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Lucy Blue, Zac Greer…今週のおすすめ 5 Best Songs:2023-43

今週も新人の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを毎週紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストも更新してます〜

Lucy Blue

2021年の個人的なベストEPにもセレクトした、アイルラン・ダブリンから現れた奇才SSW、Lucy Blueが3枚目となるEP『Unsent Letter』をリリース。Frank OceanやPJ Harveyなどから影響を受けている彼女。今作は故郷に対する淡い想いが綴られたという1作。
彼女の透明感漂う流麗な美声と共に、トイピアノやローズピアノなどの洗練されたサウンドと絡み合う。そこに煌びやかなアンビエントや、シネマティックで叙情的なインディー・ポップ〜ドリーム・ポップが織り交ぜったドラマティックな音楽性はやはり彼女ならでは。Billie EilishからThe Japanese House、beabadoobee、そしてHolly Humberstoneなどに通ずるような才気あふれるアーティストであることをこの作品でさらに証明したようなものかと。


Zac Greer

こちらも同じく2021年の個人的なベストEPに選出したアリゾナ州出身のベッドルーム・ポップ・アーティスト、Zac Greerがデビューアルバム『for the hell of it』をリリース。アルバムにはDominic Fikeのアルバム『Sunburn』でも関わりのあるプロデューサーdevin workmanやGreek、Hong Kong Boyfriendなどが関わっています。
前作ではkeshiが関わっていたりと話題になっていますが、より磨き抜かれたポップセンスが爆発した作品に。インディー・ロックをベースに、エモやグランジ、ヒップホップ、グリッチなどを混ぜ合わせたもので、彼のリズミカルでメロディアスなフロウが重なることで、エモーショナルで軽快なムードを生み出しています。brakenceやJames Ivyなどに通ずるような感じがたまらないです。


Kumo 99

2022年のベストアルバムにも選出した、LA拠点のAmi Komaiと元Passion Pitのメンバーという異色の経歴を持つNate Donmoyerによるエレクトロニック・デュオ、Kumo 99が新作アルバム『Headplate』をリリース。
今作ではよりハードコア寄りのエレクトロニックミュージックに仕上がっていて、UKガラージや2ステップ、レイヴなどを組み合わせた多彩なビートとAmi Komaiの毒々しくユニークな日本語の歌詞世界が折り重なった作品に。マジで本当にこの2人組はどんな作品出しても最高だ。去年はThe Gardenのツアーにも同行していたし、そこからかなりコアなファン層で広がっていて、今ではLAで1500~2000人規模の会場埋められるくらい人気なのもすごい。


Bel Cobain

イースト・ロンドン出身のシンガー・ソングライター、Bel CobainがデビューEP『Radical Forgiveness』をリリース。Pink FloydからFela Kutiなどから幅広く影響を受けてきた彼女。
スモーキーで洗練されたジャスやネオ・ソウルを織り交ぜた音楽性に、シルキーで妖艶な美声が融和する、クールで美しい作品に仕上がっています。


milk.

ダブリン拠点に活動する4人組バンド、milk.が新作EP『3, the EP.』をリリース。The 1975の意志を受け継いだようなポップで親しみやすいバンドサウンドが特徴的で、煌びやかで淡い音の情景が美しいです。今後も彼らがどのように変化していくか楽しみです。

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