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2021 BEST EP | UP COMING ARTIST

今年もアルバムと同じく、素晴らしい新人たちが残したEPをセレクトしてみました!50作品を選ぼうとしたのですが、今年はあまりにも豊作で絞ることができませんでした。その結果90作品となってしまったため、この上なく膨大な文量となってしまったので、よかったら年末年始のゆっくりできる時に、じっくりとディグに役立てていただけたら嬉しいです〜
正直ここからネクストブレイクアーティストが出てくることは間違いないと思っています。昨年も「2020 BEST EP 50」と題して掲載しているので覗いてみてください。

そして先日2021年の個人的なベストアルバム50作品を公開しているのでよかったら併せて見てみてください。

今回もSpotifyとApple Musicでプレイリストを作成しているので、ぜひ聴きながらチェックしてみてください〜
Spotify

Apple Music


90. Cosmo Pyke 『A Piper For Janet』

サウス・ロンドンの出身のSSW、Cosmo Pykeが約4年ぶりとなる新作EP『A Piper For Janet』をリリース。相変わらず圧倒的なかっこよさに吹っ飛ばされました。前作より洗練されており、アコースティック色の強いオーガニックな曲もあり、ホーンなども加わって音の厚みも増しているとも感じました。そして疾走感のあるロック色な楽曲も含まれており、新たな彼の側面も見れる作品です。

89. Ama Lou 『AT LEAST WE HAVE THIS』

ノースロンドン出身の若き天才のR&Bシンガー、Ama Louが約2年ぶりとなる新作EP『AT LEAST WE HAVE THIS』をリリース。
前作に続き、彼女の才能が爆発した作品になっていますね。洗練された音楽性と歌声。よりポップスに磨きをかけてもいて、ここまで来たらアルバムが本当に楽しみで仕方ありません。

88. carwash 『soap water』

LA拠点に活動するPostcard BoyことGarrett Seamansによるサイドプロジェクト、carwashがデビューEP『soap water』をリリース。
ダイナミックなオルタナティヴサウンドや、正統派なインディー・ポップ曲、そしてアコースティックな楽曲までさまざまな色合いが混ざり合った作品に仕上げています。淡く叙情的なサウンドは、まるでひと時の儚い青春物語が紡ぎ出されるよう。シネマティックな情景が浮かび上がる音作りはGarrettの特筆すべき才能ともいえます。

87. Nina Cobham 『what colour does this feel like?』

UKのマンチェスター拠点に活動するSSW、Nina CobhamがデビューEP『what colour does this feel like?』をリリース。幽玄でダーク、そして独特な浮遊感のある音像が特徴的な彼女。ジャジーでメロウなR&Bサウンドに、甘美で可憐な歌声が溶け込んだ作品です。

86. Rowena Fysx 『3rr0r』

トロント拠点に活動するアーティスト、Rowena FysxのデビューEP『3rr0r』。彼女はR&BシンガーのDylan Sinclairとも関わりのあるアーティストです。
体の深くまで浸透するような幻想的でメロウなサウンド、そして凛としたエレガントな歌声に包まれる美しい作品に仕上がっています。

85. aldn 『greenhouse』

バージニア州で生まれ育った、Hyperpopアーティスト、aldnがデビューEP『greenhouse』をリリース。今作では、midwxstやrenforshort、glaiveを客演に招いています。作品の感想は、カッケーーーーでした。
特にglaiveとフィーチャリングした曲がずば抜けていて、オルガン風のシンプルな電子サウンドから、グリッチの効いた煌びやなポップサウンドに切り替わるところアツいですね〜そしてglaiveの入ってくるタイミングがまじ最高ですね。

84. Tiberius b 『Stains』

ロンドン拠点に活動するSSW、Tiberius bがMark RonsonのレーベルZelig RecordsからデビューEP『Stains』をリリース。孤高で重みのあるローファイなサウンドがとても印象的です。

83. Nuum  『Spider Lily』

西オーストラリアのDunsborough拠点に活動するNuumがデビューEP『Spider Lily』をリリース。結構なぞなアーティストです。Maxwell Youngとかその辺りと繋がってるぽい。儚く淡い電子サウンド、この人天才か?と思ってます。さらに今度揺らぎのリミックスがリリースされますが、そこにリミキサーとしても参加していますよね。
日本のインディーズの音楽シーンにも詳しそうで、結構ストーリーに投稿していたりとか。面白いアーティストです。

82. Alé 『The Party』

Ryan Leahan、patchymate、Gabby Start、torr、jacob geoffreyなどなど、その界隈からまた新たな才能である、AléがデビューEP『The Party』をリリース。
正直ネット上で調べても全く彼の情報が出てこないです。そんな彼ですが、この曲を聴けば、吹っ飛ばされると思います。イントロからの疾走感あふれるアンセミックなギターのリフと美しいメロディー。この界隈の盛り上がりようは、確実にBROCKHAMPTONのときと似たような匂いがします。

81. Myles Cameron 『Black Boys Look Blue』

NYを拠点に活動するR&Bアーティスト、Myles Cameronが新作EP『Black Boys Look Blue』をリリース。作品にはMoiseやDowntown Kayotoをフィーチャー。
Frank Oceanの作品に衝撃を受けたという彼の作曲性は、滑らかで耽美的なもの。渋くも色気のあるマイルドな歌声には魅了されます。

