洋楽の日本語カヴァー特集!/Japanese Rock 80's on Radio 4回目

狛江FM、通称コマラジでの月イチ放送の「Japanese Rock 80's on Radio」。本日、7月4日が4回目の放送です!

ここ2回ほどゲストを迎えての放送だったんですが、今回は久々にPlayer編集長北村さんとワタクシ2人での放送。ということで、曲をかけまくりたいと思ってます。というか、今回もスケジュールの都合で事前収録です。

さて、テーマはどうしようかと。北村さんと雑談的に話す中で、<日本語のオリジナル歌詞をつけた洋楽カヴァー>に決定。もちろん、80年代のジャパニーズ・ロック限定です。

で、どんな曲があるかなと思って探してみたいんですが、これがなかなか苦労しましてね。英語のままのカヴァーはぼちぼちあるんですが、日本語を乗せたものは意外と少ないんですね。

80年代のポップス(歌謡曲)シーンは、ユーロビートなど洋楽の日本語カヴァーが大ブームだったんですが、ロックとなると、とにかくオリジナル曲であることが大事という時代。作家が作った曲を歌うなどセルアウト(売れ線狙い)だ!と非難されるような時代だったんです。当然、歌謡曲シーンになんか仮想敵のようなものです。

カヴァー曲をやるときも、話題性を狙うとかじゃなくて、純粋にリスペクトによるもの。だから、原詞で歌うんですね。まだまだ欧米のロックをお手本に、アメリカ進出が目標です!とか言っていた時代でした。

もちろん、一部の編集感覚を持ったアーティストは、洋楽でもかなり凝った選曲で独自の日本語詞をつけて歌うことを得意としていた人もいます。例えば、戸川純さんなんかがそうですね。

でも、今回はもっと飛び道具的な、思わずなんだよこれ!とか言いたくなるようなものからマジメなカヴァーまで、こんなのがあったんだ〜と思うようなものをチョイスしました。ラジオでかかることがまずないのは当然、ネットの動画サイトなどにも上がってないようなものもあるし、なかなか面白い選曲になったんじゃないかと。放送後に選曲リストを上げますね。

90年代に入ると、渋谷系の編集感覚からカヴァーというものはその選曲にセンスが現れるものとして抵抗がなくなっていきます。そして2000年代初頭にはカヴァーブームがやってきて、有名アーティストまでが過去のヒット曲を安易なアレンジで歌ったようなアルバムを乱発して、歌われる曲も歌謡曲であったりと、カヴァーの概念も変わっていきました。

実は、今時は著作権意識の高まりか、独自の訳詞をつけた洋楽曲のカヴァーってなかなか認められなくなってるんです。そういうのをライヴでやっている人はちょいちょいいるんですが、音源になるものはずいぶん少なくなりました。

いつだったか、有山岸(有山じゅんじ+山岸潤史)featuring 上田正樹がカヴァー・アルバムを出した時、完成前の音源を聴かせてもらったんです。しかし、そこにあった曲のいくつかは許可が下りずに発売された盤には収録されませんでした。J.Blackfoot「TAXI」の日本語カヴァーなんかは、カラオケに入ったらオッサンたちがシナトラの「My Way」ばりに歌い上げる大人気曲になりそうなとてもいい詞がついていたので、本当に残念。ライヴではやってたみたいですけどね。

というわけで、本日夜9時お楽しみください。
ネットではリスラジから聴けます!

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Japanese Rock 80's

コマラジ 85.7MHz FM
毎月第1日曜の21〜22時です。

ネットではListen Radioでも聞けます!


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