昨夜言い忘れた絵本のこと
2023年1月26日夜9時。
猫野サラさんのオンライン談笑会にゲストとして招かれました。
なぜ私がゲスト?
不思議に思いつつ参加。
お集まりくださった皆さま、ありがとうございました。
楽しんでいただけたでしょうか。
私はというと‥‥めっちゃ楽しかった!
インタビュー形式の1時間。有名人になったみたいでたぶん私はずっとニヤニヤしていたと思う(笑)
こんな質問をしますよ〜とサラさんが前もって教えてくれていたので、私は直前に1枚のスケッチを走り描きして談笑会に臨みました。
4歳の頃お絵かき帳に描いた絵を、記憶をたよりに再現したものです。実物は今も両親の家の物置にあります。
この絵、私の原点なんです。
何がどう原点かは昨夜ご参加くださった皆さんだけが知る秘密です。
今改めてよく見るとノオトくんやカナシベリーのタッチに似てるかも。
三つ子の魂百までですね。
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昨夜お話しした絵本は次の2冊です。
『あふりかのたいこ』
今は中古でしか手に入らないようです。そして絵がちがう。
私が小学三年生の時、国語の教科書(たしか光村図書)に載っていた瀬田貞二さんのお話は挿絵が本当に美しかった。藤城清治の影絵を思わせる、闇に浮かび上がる深い水彩の世界でした。
『かたあしだちょうのエルフ』
昨夜の情報まちがってました!
作者は文・絵ともに、おのきがくさん。国際版画コンクールで受賞するほどの作家で絵がとにかく大迫力。
なぜ私が漫画でなく絵本という表現手段を選んだかを説明するのにこの2冊をご紹介しました。が、一番大事なことを言い忘れてました‥‥
絵本は書き込みが少なくて済む!
これが最大の理由。
たとえばディック・ブルーナのミッフィー絵本のように、草原は緑のベタな面だけで表現できますよね。空は青いベタ面のみ。めんどくさがりの私がその手法に飛びつかないわけがありません。ところが縦スクロールの絵本にはそれが意図せず効を奏したんです。
縦スクロールまんが(ウェブトゥーン)は指でスクロールしては止め、コマを読んだらまた下へスクロールして止め……のくり返しですよね。
一方、縦スク絵本は指スクロールしながら画面を止めなくてもゆるやかに読めるよう作られています。可読性を高めるために絵はできるだけシンプルに、セリフも短く読みやすく工夫しています。
縦スクロール絵本という形式は、世界中の誰よりも私にぴったりの表現手段だったのかもしれません。
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最後に。
ノオトくんの登場人物シャチョーの遠いモデルはこの人でした。
ロビン・ウィリアムズ主演『ガープの世界』に登場するロバータ。元アメフト選手で性転換した女性をジョン・リスゴーが美しく悲しく優しく演じています。
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以上、昨夜の補足説明でした。
改めて、猫野サラさん、このような機会を与えてくださって本当にありがとうございました。サラさんの質問に答えながら、自分自身の心の中を旅しているような気持ちになりましたよ。心が折れそうな事案がここ数ヵ月続いていました。皆さんとお話ししていたらなぜか元気が湧いてきた! ちょっと若返ったかも。
では皆さん、良い週末を。
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