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SF映画「地球が静止する日」メモ

ほとんど映画を観ないなかで、SF映画だけは好き。

1951年公開の「地球が静止する日」。SF映画史に残る名作と言われながら、まだ見ていなかった。監督は「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエストサイド物語」のロバート・ワイズ。

モノクロで、出てくるUFOも宇宙人もチープ。でも展開が早くて最後まで息が抜けない面白さ。無駄なアクションシーンは省かれてるから、伝えたいことがストレートに来る。

宇宙人のメッセージを超訳すると、
「地球の皆さんに言いたいんだけど、戦車や飛行機で戦争している分には、かわいいもんだったけど、原子力を武器にしちゃった以上、そりゃぁマズいでしょう。原子力は間違って使われると、他の惑星にメチャ迷惑がかかるから、ホント、いますぐやめて! そうしないと宇宙警察が地球を破壊しちゃうからね、いい? 地球の皆さん、いっしょに平和にいこう、頼むで、しかし」。

1951年と言えば、第二次世界大戦を終結させるために、連合国と日本との間でサンフランシスコ条約(正式名称:対日平和条約)が締結された年。吉田茂がサインした。共産圏は不参加で、世界は冷戦状態だった。それが映画の背景にある。

でも、妙に現代において示唆的でリアルに感じる。60年以上も前の映画なのに。人間は変わらないという話じゃなくて、いつの時代も愚か者が世界を支配しているということかな。

地球を争いのない惑星にするには、他の惑星から宇宙船が黒船のようにやってきて、人類を一つにしないとまとまらないのだろうかと思った。

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