80. Aaron Childs 『Peach』

LA拠点に活動するSSW、Aaron ChildsのデビューEP『Peach』。3年前にリリースした「Tangerine」で知ってる人も多いんじゃないかと思いますが、実は彼まだまとまった作品リリースしたことがなかったという。
個人的には待望の作品で、やはり彼の素晴らしく色気のあるグルーヴは最高でした。70〜80年代のディスコやファンク、ソウルを現代的にアレンジ、そして昇華した煌びやかなサウンドはたまりません。

79 . Joyia 『Baptism』

トロント拠点に活動するSSW/DJのJoyiaが新作EP『Baptism』をリリース。瑞々しく流麗で美しい歌声。久しぶりに一段階レベルが違う歌声に出会えた作品でした。

78. DAISY 『S.O.M.E.』

LAを拠点に活動する4人組のバンド、DAISYが新作EP『S.O.M.E.』をリリース。2018年の『HAVE A SNACK』もとても印象的で、個人的にネクストThe Internet的な立ち位置のバンドとして注目していました。実際にボーカルのDAISY WORLDは、The InternetのメンバーのソロのMatt MartiansやPatrick Paige ll、そしてTyler, The Creatorの作品でフィーチャリングしています。
花が咲き誇るようなエネルギッシュでソウルフルで美声と、ソウルやポップス、ジャズを織り交ぜたグルヴィーでスムースなサウンドが最高です。

77. Dameer 『For We Are Distant』

バングラディシュ出身のSSW、DameerがデビューEP『For We Are Distant』をリリース。潮風の匂いを仄かに漂う、西海岸のサーフミュージックからの影響を感じるメロウで陽気な音楽性がとても心地いいです。ソウルやファンク、インディーなどを上手い具合に折衷させていて、Steve LacyやOmar Apolloの系譜を感じます。

76. James Mantis 『JAB STEP POP』

カルフォルニア拠点に活動するSSW、James MantisがデビューEP『JAB STEP POP』をリリース。軽やかなリズムに、カラフルで鮮やかなベッドルームポップが特徴的なサウンドです。BakarやMaster Peaceに続く才能あふれる新人です。

75. Doss 『Puppy』

NY拠点に活動するプロデューサー、Dossが新作EP『Puppy』をリリース。2014年にAcéphaleからリリースした『Doss』が当時話題を呼んだそうですが、いま聴いても遜色ないくらい先を行っていた作品ですね。
浮遊感のあるトランシーな電子音に、グリッチ的な音楽要素や、ハウス・テクノ、レイヴなど織り交ぜた、フロアで爆踊りしたいダンスミュージックに仕上げています。

74. Christian Leave 『Heavy Hitting Hurts My Head』

テキサス生まれ現在はLAを拠点に活動するSSW、Christian Leaveがワーナーから新作EP『Heavy Hitting Hurts My Head』をリリース。彼はRoy Blair周辺とも関わりのあるベッドルーム・ポップのシーンを牽引した一人でもありますね。ちなみに今年はもう1作『Days Like Lost Dogs』を発表しています。
今作のEPはギターを全面に押し出したポップ・サウンドが最高でした。UKのブリットポップや初期のインディーサウンドを経由して、現代的なベッドルーム・ポップのメロディーに落とし込んだサウンド。勢いがあり、彼の甘い歌声がたまらないです。

73. Palmertrees 『ok, COOL!』

ナッシュビルを拠点に活動する19歳のベッドルーム・ポップ・アーティスト、Palmertreesがデビュー作『ok, COOL!』をリリース。
甘酸っぱくメロディアスなサウンドが爽やかでとても心地いいです。

72. Paul Maxwell 『No Logo』

LA拠点に活動するプロデューサー/SSW、Paul Maxwellが新作『No Logo』をリリース。
ニューレイブの激しめの要素を受け継ぎつつ、ダンスミュージックやダブステップのビートを織り交ぜたカオティックな音楽性がめちゃくちゃクールです。バンキッシュな音楽的側面もあり、Jean Dawson好きにおすすめしたい、次世代のオルタナティヴサウンドです。

71. milk. 『2, The EP』

ダブリン拠点に活動する4人組バンド、milk.が新作EP『2, The EP』をリリース。
1975のような後続バンドは個人的にもかなり聴いてきたつもりですが、あまり特質していいなというバンドは現れず…。でも彼らは1975の系譜を受け継ぎつつもオリジナリティーのあるサウンドを奏でています。今後のUKの音楽シーンでもより大きくなるバンドになると思います。特に今作は1975が得意とするUKガラージ的な要素を詰め込んだサウンドに仕上げています。

70. Quinn Oulton 『Show Your Face』

サウスロンドンで活動するマルチ奏者/SSW/プロデューサーである、Quinn Oultonが新作EP『Show Your Face』をリリース。作品には客演でシンガーのDemaeや、作曲でConor Albertも参加しています。
ウィスパー気味なファルセット・ヴォイスと、落ち着きのあるジャジーな音色が組み合わさった清らかなサウンドスケープ。少しダウナー調だけど、流麗な音色の見事な重なりあいドラマティックな展開も見せるのも彼の技量の一つだと感じます。

69. syd B 『ARE YOU FEELING IT TOO?』

LA拠点に活動するSSW、syd Bが新作EP『ARE YOU FEELING IT TOO?』をリリース。流麗で冷ややかなテイストの音像と、ハスキーで艶やかな歌声のハーモニーがとても美しいです。メランコリックなエレクトロニックR&Bサウンドで、繊細でシルキーな仕上がりに。収録曲ではFloyd Fujiも参加しています。

