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cotree、好きです。すてきなnoteに寄せて。

サイトを作ったり、フリースクールを立ち上げたり、コミュニティスペースを運営したり。
コミュニティやサービスをつくることを繰り返してきて、なんども壁にぶつかってきた。

中でもわたしが苦しいのは、同じチームのメンバー同士でミスマッチが起こり、それぞれが目指すものが逸れて分裂していってしまうことだ。

そんな折、櫻本真理さんの書いたnote『「会社の理念が好きだから」と言ってもらえる会社に。「理念」をつくって変わったこと」』を読んですごく学びを得たので、今日はそのことをまとめようと思う。

「cotreeの理念が好きだから」

Twitterで「cotree 理念」と検索すると、本当に多くの人の「cotreeの理念っていいよね」「cotreeの理念が好きだからサービスを使っています」という声を目にします。

一般的に、サービスは「便利だから」「必要だから」「楽しいから」使うものです。でも、そうした実利を乗り越えて、会社としての私たち自身に信頼を置いていただいているようで、身が引き締まる思いがしました。

「会社の理念が好きだから」と言ってもらえる会社に。「理念」をつくって変わったこと|櫻本 真理 | cotree|note より引用)

と櫻本さんもおっしゃっているように、通常わたしたちはサービスを選ぶ時、その利便性や有用性を基準にする。
買い物をする時に製造元の会社の想いまでチェックすることはほぼないだろうし、「この会社の理念が好きだから」という理由でサービスを選ぶのは稀だと思う。

わたしも、cotreeの理念が好きです

でも現に、わたしもcotreeの理念が好きで、「カウンセリングを受けるんだったらcotreeだな」と思っている。

これは、友達を応援するのに近いかもしれない。
「友人がハンドメイドのショップを立ち上げた。かわいいものもたくさんあるし、応援の気持ちも込めて購入してみよう」みたいな。

友達でなくても、例えばSNSで誰かの活動を見つけて、「この人を応援したい!」と思って、そこからサービスの利用や取り組みへの協力に繋がることは、(わたしは)ままある。
でも、これまでのそういう行動は、「対個人」に限っての話だった。

なんとなく好きなブランドや応援しているメーカーはあっても、それは「前に買ったものが良かったから、次もこのメーカーさんのものを選ぼう」みたいに、あくまでサービスありきのもので。
だから、cotreeというひとつの会社に、サービスを利用する前から、「理念が好き。使うならcotreeのサービスがいい」と思えるのは、本当にすごいことだと思う。

すごい、cotree。

言葉としての理念がもたらすもの

これまでコミュニティやサービスをつくる中で、うまくいったことももちろんたくさんあるけれど、それと同じくらい、うまくいかなかったこともある。
特にメンバー同士がすれ違って論争になったり、分裂したりするのは、見ていてとても苦しかった。悲しかった。

最初は同じ志のもとに集まったのに、いつの間にかお互いがお互いのことを見れなくなって、全員が愛しているのに全員が愛されていないことがもどかしかった。

この理念を言語化したのは昨年ですが、それ以降、会社が大きく変わったことを実感しています。それまでは、議論にはとっても時間がかかり、採用のミスマッチも多くて、チームの雰囲気もお世辞にも良いとは言えませんでした。夜中まで宗教論争のような議論をすることもあった。

(同上)

そういう時、「理念」のような、道しるべとなってくれるものは、本当に心強い存在だと思う。(わたしは日ごろ、それをコンセプトと呼んでいる。ユーザに体験してほしいことを見失わなければ、どこか彷徨っても、またここに戻って来れると信じている。)

これじゃだめだね、と全員で対話した内容をもとに理念を言語化することができてから、意思決定がしやすくなった、向かうべき方向が明確になった、理念に共感できる人が採用できるようになって入社後のミスマッチが減った。

(同上)

「わたしたちは、こういう存在だよね」
そう思えるものをメンバー全員が共有できているチームは、強い。そういうチームを守れる人間でありたいと、強く思う。

そして理念をはじめとする共通認識たちは、行き詰った時に自然と出てくるものでなくてはならない。
わたしたちは忘れる生き物だ。いくらすばらしい考えのもとでやっていて、それを言葉として残しても、見返さなければいつか霞んで、言葉としての役目を果たせなくなってしまう。
そういう意味で、cotreeの社内チャットで「コトリーさん」と入れるとbotがバリューを呼び起こしてくれるのは、本当にすてきで、大切なことだと思う。

共通認識のもとで、それぞれが言葉を持つこと

よかったことは沢山あるのですが、何より大きく変わったことは「ひとりひとりが『やさしさ』を語る言葉を持った」ということかもしれません。

(同上)

理念やバリュー、ミッションといった共通認識が生まれたことで、ひとりひとりが言葉を持ったという。

それぞれが会社を大切に思い、ユーザーさんを大切に思い、きちんと向き合う。共通認識を持ちつつも、それぞれが考え、行動し、言葉を持つ。
それは、本当にすてきなことだと思うし、そんな難しいことができているcotreeはすごい場所だなぁと思う。cotreeに関わっている人もすごいなぁと思う。

複数の人が集まって、チームとして何かをつくりあげようとする時。どうしてもそれぞれの関わり方には差が出てしまう。
差が出るというのは、悪いことではない。そもそも、人はそれぞれキャパシティが違うし、違う思考回路を持っている。「みんな一緒」のほうが、なんだかゾワッとしてしまう。

ただ、その差が大きくなりすぎると、不公平感や不満に繋がることがある。方向性の違いに繋がることもある。
だから、共通認識が大切なのだ。でも、共通認識だけじゃ足りないのだ。

一人ひとりが考え、共通認識の先にあるものを見つめる。自分の行動を問う。振り返り、修正する。それぞれの思いをシェアする。
そういう行動を通して、一人ひとりに合った繋がり方が見えてくるし、もともとの理念も育っていく。

そうやっていろいろな人が交わりながら、育ち合いながら、健やかに成長していくcotreeが、好きだ。

あとがき

ガーベラの花言葉は、「希望」と「前進」。オレンジのガーベラは、ほかに「冒険心」という言葉ももつ。
先進的で、やさしいcotree。これからも応援しています。

このnoteは、「私のお気に入り #cotree_advent_note 」企画に寄せて書いたもの。

↑のnoteを読んだ時、「ええ、全部すてきすぎて選べないよ、どうしよう」と思ったのだが、ひらやまさんから「あぁぁ、じゃあ一つずつ順番に行きましょう笑」と言われたので、本当に一つずつ順番に書いてみることにした。(#takaren_advent_note 爆誕)

本当にすてきなnoteたちなので、ぜひ読んでみてほしい。
これまでのものは、↓のマガジンからどうぞ。


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