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【田端大学に学ぶ】自己紹介のしくじりかた(続)-キャッチフレーズ編-

どうもこんにちは、「経営者ヅラ労働者」清原です。
前回のnote「【田端大学に学ぶ】自己紹介のしくじりかた」は多くの人に読んでいただけたみたいでありがとうございます。
今日はその続編ということで、「キャッチフレーズ」についての考察を書いていきます。

前説
田端大学の入学後の最初のお題は、自分にキャッチフレーズをつけて自己紹介をするというものです。
自分のキャッチフレーズを考える過程で、キャッチフレーズをつけることは、社会人のみならず、就活生にとっても最も大事なことだと感じたので、その理由について書いていきます。

本題
◆キャッチフレーズをつける意味

キャッチフレーズをつけることは、自分を「ラベリング」することに他なりません。そして自己紹介の場で自分をラベリングすることの意味は2つあります。

①相手に自分という人物を評価・判断・認知してもらうこと

②自分へのフィードバック効果

◆①について

ラベリングは、自分を他人に評価、判断、認知してもらうこと、さらに言えばそれによって相手を振り分ける(スクリーニングする)ことが目的です。
ミネラルウォーターのラベルを思い出してみてください。ミネラルウォーターは何もしない限り同質財ですが、そこからいかに差別財に見せるかという勝負がコンビニの棚では繰り広げられています。そのラベルという少ない情報で、そのブランドは他のとはどう違って、あなた(消費者)にはどういう価値があるのかをアピールしているはずです。
このことは、自分にラベルを貼るときも同じです。
自分がどう人と違って、どういう価値を提供できるのかを示すラベリングをすればいいのです。
自分がどう人と違うかを探す方法として次の考え方がおすすめです。
世界中の人々が載っているデータベースから、どういうキーワードを組み合わせて検索すれば、自分にたどり着くことができるのかを考えるという方法です。
自分のクローンはいないのですから、キーワードを掛け合わせて自分を絞り込むことは誰にでもできることです。

◆②について

ラベリングの効果で、自分へのフィードバック効果は見逃せません。
自分の性格や思想が他人に規定されているということはよく言われます。
しかし、その他人には自分と初めて会ったデイワンがあるはずなので、少し周りくどいですが、今の自分は、過去の自分が発信したラベルに基づいて自分を見ている他人、に規定されているということが言えます。

ということは、以下のことが言えます。
最初の自己紹介の場で『「ノーブランド人」◯◯です。』や、『「根拠のない自信は人一倍」◯◯です。』や、『「夢を追い続けてる」◯◯です。』とは言ってはいけないのです。そう表明することによって、次に人と会うときにあの人はノーブランド人なんだなと認識されてしまいます。そうするとフィードバック効果によって、ブランド人になることもできないし、根拠のある自信を得ることもないし、夢を達成することもできないのです。「世界で2番めにおいしい焼きたてメロンパンアイス」というお店があるのですが、このぐらい突き抜けないかぎり、自分を何の戦略もなしに下に見せる意味はないのです。
実力にそぐわないことを言ってはいけないのですが、たとえ小さなことでも、現時点ではこういう価値を出せると言い切ってしまった方がいいと思います。

◆小まとめ

以上の視点を持って、自身の会社や、担当業務、趣味、原体験、経歴などから自分を正しく規定する必要があるのです。

また自分を規定する際に、その場ではどう表現するべきかについてはよく考えるべきです。
私であれば、「東大生×GU×マック店員」で絞りこむこともできますし、「設立数年のサークルのCMO×マイナーなジャンルである打楽器アンサンブルのプレイヤー×編曲者」で絞り込むこともできます。どれを使うかは所属するコミュニティによって変えるべきです。
もう一つだけ例を出すと、落合陽一さんは肩書きがたくさんありますが場面場面によって、どう名乗るかは変えてきたはずです。大学教授か、ベンチャー経営者か、ベストセラー作家か二児の父親か、ショートスリーパーと言うかは場所によって変えてきたでしょう。もっとも今はもう考える必要はないのかもしれませんが

これらに加えて、より印象付けるために、場に応じたユーモアだったり、ツッコミポイントを入れられると、最上のラベリング・自己紹介と言えるでしょう。余裕のある人はここまで目指すべきです。

少しきつい言い方ですが、社会においては、誰しも目の前の人には基本的に興味がないので、以上の視点をもってラベリングすることは必須のスキルだと思います。

◆就活生のキャッチフレーズ戦略

では、なぜ就活生にとって自分に正しくキャッチフレーズをつけることが大事なのでしょうか?

それは面接官はそういう人を採用したいからです。

面接官にも上司がいます。上司の目を考えると、こういう人を採用したと「言い訳」しやすい人を通したいと意識しないまでも考えるはずです。

そう考えると、上司に「この人はなんで採用したの?」と聞かれたときに、キャッチフレーズがなく価値が曖昧で陳腐な人よりも、こういうユニークな価値がある人と言える人のほうが上司に納得してもらいやすいと無意識のうちに思うでしょう。前者がいわゆるパッとしない人となってしまうのです。

このようにキャッチフレーズを考えることは就活生にとって最も大事なことのひとつなのです。もちろん自己PRを求められた時に、『「勝手に経営者ヅラ労働者」清原です』と言う必要は全くありません。むしろそれを言ったら逆にヤバいやつだと思われます笑。ただ、そう思われるように誘導するような自己PRを就活生は考えるべきです。私の場合は、面接官に自分が現場感覚と論理性をいかに持ち合わせているか示せるように全てのストーリーを決めていました

面接官は、少なくとも面接開始時においては自分に興味があり、さらに会社の情報も十分に開示されている(こっちの戦略田端さんのnoteをご覧ください)ので、面接はそこまで大変ではないのです。
少し自分の見方を変えるだけで、劇的にパフォーマンスが上がるのが就活です。

◆まとめ

偉そうに語りましたが、私も最初から以上のことが出来たわけではありません。大学1年のときに、何社もインターンに落ちるという失敗を経て、東大生というだけではダメなんだなと思った過去がありました。そこからどうすればいいのか試行錯誤した結果が今の自分です。

まだキャッチコピーを考えたことがないという人は、ますは全人口データベースでどういうキーワードで絞り込めば、自分を見つけ出すことができるのかを考えてみるところから始めてください。もし自分を絞り込めなければ、あとどういう駒があれば絞り込めるのかを逆算して、次にやることを決めてみてもいいと思います

では今日のnoteはここまでです。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。自身の就活体験から得られたことについては、詳しく書いたnoteを後日アップしようと思います。


清原
@Takashi0Zo)

※サムネイルの画像は、東大の英語の入試問題より引用。問題文には、「下の絵に描かれた状況を簡単に説明したうえで,それについてあなたが思ったことを述べよ。全体で60語~80語程度の英語で答えること。」とある。(2015年 東大前期 第二問A)

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