68. Haich Ber Na 『From Then 'til Now』

ロンドン拠点に活動するミュージシャン、Haich Ber Naが新作EP『From Then 'til Now』をリリース。
エレクトロニカやレイヴ、インダストリアル、UKガラージ、フューチャ・ポップなどの要素を巧みに組み合わせ、アヴァンギャルドなダンスミュージックに仕上げています。そこに彼の甘美なファルセット・ヴォイスが加わることで、浮遊感のある夢見心地な気分を味わえます。

67. Tony Velour 『KYOT』

アトランタ拠点に活動するラッパー/アーティスト、Tony Velourの新作EP『KYOT』をリリース。彼は100gecsのDylan Bradyとコラボ楽曲"EURO PLUG"でも有名です。
EP自体の内容が9分にも満たないくらいの短い作品なのも最高ですし、サウンドプロダクションのグリッチ感やSci-Fiなテイストがたまらないです。

66. Venna 『VENOLOGY』

サウスロンドン拠点に活動するグラミー賞にも輝いたことのあるプロデューサー/サックス奏者、VennaがデビューEP『VENOLOGY』をリリース。
スモーキーで渋いムードが特徴的で、ジャジーでウェットなサウンドがとても美しいです。

65. marinelli 『FUNNY BONE』

LA拠点に活動するSSW/プロデューサー、marinelliのデビューEP『FUNNY BONE』。過去にspill tabやWallice、MyKeyのプロデュースを担当する新人の中でも名の知れたアーティストです。
勢いのあるインディー・ロックなサウンドとカラフルなポップサウンドが痺れます。

64. Salmon Cat 『Supertext』

NiNE8コレクティヴのBiig PiigとMac Wethaが所属する4人組バンド、Salmon Catが新作EP『Supertext』をリリース。
前作のEPから続くようなヨレヨレのローファイ・ギターサウンドは健在で、少しサイケポップでベッドルームテイストの音楽に仕上げています。
こういう感じでNiNE8のメンバーは、全く別軸の音楽も別プロジェクトとして制作していくハングリーさがすごいなとしか思えないですね。

63. kid apollo 『all i think about.』

サウスロンドンのブリクストン出身のトリオR&B、kid apolloがデビューEP『all i think about.』をリリース。
ミニマルなビートと淡いアンビエントサウンドが美しく鳴り響き、ソフトでメランコリックな歌声が温かく包み、とろけるようなインディー・R&Bに仕上げています。曲によってはローファイ・ヒップホップ風のジャジーなトラックもあり、夜の散歩にはもってこいのミッドナイト・チルミュージックです。

62. Mrley 『Love You London』

ロンドンのLewisham出身のアーティスト、MrleyがデビューEP『Love You London』をリリース。生々しく荒々しい初期パンクを彷彿とさせるサウンドが、骨の髄まで響き渡ります。彼は元々ラッパーでもあるそうで、ロックダウンをきっかけに、10代の頃に持ったギターをもう一度手にし、ヒップホップ的な要素とギターロックを組み合わせ、楽曲の制作に取り組んだとのことです。

61. Zac Greer 『when things were fine』

アリゾナ州出身の新鋭のSSW、Zac GreerがデビューEP『When Things Were Fine』をリリース。曲によってはkeshiがプロデュースした曲もあります。
文句なしに最高なベッドルームポップサウンドでしょう。Dominic Fikeからglaiveのポップサウンドをうまい具合に昇華させたような作品。ストーリーにはglaiveとaldnと一緒にいるときが挙げられてたり、注目度高いアーティストであることは間違いないですね。

60. bennytheghost 『Supersonic』

LA拠点に活動するbennytheghostがデビューEP『Supersonic』をリリース。彼はSpotifyプレイリストのLoremとかの常連のアーティストで、既に界隈ではかなり注目されるっぽいです。
そのサウンドを聴けばすぐにわかりますが、キャッチーでカラフルなポップメロディーを聴いたときには彼の虜になってました。インディーなサウンドからオルタナティヴなヒップホップの曲までEPには収録。

59. emawk『Ifievercantmakeit.Jpg』

ボストン出身でケニアで育ち、バークリー音楽大学を卒業し現在はNYを拠点に活動するSSW、emawkが新作EP『Ifievercantmakeit.Jpg』をリリース。
ローファイな質感ですが、流麗で繊細な美しいサウンドとともに、彼の表情豊かな歌声が物語を紡ぎ出すようで、そのシネマティックな音像に心揺さぶられます。フォークトロニカのような土くさい雰囲気もありながら、R&Bやゴスペルのサウンドを織り交ぜた壮大さも感じさせる曲作りには驚かされます。

58. girlhouse  『the girlhouse ep』

LA拠点に活動するWILDというバンドのメンバーでもある、girlhouseのデビューEP『the girlhouse ep』がリリース。Snail MailとかJordanaを組み合わせたような爽やかさなインディーポップソングに痺れます。

57. Cruza 『Dog Daze』

フロリダ拠点に活動する3人組のユニット、Cruzaが新作EP『Dog Daze』をリリース。現在Puma BlueのUSツアーのサポートに抜擢されているのですが、本当にぴったりだと思います。
90年代のネオソウルを基調に、ローファイで彼ら独特のサイケさに落とし込んでいます。レイドバック調のメロウなサウンドに酔いしれます。

56. Benét 『Game Over!』

ヴァージニア州リッチモンド出身のシンガーソングライター、Benétが新作EP『Game Over!』をリリース。クールで弾むような歌声と80’s のシンセサウンドが絡み合った曲がなんとも。

