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今井紀明さん・藤野英人さんのトークイベントに参加して「寄付」について考える

先日、認定NPO法人D×P代表の今井紀明さんと、レオス・キャピタルワークス株式会社代表の藤野英人さんとの「投資と寄付の関係って?」という講演会に行ってきました。

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自分が、クラウドファンディングをやっているので、何かヒントをいただけたらと思い、講演会に参加しました。

その中で、いくつか印象的なお話があったので備忘録にでもと書き留めておきます。

●アメリカの個人寄付額は、日本の約5倍

日本の寄付額は、アメリカと比べてとても低いそうです。
「寄付白書2017」によると、2016年の日本の個人寄付平均額は27,013円。
アメリカの寄付額は、1,155ドル(=約121,000円)であり、日本の約5倍。

個人寄付総額では、アメリカは約40倍あるそうです。

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(https://kifunavi.jp/donation/jp-history/より引用)

●アメリカの寄付額が多い理由は「ワンネス」にある?

ここで、藤野さんが、その理由に「ワンネス(Oneness)」にあるのではないかというお話をされていました。
ワンネスは、日本語で「全一性」とよく訳されるのですが、宗教的背景などから、
アメリカでは、大きい社会の財布みたいなものがあり、
自分の財布とその社会の財布はつながっているように感じている。
だから、寄付をしてもお金を失った感覚がないのではないかとおっしゃっていて、感銘を受けました。

この感覚は、自分の子供にお小遣いをあげる感覚と似ているかもしれません。

このような背景があり、寄付をすること自体に抵抗が日本よりないのではないかとお話をされていました。(おそらくこれにチップ文化の要因も加わってそうですが)

●若者は、寄付に対する変な感情がなくなってきている?

登壇者の今井さんは、最近の若者は、寄付に対する嫌な感情がなくなりつつあるのではないかとおっしゃっていました。

昔は「寄付」という名の集金などがあり寄付に対する嫌な感情を持ちがちだったけど、最近はそれも少なくなってきたことに加え、
クラウドファンディングが盛んになり、寄付に対する嫌な感情がなくなりつつあるのではないかというお話でした。

●クラウドファンディングとお金

ここからは自分が思うことです。
最近、けんすうさんがnoteで、お金には、第4の機能として、
終わらせる機能」があるというお話をされていました。
▼詳しくはこちら(該当箇所は有料です)

クラウドファンディングの(少なくとも)表面上の決済手段は、お金です。
けんすうさんが言っているように、お金に「終わらせる機能」があるなら、クラファンを通じて何が終わっているのか考えてみたら、それは信用なのではないかなと思いました。

クラウドファンディングは、信用残高をお金に変換する装置、信用をチャラにする装置なのではないのかなと。

とすると、クラウドファンディングを達成すること自体で成功なのではなく、一旦チャラになった信用を、どうレバレッジをかけて再び築き上げていくのかが重要なのかなと。

クラウドファンディングを達成して、表面上はお金を持っいて、みんなの注目を集めているように見えても、実は何も持っていないみたいなことが起こり得てしまうということです。

ということで、私のプロジェクトは、明日終了ですが、ここからが本番です。
ご支援してくださった方、これからにご注目ください!


清原(@Takashi0Zo)

●参考サイト

・日本人は「寄付が嫌い?」「寄付の文化がない?」統計や歴史から分かった、ウソホント(https://kifunavi.jp/donation/jp-history/)

・認定NPO法人D×P
https://www.dreampossibility.com/

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