正しい姿勢とか身体の使い方について、懇切丁寧に説明する

さて今回は正しい身体の使い方についてです。これを学び実践する事で、人によっては腰痛や膝の痛み、肩こりが和らいだりするかもしれませんし、武道関連でいうところの達人の力の出し方ができるようになるかもしれません(僕ままだそのレベルではありませんが、段々と似たような事はできるようになりつつあります)


まずはじめに、これを徹底的に突き詰めるとどういう風になるのかという実例からしめしましょう。合気道の達人の塩田剛三氏の動画です。



僕がこの動画を見たのは高校生の頃で、身長160cmにも満たない小柄な彼が大きな体躯の人間をバッタバッタなぎ倒す姿をみて「これは絶対に何か秘密がある」と思い、その頃から今現在まで”正しい身体の使い方”というものの探索が一つのライフワークとなっています。


さて正しい身体の使い方について話す前に、正しくない身体の使い方がいかにエネルギーを無駄にしているかについてをわかりやすく説明しましょう。


例えばあなたの体重が50kgぐらいあるとしましょう。そのあなたが、誰かの胸をグーパンチで殴ったとします。結果、相手はまあまあ痛がるとは思いますが、悶絶するぐらい激烈には痛がる事はないでしょう。


次に50kgの鉄球を用意して、鉄の鎖でそれを吊るして、ブランコのようにそこそこの振れ幅で揺らしてみるとしましょう。その50kgの鉄球があなたの身体にぶつかったとしたらどうでしょうか?たぶん物凄く痛いですし、骨が何本か折れるかもしれません。


こうして比較してみるとわかりますが、実は人間は体重50kgあったとしても、その体重を上手く利用できていません。さっきのグーパンチですが、たぶんほとんどの人は肘から先ぐらいしか利用できていないので、せいぜい2kg位の質量分しか、殴るエネルギーには利用できてないと思います。


なぜキチンと自分の体重を利用できないのかと言うと、それは地面に接触している自分の脚から、自分の指先まで、筋肉が正しく接合していないからに他なりません。実は多くの人間はあまり身体の使い方がちゃんとしていません。だから首が痛くなったり、肩が痛くなったり、腰が痛くなったり、膝が痛くなったりしてしまうわけです。


それを特殊なトレーニングを継続的に行うことで、足裏から脚、腹、脇、腕と筋肉を一本の回路のようにつなげていくと、どんどん利用できる体重のエネルギーが増えていきます。


そして正しい姿勢を取ることで、身体の中から変な痛みが取り除かれていき、最終的には割と楽に立ったり座ったりする事ができるようになります。イメージとしては、足先から指先まで全ての筋肉を一本の線で結びつけるような感じでしょうか。

続きをみるには

残り 2,732字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?