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マックがディスプレイを設置し始めた本当の理由

どうもこんにちは、「経営者ヅラ労働者」清原です。

マックでバイトしてたからこそ、書けるnoteを書いていこうと思います。いつもよりかは短いです。

前説
私は以前渋谷のマックで1年間ほどアルバイトをしていたのですが、アルバイトを辞めた後に、店舗で顕著な変化が見られるようになりました。
それは、レシートに書いてある注文番号が表示されるディスプレイを設置して、注文する側と商品を受け取る側を分け始めたことです。これはDPSと呼ばれるそうです。これはマクドナルドのデジタル化の第一歩と言えるでしょう。
これを見た瞬間に、マクドナルドはあることを企んでいるなと思ったので、それを書いていこうと思います。

本題

ディスプレイ設置というデジタル化の一般的な解釈は、オペレーションの改善でしょう。今まではレジのすぐ横で商品を待つという形だったので、注文列と受け取り列の見分けがつきにくいのが難点でした。なので、分けることによってそれが解消されるのです。
しかし私はそれが本当にやりたかったことのように思えません。

デジタル化の本質はしばしば、効率化や省力化ができたり、お客さんひとりひとりに合わせた対応できることだと言われています。例えば、デジタル化によって、多言語対応したり、多宗教に対応することができるので、専門スタッフを置く必要が無くなります。
しかし私は、デジタル化の本質はもう少し先にあると考えます。

デジタル化の本質は顧客区別しやすいことではないのか。

私は、デジタル化の本質は、顧客差別(顧客差別)がしやすいことにあると常々感じています。
デジタル化による顧客区別の例としては、航空券の値段が予約サイトによって全然違ったり、どの携帯端末から閲覧しているかによって旅行代金を変えていた例があります。しかし、デジタルの世界では、良くも悪くも、区別が分からないのです。

マクドナルドの話に戻すと、マックは、今後必ず商品をスマホで注文できるようにするでしょう。もうすでにUber Eatsを使ってスマホから注文できるので、技術面での追加投資は全くいりません。

スマホ注文を導入するにあたって、必要だったのが注文番号が表示されるディスプレイです。スマホ注文と、ディスプレイ導入によって、他のお客さんがいつなんの商品をいくらで買ったかは、外から見たら分からなくなるのです。

いつ、何を、いくらで買ったかが分からないので、もし順番を割り込まれていたり、自分より安い価格だったりしても気付かないし、気付けないのです。だから有人レジに並んでいる消費者は違和感なく受け入れることができます。

顧客区別と言われると、悪く聞こえますが、いい面もあります。
マクドナルドでは、品質を保つ目的から、ポテトは、揚げてから7分で全て廃棄します。意外とこのぐらい時間がたったポテトの方がいいしなり具合で好きだという人もいますが、そのようなポテトを50円で売ることはブランドイメージを気にすると到底できません。
しかし、デジタル化することによって、まだ食べられるにも関わらず廃棄されてしまうポテトを、ブランドイメージを毀損することなく、提供できます。需要の取りこぼしをなくすことができます。
Reduce Goのようなサービスは、ここを上手くつっついて、マックに営業を仕掛けるべきだと思います。マックは日々大量のポテトを廃棄しているので、これを解決できればものすごい社会貢献になり得るでしょう。

スマホ注文を導入することによって、都内のマックであれば1時間につき2人時、1日で約30人時の削減が可能でしょう。これを純粋に削減してもいいですし、キッチンに回してもいいですし、店内の清掃に回してもいいと思います。

まとめ

ということで、ディスプレイの設置という現象の裏では、見えなくすることで、ブランドイメージと効率化の両立、需要の取りこぼしを防ぐという目的を持ったプロジェクトが進んでいると予測します。


(今日出すと後出し感が半端ないですが、昨年の下書きのほぼそのまんまです)



清原(@Takashi0Zo)

画像はhttp://www.asuka-xp.com/mcdonald-dps.htmlより引用

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