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Mall Girl, MILYMA…最近のおすすめ 5 Best Songs:2024-3

最近の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストも更新してます〜

Mall Girl

ノルウェー・オスロを拠点に活動する3人組バンド、Mall Girlが新作アルバム『Pure Love』をリリース。2022年に発表したデビュー作で各所から注目を集めたバンド。今作ではより音楽的な幅や挑戦をしているような内容になっていて、フロントマンのBethany Forseth-Reichbergは今回のアルバムはBig Thiefのライブをみた衝撃で最新作『Dragon New Warm Mountain I Believe In You』を聴き込みまくって影響を受けたとか。
インディー・ポップを軸に、マス・ロックやポスト・ロック、エモなどを技巧的なサウンドを取り入れたり、インディー・フォークやドリーム・ポップ、オルタナな音楽性もミックスさせたユニークな音像には驚かされました。テクニカルでダイナミックなサウンドもありつつも、穏やかで清らかなムードも感じる、静と動の組み分け方が非常に素晴らしいです。Stella DonnellyにDeerhoofを掛け合わせたような感じでめちゃくちゃいいです。

MILYMA

スイスを拠点に活動するSSW/アーティスト、MILYMAがデビューアルバム『Only lovers left a lie』をリリース。2021年のEP『321?』のときから追っているアーティストで、そのときから電子音楽とR&Bを織り交ぜた独特なサウンドが印象的で、個人的には待望のデビュー作です。
そんな彼女のミステリアスでダークな世界観が反映された作品で、エレクトロニックからインダストリアル、グリッチ、ダーク・ウェーヴなどを組み合わせたSci-Fiな音像に、R&Bやポップスを組み合わせ、妖艶で陶酔的なアルバムに仕上げています。彼女の恍惚とした甘美でシルキーな美声も相まって、だんだんととろけていくよう。FKA TwigsやTirzah、James Blakeなどにも通ずるような才気あふれるアーティストかと思います。


Holly Walker

完璧に去年聴き逃していたロンドンを拠点に活動するアーティスト、Holly Walkerのデビューアルバム『Unsung』。エレクトロニック・デュオMaribou Stateとのコラボでも世界的に知られるシンガーでもあるアーティストのソロ作。そのほかにもLittle DragonやJamie Woonなどのツアーシンガーとしても活動してきたらしいです。Jamie Woonとは特に交流が深く、このデビュー作で共同プロデューサーとして参加。
エレクトロポップやニュー・ウェーブ、ファンクエレクトロなどを織り交ぜた華やかでカラフルなサウンドに、天使のように透明感漂いつつも凛としたソウルフルな美声に虜になる作品に仕上がっています。


Jasper Sommer

UKのダービーシャー出身で、現在はフインランドを拠点に活動するプロデューサー/シンガー・ソングライター、Jasper Sommerが新作EP『Memento』をリリース。
エレクトロニックやアンビエント、インダストリアルなどを組み合わせた荘厳で硬質な音楽性に、実験的なビートが折り重なるユニークなサウンドスケープを奏でるJasper Sommer。ダウナーで囁くような彼の歌声も入ることで、メランコリックだけど美しい、冬に似合う作品に仕上がっています。


Jae Luna

カルフォルニア出身の韓国をルーツにもつアーティスト/プロデューサー、Jae Lunaが新作EP『Good Sense』をリリース。このブログではhaerを紹介するときにプロデューサーで触れています。
ベッドルーム・ポップを軸に、インディー・ロックやエレクトロニック、R&B、ヒップホップなどを絡めた、色とりどりで淡い音像のサウンドが特徴的で、James Ivyやkeshiのようなポップセンスを持ったアーティストです。


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