55. HIRA 『PURE GAS』

A. W. PaulとJai Paulの兄弟によって設立したレーベル、Paul Instituteに所属しロンドン拠点に活動するアーティスト、HIRAがデビューEP『PURE GAS』をリリース。彼は先日COLORSにも出演したことでも話題になっています。
甘美でまろやかな美声に、ほどよくローファイでメロウなサウンドが絡み合う彼の楽曲。ファンクやR&Bの要素に、アンビエントといった電子音楽のエッセンスも混ぜ合わせることで独特の浮遊感も生み出しています。

54. Chris Lanzon 『Far From Perfect』

シドニー拠点に活動する20歳のベッドルームポップアーティスト、Chris Lanzonのデビュー作『Far From Perfect』をリリース。
個人的にはJimi Somewhereのドラマティックさと、Dreamer Boyの牧歌的なサウンドの間を縫うような淡さ際立つポップサウンドにやられました。

53. torr 『eel』

NY拠点に活動するアーティスト、torrが新作EP『eel』をリリース。underscoresやpatchymate周辺とも交流のあるアーティストです。
この新作には吹っ飛ばされました…。淡くも儚げな電子サウンドにエモーショナルな楽曲展開。まさにpatchymate達が唱えていた「Laptop Rock」です。

52. Sarah Kinsley 『The King』

NY拠点に活動するSSW、Sarah Kinsleyの新作EP『The King』をリリース。
Fleetwood Macのような70年代の流麗で美しいサウンドを現代的にアレンジした曲も含めた作品。アメリカーナの音楽性に、ディスコやクラシックなどの要素を織り交ぜたオリジナリティーには驚かされます。Angel OlsenやWeyes Bloodを想起させる歌声もまた素晴らしいです。

51. mimi bay 『far from home』

スウェーデン出身のベッドルーム・ポップアーティスト、mimi bayが新作EP『far from home』をリリース。浮遊感のあるドリーミーなシンセに、妖艶で甘美な歌声が合わさった楽曲です。個人的にはネクストClairo的なセンスを感じます。

50 Mysie 『Undertones』

サウスロンドンのSSW、Mysieの新作EP『Undertones』をリリース。
各メディアでも取り上げられている注目のネクストR&Bシンガーです。スムースでソウルフルな歌声がとても印象的で、そこにネオ・ソウルやファンク、ジャズ、アフロポップなどを組み合わせたオルタナティヴR&Bサウンドと心地良く溶け合っていきます。

49. girlpuppy 『Swan』

アトランタ拠点に活動するBecca Harveyによるソロプロジェクト、girlpuppyがデビューEP『Swan』をリリース。デビューシングルからずっと追っていたのでデビューEPはとても楽しみにしてました。柔らかい光が包み込むような温かいUSインディーのサウンドに、ブリージーで可憐な歌声が特徴的です。Phoebe BridgersやSnail Mail好きにおすすめです。

48. Kasai 『Not That Normal, Pt.1』

Dirty Hitからの新人アーティスト、KasaiがデビューEP『Not That Normal, Pt.1』をリリース。楽曲によてはVegynがプロデューサーとして参加しています。
EP全体的にダークでメランコリックな質感でめちゃくちゃクールです。そしてなにより妖艶でシルキーな美声から、アンニュイでスモーキーな歌声まで変幻自在に操ってしまうその歌唱力には驚きを隠せません。

47. Ruti 『All at Once』

イギリスのエセックス出身のSSW、RutiのデビューEP『All at Once』が4月頭にリリース。
ネオ・ソウル調のサウンドに、彼女のカラフルでソウルフルな歌声が共鳴する作品に仕上げています。Arlo Parksのように少し気怠くブルージーなフロウも魅力だと思っています。

46. nickname jos 『halcyon』

ナッシュビル拠点に活動する19歳のJosef Kuhnによるソロプロジェクト、nickname josがデビューEP『halcyon』をリリース。
ベッドルーム・ポップ的な質感で制作されたローファイなビートと、爽快でソフトなギターサウンド。優美で温もりのある彼の声が絡み合って夢心地な気分に。

45. Public Library Commute 『1000 Summers』

ニュージャージー生まれNY拠点に活動するConrad Hsiangによるソロプロジェクト、Public Library Commuteの新作EP『1000 Summers』をリリース。
ゆったりとした色気のあるインディソングと甘美な彼の歌声に酔いしれますね〜

44. dad sports 『I AM JUST A BOY LEAVE ME ALONE !!!』

カナダのオタワ拠点に活動するインディーポップバンド、dad sportsがデビューEP『I AM JUST A BOY LEAVE ME ALONE !!!』をリリース。
10年代を彷彿とさせるオーソドックスなインディー・ポップ・サウンドなのですが、彼らの作り上げるメロディーが本当に素晴らしいです。爽やかに流れるようで、程よく甘酸っぱく、そしてノスタルジー。さらに優美で甘い歌声も最高です。

43. Fortuno 『How This Goes』

LA拠点に活動する3人組のユニット、FortunoがデビューEP『How This Goes』をリリース。
穏やかで美しい旋律が特徴的なR&Bサウンドに、アンビエントやインディーの要素も詰め込んだノスタルジアな音楽性を特徴としています。

