思います。相手の魅力と自社の魅力を披露する場なのです。

面接はなぜ行うのか。
面接を行う一番の目的は、優秀な人材を採用すること

優秀な人材を採用し、会社の更なる発展に寄与することです。

そして、そのなかで、採用において「面接」の役割は、3つあります。

①選ぶ
会社にとって面接は、相手が必要な人材が否かを見極めるための時間です。

②選ばれる
面接は会社をPRする場である

③嫌われない
見られているという意識を持つことが大切

面接官が面接者を判断すると同時に、面接者がこの企業に入りたいと思わせられるような、魅力付けを行うべきなのです。

1-2 面接で必ず行うべき5つのこと

① 自己紹介
マナー第一印象のチェック。
人にどんな印象を与えるのかを見ます。同時に受けた印象に基づいて、気になったことを掘り下げる質問を頭の中でします。

② 過去の実績や経験の確認
応募者のキャリアや能力強みなどをチェック。
特に大切なのは結果や成績に拘らず、PDCAに目を向けること。
結果までの過程を聞き、応募者本人の努力や能力がどれほどかを確認します。

③ 転職理由、志望動機の確認
リスク、辞めずに続けられる人かをチェック。
「なぜ転職するのか→なぜ当社を志望したのか」の流れを聞いて、仕事をする上で支えとなる応募者の目標や夢を探ります。

④応募者からの質問
やる気をチェック。

⑤フィーリングのチェック
全体を通して自社に合いそうかフィーリングをチェック。
面接を通して、受け答えや振る舞いから応募者のキャラクターを把握します。

1-3 面接で注意すべきポイント

① 面接には「先輩」として挑め

「取り調べ型」の面接に陥りがちですが、それでは、応募者に嫌われてしまいます。応募者からの情報収集だけではなく、応募者への情報提供をバランスよく両立させる必要があります。

そこで「先輩」として臨み、同じ方向を向いて一緒に考えるというスタンスを取ることで、応募者の本音を引き出すことができます。

自分の経験をもとに、自分の言葉で仕事のやりがいを伝えれば、応募者の心に響くはずです。
時には仕事の大変さを話したり、仕事の魅力も苦労も、先輩が生き生きと話すことが大切です。

② ストレス耐性=我慢力ではない

一般的にストレス耐性とは、我慢力だと思われておりますが、そうではありません。ストレス耐性がある人とは、「ストレス許容量」と「ストレスを逃がす力」がある人のことを指すのです。

それを見抜くには以下のステップが必要です。

ステップ1)壁を乗り越えて来た経験があるか
応募者が今までどんな壁にぶつかってきたか、どうやって乗り越えてきたかを確認することで、ストレスのかかる状態を乗り切る力があるかわかります。

ステップ2)仕事をする上でモチベーションの源となるものがあるか
●●のためなら頑張れるというのを持っているかどうかを確認します。

ステップ3)ストレスを感じた時の対処法
ストレスを自覚し、ストレスを逃がすための自分なりのノウハウを持っているのか。

③ 面接では結果よりもPDCAとストーリーを重視
応募者のPDCAとは、エピソードの中に「きっかけ→行動→結果→学んだこと」が含まれているのかどうかということです。もし、結果しか教えてくれなかったとしても、質問をして聞き出しましょう。

応募者の将来性を見極めるために、「目標のためにどんな工夫をしたのか(行動)」「その工夫を始めたのはなぜか(きっかけ)」「その成果はどうだったのか(結果)」「結果を受けて今後の課題は何か(学んだこと)」に着目するということです。

例えば、「なぜ転職?→転職で実現したいことは?何がしたい?→なぜ当社?」というストーリーを聞き出し、話に矛盾がないか、今後の目標が明確にあるかどうかを見極めます。

目標があれば、仕事に対しモチベーションをもって取り組むことができるのです。

④ 新卒採用も中途採用も一緒

面接で見極めたいのは、「入社後に活躍してくれるか」「現在よりも成長していい仕事をしてくれるか」の2点です。

新卒も中途採用と同じように、学生時代のエピソードを聞き、PDCAを確認し、自社で活躍できそうな人材なのかを見極めます。

また、過去の行動だけでは、判断つきにくい場合、現在の行動を確認してみるのも有効です。

例えば、「自分の強みを就職活動でどういかせているか」を聞いてみるといいでしょう。

またそれに伴い、新卒面接で無理に志望動機を聞く必要はありません。働いたことがない学生に対し、志望動機もなにも深い考えはないからです。それなら、PDCAについて聞いた方がよいでしょう。

1-4 誰でもすぐに面接力が上がる方法

① 経験を5W1Hを意識して質問する

過去の経験を「when(いつ)」「where(どこ)」「who(誰が)」「what(何を)」「why(なぜ)」「how(どのように)」で分解します。それによって、応募者の仕事ぶりが事細かに見抜けるようになるのです。

特に意識してほしいのが「who」と「how」です。

仕事内容について、「誰が(に)」「どのように」で深堀をしていくと、自社の仕事に汎用性があるのかをつかむことができ、応募者の将来像を見極めることができます。

② 「きっかけ」に着目

応募者が「支持されたことを正確にできるだけなのか」「支持されなくても結果が出せるのか」は、行動を起こした「きっかけ」を確認することで、見抜くことができます。

また、「きっかけ」→「行動」→「結果」を受けて「どんなことを学んだのか」まで尋ねてみてください。応募者に物事を正確に分析する力があるのか、常に新しい課題を見つけて成長していける人物なのかを見抜けます。

③ 応募者から話を「引き出す」テクニック

取材感覚で取り組むことが大切です。
相手に気持ちよく話してもらうことが重要なので、面接官は是非話を聞かせてくださいというスタンスで、相手の話を聞きましょう。

・一期一会の意識で丁寧に対応する
・一回の面接で30回頷くつもりで
・褒めどころを見つけてあげる
・相談する

以上を行うことで、話しやすい雰囲気づくりをすることができます。

④ この会社で働きたいと思わせるテクニック

面接は、「選ぶ」という目的の他に、「選ばれる」必要があります。そのためには、自社の魅力を上手にアピールし、この会社で働きたいと思わせなければなりません。

・アウトプットする(成長をイメージさせる)
・生き生きと話す
・チラッとハードルを見せる
・宿題を出すこと

⑤ 応募者に本音を語らせるテクニック

応募者から話を引き出そうとしても、うまくいかないことがあります。
そこで以下のテクニックを使ってみるとよいでしょう。

・おうむ返し
・共感する
・変化球の質問をする

2 気づき

この本は、面接の基礎中の基礎を網羅している本でした!

一番なるほどと思ったことは、面接とは「コミュニケーション」だということ。難しく考えすぎず、応募者と良いコミュニケーションを取ることが大切なのだと学びました。

応募者からも会社からも魅力的な面接官になるため、面接のフォームを習得していきます!



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