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非日常での学びと、日常の姿勢

わたしたちは日々たくさんの気付きや学びを得ているけれど、日常の中でそれに気付くのは難しい。
出来事を深掘りして、自分と向き合って、ようやっと「ここが変わったのか」と自覚できる。

学びを体感しやすいのは、「非日常」に身を置いた時だと思う。

中村彬裕さんのnote「リゾートバイトして学んだ、働く上で大事な4つのこと」の感想ノート。

日常での姿勢が、非日常での学びに繋がる

中村さんは、GW中のリゾートバイトを通して、たくさんの学びを得たのだそうだ。

めちゃくちゃ単純な仕事ほど、「やること」に注目してしまいがちで、「なんのためにやるのか」が見過ごされてしまいます。

そのときそのときによって、最適な手段は違うので、「これってなんのためにやってるんだっけ?」という視点は、単純でめんどくさい仕事ほど大事になってくるのです。
「ぼくにしか」を求め続けていても苦しくなる。それよりも、今やっていることの中にある「ぼくだから」を見つけてあげて、それを大切にすること。

自分への信頼とか、自分らしさみたいなものって、そういうところから生まれるんじゃないかな、と感じました。

どれも尊い学びなので、ぜひ中村さんのnoteを一読していただきたい。

中村さんがリゾートバイトを選んだのは、「楽しそう」「北陸行ったことない」というシンプルな理由だったけど、その中でもこうしてたくさんの学びを得ているのは、中村さんの姿勢があってこそだと思う。

例えば中村さんは、リゾートバイト先の店長が言った言葉に対して”めちゃめちゃ違和感を覚えました”と言っている。そして、その違和感の正体を考えている。

確かに報告・相談すべきだったとは思います。ですが、必要以上に店長であるという権威を強調するこの言い方は、スタッフを萎縮させてしまう。

中村さんの、聞いた言葉や起きた出来事に対して「どうしてそうなった?」「その奥にはどんな流れがあるんだろう?」と考える姿勢は、noteからも伝わってくる。

リゾートバイトに参加したすべての人が、中村さんのように学びを得て帰ってくるわけではない。
もちろん、労働環境や人、タイミング、出来事などによっても変わるのだと思うが、最終的には「本人の姿勢次第」なのだと思っている。

貪欲に学びを得ようとする人は何かを得て帰っていくし、「楽しみたい」と感じている人は楽しい思い出を作っていく。いつだってわたしたちは、自分の望むように生きている。

どの選択肢が良い、というわけではないけれど。
非日常の出来事から何かを得られる人は、日常の出来事からも何かを得ようとしている人、だと思う。

非日常の中で、日常の変化に気付くのかもしれない

冒頭で、”わたしたちは日々たくさんの気付きや学びを得ているけれど、日常の中でそれに気付くのは難しい。”と書いた。
これは嘘ではないけれど、その一方で、非日常での出来事が日常の変化に気付くきっかけとなることもあると思っている。

非日常と日常は別々の世界にあるわけではなく、繋がっている。あくまで延長線上にあるものだ。
だから、日常での姿勢が非日常での学びに繋がるように、非日常での姿勢が日常での学びにも繋がり得る。

中村さんは、リゾートバイトという非日常を通して、日頃の自分の姿勢も理解できたのではないだろうか。

“ん?それは手段と目的がごっちゃになっているぞ?”と思える中村さんは、きっと普段から手段と目的を分けて考える(あくまで目的ありきで手段を決める)のだろう。
店長と自分の間のズレについて気付けたのは、”状況に合わせて「こうした方がいいかな」と思い、色々試行錯誤”する姿勢を持てているからだ。

働くうえで、自分は何を大切にしたいのか。
どんな視点を持ちたいのか、持っているのか。
何をしたいのか。何をしたくないのか。

非日常での体験があるからこそ、日常の過ごし方を振り返ることがができる。
中村さんにとってリゾートバイトをした約一週間は、そんな時間だったんじゃないのかな。

takaren advent note 39日目

cotree advent note のノートたちを紹介していく。


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