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多機能型事業所を始めます

過日、法人の定時理事会を開催しました。宝ものは、23年度からいよいよ事業が始まります。現在、生活介護と自立訓練(生活訓練)の多機能型事業所を立ち上げる準備をしています。理事会では、事業計画の提案において、事業方針や内容を詳細に説明させていただきました。

なぜ困っているかを理解すること

生活介護及び自立訓練(生活訓練)では、特別支援学校を卒業し、地域で自立した生活を送りたいと希望する方を対象とします。知的障害がある場合、全体的な発達の遅れがあり、生活動作などの習得に困っているため、個に応じた合理的配慮と支援が必要だと考えています。だから、もし障害特性に応じた“配慮が不足している”場合、不適切な行動が顕在化することがあります。また加齢による老化が一般よりも早く、日常生活にも影響が出やすいため、福祉的就労などで働いている方でも、壮年期になると生活や仕事に影響が生じやすいです。

合理的配慮とは、具体的な支援を提供すること

このように困っている状態があったとしても、本人と家族に地域で自立した生活を送りたいと希望があり、家族と共に適切な支援が用意できれば、より主体的な生活へ近づけていくことができます。私たちは、本事業をとおして、障害者が自立的に活動できるように基礎的環境整備を整え、家族と協働して本人に対する合理的配慮をまとめながら、地域生活を支援していきます。

支援の基本1『課題分析に基づく評価改善を実施する』

実際の支援では、障害がある方の生活環境の調査を行なって優先課題を決定します。これにより、達成/芽生え/未達成の評価が可能になり、機能的なハンディキャップを補う環境調整と、必要な支援及び介護の内容が明らかにできるからです。この積み重ねが、個別化された具体的支援となり、ご本人にとって成功経験を重ねられることにつながっていくようにします。

支援の基本2『家族と協働して本人を取り巻く環境を整える』

私たちはもう1つの基本方針として「家族との協働」を掲げています。障害がある方の困りごとは、地域や家庭生活の中で生じています。つまり、安定した生活を営むための介護等の具体的支援は、実は通所先だけでは完了しません。家庭や地域生活でも必要です。日常生活において障害の理解、適切な支援がなされない場合、本人は混乱してしまい安定した生活に影響を及ぼしてしまいます。そこで、一緒に生活している方々と協働して、正しい障害理解に基づくサポートを促し、生活環境の改善を進めていきます。

新拠点は、個別エリアを拠点に動ける空間

令和5年5月20日の引き渡しに向けて、計画どおりに建築工事が進んでおります。建物は、利用者が個別エリアを拠点にし、自主的に活動できることをコンセプトにしています。一人ずつの構造化のパッケージを整え、家庭への般化を意識した取り組みを計画しています。

私たちのこと

社会福祉法人宝ものは、本人主体で生涯を送ることができるように、意思決定を支援します。ここに集う方は皆さんが「宝もの」です。家族、地域社会、人類にとっての「宝もの」として光り輝く存在になるよう、共に努力を重ねることを誓います。
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法人概要:社会福祉法人宝もの
所在地:東京都国分寺市内藤二丁目41-69
事務所:東京都国立市東1-4-9ダイマスビル5F
設立日:令和4年9月28日
事業所:令和5年7月1日開所予定 多機能型事業所(生活介護・自立訓練)相談支援事業

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