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Dom McLennon, Nectar Woode…最近のおすすめ 5 Best Songs:2024-5

最近の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストも更新してます〜

Dom McLennon

BROCHHAMPTONが解散後、中心人物でもあるKevin Abstractの新作のソロ作が2023年に出たり、ついこの前はMatt Championのソロシングルが出たりと、各々の活動が顕著になり始めた中、メンバーのラッパーDom McLennonがソロ作のEP『Prologue』をリリース。
まさにタイトル通りの彼の新章を切り開くような内容になっていて、煙たいオールドスクールばブーンバップビートに彼のトレードマークでもあるレイジーでクールなラップのフロウが光るM1「Darling」。ジャジーでレイドバックなトラックやドラムンベース的なビートなど、さまざまな色を取り入れた作品に仕上がっています。今後の活躍も楽しみです。


Nectar Woode

ガーナーをルーツに持つイーストロンドン拠点に活動するSSW、Nectar WoodeがデビューEP『Nothing To Lose』をリリース。サックス奏者の父とファッション系のアーティストの母の間で生まれ育ち、影響源はErykah BaduやD’Angelo、Lauryn Hill、そしてCleo Solからも受けているんだとか。
ゴスペルやジャズ、ネオソウルを下地に、インディー・ポップなどの要素も加え、色鮮やかに織り交ぜて、オーガニックで柔和な音楽性を奏でています。特筆すべきは、彼女のとろけるような多幸感あふれる優美でソウルフルな歌声。繊細でありながら壮大な美声には多くの人がやられるのではないでしょうか。Olivia DeanやEgo Ella Mayなどの同世代アーティストにも通じるような才能を兼ね備えていると感じます。


John Glacier

ロンドン拠点に活動するプロデューサー/ラッパー/詩人、John Glacierが、Vegynが主宰する〈PLZ Make it Ruins〉からThe xxやSamphaが所属するレーベル〈Young〉に移籍後、初となるEP『Like A Ribbon』をリリース。今作では客演にEartheaterを迎え、プロデューサーにはKwesやFlumeなどを招いています。個人的な2021年のベストアルバムにも選出しています。
ソウルやヒップホップ、インダストリアル、グリッチ、電子音楽などを混ぜ合わせた、ダウナーでダークなムード漂う音楽性で、さらにそこに低体温でクールな彼女のフロウが重なり、より深淵に落ちていくような独特なEPに仕上がっています。やはり電子サウンドの取り入れ方がユニークで、Vegynのレーベルから出していたのも納得です。


Jordan Mackampa

ロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Jordan Mackampaが2枚目となるアルバム『WELCOME HOME, KID!』をリリース。1stアルバム『Foreigner』でUKのR&Bシーンで頭角を表し始めたアーティストで、ご存知の方も多いのかと思います。
ソウルやR&Bを中心に、ファンクやジャズ、ポップスを加えた、カラフルな音楽性が特徴的で、彼の伸びやかでソウルフルな歌声が描く、メロディアスな歌メロが最高。アッパーな感じで不思議と前向きで明るくなれるムードがいいですね。


Whitelands

ロンドン拠点に活動する4人組バンド、Whitelandsがデビューアルバム『Night​-​bound Eyes Are Blind To The Day』をリリース。Slowdiveの前座を務めるなど、徐々に注目を集め始めているバンドです。
皮肉めいたバンド名の名前の通り、彼らも以前コラムで書いた「人種によるジャンルの固定概念をぶち壊す」アーティストのひと組ですね。

「白人男性がロマンチックで、繊細で、感情的で、ドリーミーな音楽を作るのはOKで、それとは対照的に若い黒人男性は怒りに満ちた音楽を作るべきだという概念が根底にあるんだ。私たちはこんなステレオタイプに育ってきたから、ホワイトランドを目にした時、不思議に思うんだろうね。」

diskunion

ストレートで颯爽と駆け抜けていくような透明感あふれる轟音サウンドに、幻想的で流麗なウィスパー・ヴォイスが加わった、シューゲイザーからドリーム・ポップ好きにとってはたまらない音楽性に仕上がっていますね。そこにエモやハードコアなどの情熱性も感じるとことも最高です。

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