42. Belaganas 『Smile More』

アリゾナ州・フェニックス拠点に活動する3人組のグループ、BelaganasがデビューEP『Smile More』をリリース。作品にはNate Travellerが客演で参加しています。
ヒップホップをベースに、R&B、インディー、エレクトロなどジャンルレスに詰め込んだアブストラクトなポップサウンドを奏でています。BROCKHAMPTONの系譜を感じつつも、彼らのユニークでハングリー精神のあるサウンドには毎回新曲が出るたびに驚きます。

41. Hard Car Kids 『Dream Cruise』

デトロイトを拠点に活動するCharlie Burgを中心に結成したコレクティヴ、Hard Car Kidsのデビュー作『Dream Cruise』をリリース。Charlie Burg他にメンバーはMunch、Stoop Lee、Austenyo、Leo Pastel、Jacob Sigmanで結成されています。
Charlie Burgの80年代の音楽性をベースに、それぞれの個性が溶け合ったシネマティックでメロウなポップサウンドに仕上げています。

40. beaux『memories written down so i won't forget them』

Dirty Hitに所属するベッドルーム・ポップ・アーティスト、beauxが新作『memories written down so i won't forget them』をリリース。今年だけでも2作目というリリーススピードの早さ。もはや天才ではと思っていますが…。
いままでは完璧ベッドルームポップの系譜のサウンドでしたが、今回そこから飛躍して、ゴスペルやスタジアム的な音の広がりを意識した感じになっていて、1975の3枚目の延長線のようでした。さすがDirty Hit所属というべきか。

39. gglum 『once the edge has worn off』

ロンドン拠点に活動するElla Smokerによるソロプロジェクト、gglumがデビューEP『once the edge has worn off』をリリース。
霧が立ち込める森の中のように湿り気がありつつも、一筋の光が差し込み大気がスターダストのように輝く。そんなローファイでドリーミーなサウンドと、透明感漂う可憐な歌声が絡み合う美しいベッドルーム・ポップな音楽に仕上げてます。

38. WOOM 『Into the Rest』

ロンドン拠点に活動する4人組のコンセプチュアル合唱団、WOOMがデビューEP『Into the Rest』をリリース。4人はBabeheaven、Jerkcurb、Arlo Day、Hester、Thidiusのメンバーで構成されているとのこと。
濃霧が立ち込めるヨーロッパの神聖な森の中を想起させるような、幽玄かつ荘厳な音楽性。アコースティック・ギターにアンビエント的なサウンドのみで、4人の個性豊かな美声のハーモニーが重なり合い、洗練された音楽を奏でています。

37. Lizzie Reid 『Cubicle』

グラスゴー拠点に活動するSSW、Lizzie Reidがデビュー作 『Cubicle』をリリース。
シンプルな弾き語りをベースにしていますが、ブルースやフォーク、ジャズなどのエッセンスを織り交ぜて、少しダウナーだけど壮大かつ煌びやかな音楽を奏でています。生粋のシンガーソングライターと思わせるような作曲センスとストーリーテリングの才能に魅せられました。

36. Nick Ward 『Everything I Wish I Told You』

オーストラリア・シドニー出身のベッドルーム・ポップ・アーティスト、Nick WardがデビューEP『Everything I Wish I Told You』をリリース。オーストラリアの新人のシーンの中でも注目されつつある弱冠20歳のアーティストです。
彼の奏でる音楽は、繊細なタッチで描かれる、淡くも鮮やかなサウンドで、まるで青春活劇のワンシーンを見ているよう。インディー・ポップを基調にインディー・フォークやエレクトロ、ヒップホップやR&Bなど、さまざま要素をパレットに描くように組み合わせ、シネマティックなポップスサウンドを作り出しています。Vampire WeekendやJimi Somewhere好きな人におすすめしたいです。

35. Silas Short 『Drawing』

ウィスコンシン州のMilwaukee出身のSSW、Silas ShortがデビューEP『Drawing』をStones Throwをリリース。繊細でシルキーな美声と、とろけるようなジャジーでスムースなR&Bサウンドが重なり合った秀作。

34. Downtown Kayoto 『NAVIG8』

ジンバブエで生まれ、現在はUKのHullを拠点に活動するSSW、Downtown Kayotoが新作EP『NAVIG8』をリリース。
彼もBakarやMaster Peaceのようにジャンルを縦横無尽に行き来してしまうようなアーティストです。楽曲によってはパンクやインディーロック的なアプローチしたのもあれば、ヒップホップやR&B、ダンスミュージック、そしてベッドルーム・ポップのエッセンスを加えたものなど、多彩な音楽に魅せられるアーティストです。

33. Jany Green『Lost In Love』

LA拠点に活動するSSW、Jany Greenがデビュー作『Lost In Love』をリリース。
彼が作り出すジャンルを縦横無尽に駆け回るような独創的なポップセンスは本当に素晴らしいです。ヒップホップやインディー、そしてポップの間を縫うような絶妙なサウンドに、陽気な彼の歌声が溶け合い、夏の季節にぴったりな作品へと仕上げています。

32. 808vic『lived to love』

ナイジェリアのラゴス出身で現在はロンドン拠点に活動するSSW/ラッパー、808vicが新作『lived to love』をリリース。
緩やかな木漏れ日と爽やかな風が吹くような穏やかさを感じられるサウンドに惹かれますね。そしてアフロビーツやダンスミュージックを織り交ぜた踊れるミニマムなビートに、彼のメロウなラップが乗り、心地よいポップサウンドに昇華してます。

