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Glim Spanky & さらさ@恵比寿リキッドルーム 2023.6.22

Glim Spanky & さらさ@恵比寿リキッドルーム、ご招待いただき行って参りました。
リキッドルームの日はだいたい雨降ってるのは何故。。。

グリムはデビューの時にインタビューやってて、ライブも見てるんだけど、ぜんぜん変わってなくてびっくりした。
たぶん2015年かな。もう8年経ってるってことか。

亀本くんのギター。
上手いのに弾きすぎず、出しゃばらないのは変わらず。
自分からああいうポジションを取れるギタリストは意外と少ない。
なのに、ちゃんと聴かせてくれる。
このバランス感よ。
多分、これが彼にとってもいちばん気持ちいいポジショニングなんだろうね。

驚いたのは、ギターの出音がマスタリングされたみたいに整ってて、ちゃんと伝わるのに押し付けがましさがないこと。
そういうのを感じたのは角松さんなどで知られるパパゴン鈴木さん以来。
これ、機材もあるんだろうけど、手元のコントロールが上手いんだと思う。
これってけっこうすごい次元に達してるのかも。

レミちゃんの歌も以前に増して上手くなってた。
安定感がハンパないし、声が抜けてくる。
声色の使い分けも上手くって、倍音は可愛く鳴ってるのに、その後ろでノドがガラガラ鳴ってる感じ。
そういう意味では、尾崎亜美〜松田聖子系の歌い手なのかも。

ヴォーカリストの声って、人それぞれに声がいちばん安定する(または響く)ポイントというのがあるんだけど、レミちゃんはそれが面白い音域にあるなと思った。
歌っていく中で、えっ、こんなところで響くの?という感じ。
だから、普通に歌うだけで意外性がある。
それってものすごい個性。
あと、ギターもすごくしっかり弾いてて、これもポイントが高い。

デビュー当時、僕はグリムの音楽をフォークロックだと書いたような記憶があるんだけど、その印象は今回も同じ。
すごく言葉を伝えようとしてるのがわかるし、ちゃんと詩で歌なんだよね。
これはレミちゃんのサブカル的素養というか、文化というものをわかってる人だからできることなんだと思う。
文化とは伝えられていくものであり、その文脈がある、ということ。
これがベースにある限りは、どんなに冒険しても大丈夫だと思う。
とてもいい成長してます。

ただ、レコーディング作品の音響がイマイチなんだよなぁ。
音が悪いってことじゃないよ。
どんなふうに鳴らしたいのかって、難しいことだけどね。

対バンというか、実はこっちがメインアクトのさらさは新人さん。
90年代後期の日本のR&Bから少し黒っぽさが抜けた感じ?
いまはまだ音もパフォーマンスも整理されてなくて、なんとも言えない感じだけど、自分の強みを何か1つ発見したら突然良くなるのかもと思ったり。
意外と肝は据わってるっぽいので、それは良き。

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