31. Unusual Demont 『HUES.』

LA拠点に活動するUnusual DemontがデビューEP『HUES.』をリリース。
作品には8曲収録されていますが、どの曲をとっても秀逸です。インディー〜チル寄りなR&Bやヒップホップなどを織り交ぜたカラフルなポップサウンドに、彼の才能豊かなヴォーカルスキルが活かされた楽曲に仕上げています。ダウナーでメランコリックなフロウから、ファルセット・ヴォイスを用いた繊細な歌声まで、まるでKevin AbstractにBlood Orangeが乗り移ったかのような多才さに見惚れてしまいます。

30. Jackie Hayes『There's Always Going To Be Something』

シカゴ拠点に活動するSSW、Jackie Hayesの新作EP『There's Always Going To Be Something』リリース。前作よりポップないサウンド全開というか。程よいインディー・ロックテイストがたまらんのです。

29 Just Wondering『Float Over』

ダブリン出身、3人組のオルタナティヴポップグループ、Just WonderingがデビューミックスEP『Float Over』をリリース。
メロウで色鮮やかなポップなメロディーに、グルーヴ感あるサウンドが合わさったもの。オートチューンやピッチを変えたヴォーカルも彼らの特徴で、エモーショナルかつ淡い楽曲展開もまた最高です。

28. Dora Jar『Digital Meadow』

NY出身でカルフォルニアで活動するDora JarがデビューEP『Digital Meadow』をリリース。インディー・ロック、グランジ、ポップ、フォーク…あらゆるジャンルをブレンドさせた鮮烈なサウンドが彼女の特徴です。飽きさせない楽曲展開も含めて、本当に素晴らしい才能を秘めたアーティストです。

27. Internet Girl 『The World I Love』

サウスアフリカを拠点に活動する3人組のバンド、Internet Girlが新作EP『The World I Love』をリリース。
完璧に〈Laptop Rock〉と言いたくなるようなサウンド。疾走感あふれるリズムとギター。Hyperpopぽい要素も取り入れた最高の音楽かと。ちなみに以前にJimi Somewhereとフィーチャリングした曲出してたり。

26. Jensen McRae 『Who Hurt You?』

アメリカのSSW、Jensen McRae がデビューEP『Who Hurt You?』をリリース。彼女は、Phoebe Bridgersが2023年にもしアルバムを出したら、1曲目はこういう感じというのを投稿してネットをざわつかせたことで有名なアーティストです。
しかし彼女の実力はPhoebeにも通じる素晴らしいセンスと音楽性を兼ね備えています。優美で伸びやかな歌声に、心癒されるようなサウンドが丁寧に織り込まれています。

25. Saint Jude 『Bodies Of Water』

ロンドンの天才、Saint Judeの最新作EP『Bodies Of Water』。新たなKing Kruleのような才能を感じるソングライティングセンス、やばいです。
このEP自体、いろいろなジャンルのバラエティーに富んだ作品に仕上がっていて本当に素晴らしい。

24. Lo Village 『Lost In America』

メリーランド州を拠点に活動する3人組のアーティスト、Lo Villageが新作EP『Lost In America』をリリース。
ヒップホップ、R&B、ネオ・ソウルをミックスさせたバウンシーでメロウな音楽が特徴的な彼ら。ダウナーなフロウの心地いいラップと、ソウルフルな歌声が絡み合う秀作です。

23. Body Meat 『Year Of The Orc』

フィラデルフィア拠点に活動するChristopher Taylorのソロプロジェクト、Body Meatの新作EP『Year Of The Orc』をリリース。
全体的な出来がやばかったですね。アンビエント、トランス、インダストリアル、グリッチ、ヒップホップ…ありとあらゆる電子サウンドを組み合わせた、異国情緒漂うSci-Fiで退廃的な作品でした。

22. 8485『plague town』

underscoresのアルバムにもフィーチャリングで参加していたトロント拠点で活動するアーティスト、8485が最新EP『plague town』をリリース。
80年代のニューウェーブを感じるような煌びやかなシンセや、Vaporwaveのようなノスタルジーかつ退廃的で非現実性を帯びた電子サウンドを全身に浴びるようで最高です。

21. Charlie Hickey 『Count The Stairs』

最近Phoebe Bridgersのレーベル、Saddest Factoryとも契約して話題にもなったCharlie HickeyのデビューEP『Count The Stairs』。Phoebeがコーラスで参加しています。
Phoebe Bridgersと関わりある段階で間違いないんだけど、メロディーセンスから歌声がピカイチ。アメリカーナやフォーク、USインディーの良いところブレンドさせた、静かで叙情的な展開胸熱です。

20. Orlando 『Romeo Took the Girl』

ロンドン拠点に活動するSSW、Orlandoが新作EP『Romeo Took the Girl』をリリース。
個人的に感じることですが、Rex Orange Countyへのリスペクトしか感じないサウンドと歌メロ。ジャズやR&B、チルポップ、インディーを織り交ぜた滑らかなベッドルーム・ポップサウンドが本当に心地良いです。甘美でロマンティックな歌声がまた素晴らしく、そドリーミーで郷愁に浸るようなグッドソングに仕上げています。

19. Alex Szotak 『Nothing Like Falling In Love』

カルフォルニア・サンフランシスコ拠点に活動するSSW、Alex Szotakが新作ミニアルバム『Nothing Like Falling In Love』をリリース。彼はDijonやMulherin、cehryl、Soft Glas周辺のアーティストで、今作でもSoft Glasやcehrylが関わってるそうです。
80年代のソウルを基調に、現代的なアレンジを加え、冬やクリスマスシーズンにぴったりの作品に仕上がっています。彼の優美で甘い歌声が加わることで、よりロマンティックでとろけるような音楽に…。

18. Mychelle 『Closure』

ロンドン拠点に活動するSSW、Mychelle。過去にJorja Smithなどをマネジメントしてきた兼レーベル、FAMMからデビューEP『Closure』をリリース。
10歳の頃にギターを持ったのをきっかけに音楽を作り始めたとのこと。イントロの数秒からわかるこの息を飲むような美しい歌声。余分な音がないオーガニックな響きだからこそ、彼女の歌声の実力は一目瞭然ですね。

17. Rose Gray 『Dancing, Drinking, Talking, Thinking』

イーストロンドン拠点に活動する、Rose Grayのデビューミックステープ『Dancing, Drinking, Talking, Thinking』。
マッドチェスターか〜90sのUKダンスシーンを詰め込んだようなサウンドとリズム。Lily Allenのような甘美な歌声がクセになります。このアーティストのライブで踊り明かしたいくらい最高。
本人が自身の音楽性について”indie rave pop”と称しててなるほどって思いました。UKガラージから2 step, ダブステ、マッドチェスター感あふれるミクスチャー感あるサウンドとリズムには驚きですね、、。

16. Hayden Everett 『Kennecott』

サンフランシスコのベイエリア出身のSSW、Hayden Everettの新作EP『Kennecott』をリリース。ジャズやフォーク、インディーなどをルーツに持つ彼は、大自然に囲まれて育ち、そのソングライティングセンスを磨いてきたそうです。
一聴すればその豊かで優美なサウンドスケープには惚れ惚れしてしまうかと思います。Bon Iverのように壮大でありながら、James Blakeのように繊細。作品自体がかなり大作だと個人的に思います。

15. Sam Akpro 『Drift』

サウスロンドンのペッカム出身の新鋭のアーティスト、Sam AkproがデビューEP『Drift』をリリース。まるでKing KruleとPuma Blueが組み合わせたかのような、新星がサウスロンドンから現れました。
Miles DavisやJoy Divisionに影響を受けた彼の音楽性は、すざましく独創的です。ジャズやR&B、インダストリアルなどの要素を散りばめつつ、ポスト・パンク〜インディーサウンドに落とし込み、ダークでメランコリックな音楽を奏でています。ダウナーでクールな歌声がさらにアクセントとなり、楽曲に臨場感を与えています。

14. Laufey 『Typical of Me』

中国とアイスランドのハーフで生まれたアーティスト、Laufeyが待望のデビューEP『Typical of Me』をリリース。
彼女はBillie HolidayやElla Fitzgeraldから影響を受けており、サウンドもクラッシックなR&Bやジャズで、スムースで渋いメロディーに酔いしれます。なんといってもLaufeyの甘美で艶やかな歌声には驚かされるばかり。ちなみにデビューシングルはBillie Eilishが賞賛したとかで話題になってます。

13. POLICE CAR COLLECTIVE 『1980』

リヴァプールの2人組のバンド、POLICE CAR COLLECTIVEのデビューEP『1980』。1曲目からかっけえと心掴まれました。
ブリットポップから90年のオルタナ、00年代のインディーなどの系譜を全てブレンドさせた、親しみやすいポップサウンド。ネクストブレイクのUKバンド間違いないかと。
そしてアー写から漏れ出すカルチャー愛がめちゃくちゃ良いんですよね。四方ら覗いていってください。

12. PinkPantheress 『to hell with it』

ロンドン拠点に活動するアーティスト、PinkPantheressのデビューミックステープ『to hell with it』をリリース。今年1番世界中で騒がれた新人であることは間違い無いのですが、今年の初めに見つけた時はマジで素性もわからず、ただパワーパフガールズのアイコンをした才能に溢れる新人としか認識していませんでした…。しかも初期の楽曲おそらく利権の問題で消えちゃったと思うんだけど残念だな…。
UKガラージ、ダブステップ、ドラムンベース系のリズムに、可憐な歌声が乗っかるという最高の仕上がりかと。
ちなみにミックステープのサンプル元の解説がTHE FADERで公開されてました。「Break it off」は1997年のAdam Fの「Circles」をサンプル元だったり
そしてなんか聴いたことあるなと思った「Last Valentines」のギターリフは、Linkin Parkの「Forgotten」だったという…。

11. dexter 『I Do Love a Good Sandwich』

サウスイーストロンドン拠点に活動するベッドルームポップアーティスト、dexterがデビューEP『I Do Love a Good Sandwich』をリリース。
レーベルは「abstract pop」企画でも紹介したNina Cobhamも所属するCommon Knowledge(AWALを通してリリース)から。彼女はデビュー前にアコギで制作した楽曲がBBC Radio 1のAnnie Macが取り上げたことで一躍有名になったそうです。
初期のRexを想起させるような、ローファイでメロウなギターとシンプルなドラムキットのリズムが合わさった楽曲。ポップで親しみやすいメロディーは彼女のソングライティングセンスの賜物。

10. binki 『MOTOR FUNCTION』

NY・ブルックリンを拠点に活動するSSW、binkiの新作EP『MOTOR FUNCTION』リリース。
カッコ良すぎますね。BakarやJean Dawsonなどなどのアーティストと呼応するような、インディーロックやバンクを要素として詰め込んだ疾走感あふれるポップサウンド最高です。

9. Mac Wetha 『Make It Thru』

ロンドン拠点に活動するNiNE8コレクティヴのメンバーである、Mac WethaがまさかのDirty Hitからの新作EP『Make It Thru』。これはアガる!
そして何より新曲が、今までのダウナーでスロウな曲とは打って変わっての、勢いのあるバンドサウンド!疾走感のあるリズムに、歪むベース。Mac Wethaの意外な一面を知れる作品です。

8. Junior Varsity 『Junior Varsity』

LA拠点に活動するのGregとZachによるデュオ、Junior VarsityのデビューEP。まさかのspill tabをフィーチャリングに招いた楽曲も収録。
疾走感のあるギターサウンドとヒップホップビートを融合させた一曲で、Jean Dawson好きにはたまらんすねこれ。
そして彼らはイベンターでもあって、今年開催した「A F$*KING WEEKEND」には、Jean Dawson、Quiet Luke、James Ivy、Harry Teardrop、Gus Dapperton、ARAYAを招いたライブを開催するなど、シーンの中心にいること間違いないです。

7. Master Peace 『Public Display Of Affection』

ロンドン拠点に活動するアーティスト、Master Peaceが新作EP『Public Display Of Affection』をリリース。
去年のデビューEPも最高だったのですが、今作はより洗練されたポップに仕上げていて、この飛躍の仕方には驚き。。インディーロックやグランジ、ポップパンクのテイストに、ヒップホップを織り交ぜたオルタナティヴな仕上がりに。生のライブで暴れ狂いたい作品ですね。

6. patchymate 『Avian』

フィアデルフィア拠点に活動するアーティスト、patchymateが新作『Avian』をリリース。彼はコレクティヴ〈Anything Could Be Here〉に所属。
メンバーの中で一番透き通るような淡いポップサウンドを奏でています。21歳であり彼は、8歳から音楽に触れ始め、自身で作曲やプロデュースなど学んでいったとのこと。
音楽性は、現行のHyperpopの文脈にも当てはまりながらも、ベッドルーム・ポップやインディー、フォーク、エモ、EDMなど多くの要素を織り交ぜ、煌びやかで澄み切ったサウンドが特徴です。

5. James Ivy 『Good Grief!』

NYを拠点に活動するJames IvyがデビューEP『Good Grief!』をFADER Labelからリリース。
1975系譜の独特のエモのエッセンスを加えた、ドラマティックかつ淡い一幕を描いた楽曲から、パンキッシュな楽曲まで色とりどりを取り揃えた快作です。

4. Alewya 『Panther in Mode』

ロンドン拠点に活動するSSW/ラッパー、AlewyaがデビューEP『Panther in Mode』をリリース。彼女はLittle Simzの『Drop 6』のラストの曲で客演で参加するなど各所で注目を集めるUKの新人アーティストです。
全曲通してコンセプチュアルで、サウンドの凝り方も半端ないです。ダンスミュージックの歴史をなぞる様に、ハウスやテクノ、UKガラージ、ダブステップなどを踏襲したレイビーなサウンド。そしてそこにタブ、レゲエ、アフロビートや民族的なエッセンス、さらに現代的なヒップホップなどを織り交ぜた、革新的な音楽を作り上げています。しかも少しフューチャスティックな音像を奏でているのも新しいなと感じますね。ちょっと普通にビビりました。まだまだこんな新人はUKに隠れていると思うと慄きますね。

3. Lucy Blue 『Fishbowl』

アイルランドのダブリンよりえげつない才能が現れました。現在19歳のベッドルームポップアーティスト、Lucy BlueがデビューEP『Fishbowl』をリリース。
儚げでたゆたうような美声。まるで澄み切った透明な水が滑らかに流れていくような、Billie EilishやClairoに初めて出会った時の衝撃具合。
音楽性の幅も広く、インディー・ポップソングやドリーム・ポップを感じられる楽曲から、アンビエントの影響を感じられる楽曲など。ラストの”See You Later”のピアノの弾き語り曲も秀逸です。

2. jacob geoffrey 『OUTPUT』

NY拠点に活動するjacob geoffreyの今年初めにリリースしたデビューEP。この企画で紹介するの初めてだけど、改めて紹介すると彼はgabby start(ex: Knapsack)やunderscores、abbot、patchymate辺りと関わりのあるアーティスト。
James Ivyと1975好きにはたまらないキャッチーなサウンドが特徴です。
もう今年だけで3作出してるんですけど、どれをとっても作曲センスがずば抜けているんですよね。これからも期待大なアーティストです。

1. Nia Archives 『Headz Gone West』

今年1番痺れた才能あふれる新人アーティストです。ロンドン拠点に活動するアーティスト、Nia ArchivesのデビューEP『Headz Gone West』
R&Bやネオソウル、ジャズもありつつ、UKガラージ、ドラムンベース、ジャングル、ダブステップ…など。それをスッキリとまとめあげてしまう天才的なアーティストです。いやー何度聴いてもカッコ良すぎる。


いかがでしたか?気になる新人アーティストやこの人作品出していたのかなど発見があったらとても嬉しいです。
来年もまた新人を中心に独自の路線で音楽を紹介していきますのでぜひチェックしてみてください。
今年から「abstract pop」というブログ名で、個人的に素晴らしいと思った音楽を5曲紹介する企画を毎週更新していく予定です。よかったらいいねしていたいただいたり、フォローしていただければ更新があればチェックできると思うのでぜひ〜
それではみなさん良いお年を。


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