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それっぽいテーブルフォトを撮るコツ/その2

こんにちは。髙田です。ありがたいことに前回の記事が公式さんにご紹介いただいたり、いろんな方が拡散してくださってようで超久々にnoteを書いたのにも関わらず1000いいね以上いただいておりました。ありがとうございます!

初心者向けにできるだけ用語を使わずにそれっぽい料理写真を撮るコツその2を書いていきます。前回の記事も合わせてどうぞ!

https://note.com/takata193891/n/n95a6910e0897


①髙田はどんな機材を使ってるの?

「高田さんは普段何使ってるんですか?」「何を持っているのか知りたいです!」
前回、趣味向けの方への機材はなんでもいい派と書かせていただきました。カメラにそこまでこだわりがないカメラマンですがそれでも数ある機材の中から選んで使ってる機材を理由も込みでご紹介いたします。

・カメラ
Canon EOS R6
理由:
最初に手にしたカメラがキヤノンで操作性に慣れているから。これが一番大きいですね。手に馴染んでささっと操作できるのが一番良いです。
あとはメーカーが歴史あるのでレンズが豊富で出回っている数も多く、中古で買って売ってもそれなりの価値があるからです。
とはいえRFレンズは高価、RFマウントに対応する他社レンズがまだ少ない、マントアダプタも作りづらいので今後ずっとこの調子ならSONYやNikonに乗り換えもありかなぁと思っています。
ちなみに歴代使ってたカメラは50D→6D→6DⅡです。

EFレンズをつけれるアダプターも付けています

EOS R6はプロ向けの機材の中では安価な部類なのですがかなり撮りやすいですね。
カメラって触らない人から見ればぶっちゃけ外見全部一緒に見えるじゃないですか。
でもびっくりするほど値段が違うじゃないですか。
趣味向けのエントリーモデルとプロ向けのハイエンドモデル、何が違うかといえばいろいろ違うのですが大きく違うなぁと感じる事が1つあります。
それはプロ向け機材は画面を見なくても指の操作だけで主要な設定はできるようなボタンやダイヤルが配置されていて趣味向けだと画面見て設定をいじる前提になっているケースが多いことです。
そんなにいそがねぇからいいよって方は全然問題ないですがガチャガチャと設定を瞬時に変えたい人にはちょっと使いづらいなーという印象です。

あと話は脱線しますが「一眼レフ」と「ミラーレス一眼レフ(ミラーレス機)」ってあるじゃないですか。
近年このワードの意味が変わっていきそうなので少し説明しますね。
何が違うのって言えば仕組みが違うのですが超簡単な違いは大きさと重さが違います。あとはカメラ内部にミラーが入ってるか否かです。
一眼レフはファインダーを覗くと双眼鏡のようにそのままレンズ越しの様子を見れます。なので設定がズレていれば実際に見た様子と違った写真が撮れる事があります。また、暗い場所だとファインダー覗いても暗いので撮りにくいです。
あとはピントを超厳密に合わせたい時はモニターを見ないと難しいのでファインダーを覗けません。
対してミラーレス機はファインダーもモニターになっているので撮ったらどうなるかが予め分かります。しかし安いっぽいと若干のラグがあって動きものを撮るときに撮りにくいなぁと思います。
まぁどちらもカメラ背面についているモニターを見て撮影すれば大差ないですが…
2020年以降に発売されたカメラはだいたい軽くて小さいミラーレス機です。
それ以前は一眼レフがプロ向けでミラーレス機が趣味向けなスペックが多かったのですが今はもうスペックが上がりプロ向けでもミラーレス機一色になりました。
なのでこのワードも風化して徐々に筆箱みたいに筆は入ってないけど筆箱って呼ぶような感じでレンズ交換できるカメラ全般をミラーレス機含めて一眼レフと呼ぶ気がします。
本物の一眼レフはミラーレス機に比べるとデカくて重いですが中古で安く出回っているので最新に拘らない、コスパ重視だ!って方には良いかもしれません。

話がズレすぎましたね。
R6の作例はこんな感じ。

自宅夜のトイレで撮影
自宅夜のテーブルで撮影
自宅夜のテーブルで撮影
自宅夜のテーブルで撮影

・レンズ
・EF 50mm F1.8 STM
・EF16-35mm F4L IS USM
・EF24-105mm F4L IS USM
・APO 70-200mm F2.8IIEX DG
広角レンズ以外を物撮りで使っていますね。わかる人から見ればかなり最低限でお恥ずかしいラインナップです、、、しかも古いんですよね。何年も使ってます。
なぜ古いレンズを使い続けているかって?お金がねぇからです。

24-105mmの赤リングは消えました😂

個人的には初心者の方には50mmの単焦点レンズはとてもおすすめです。
自分がInstagramに載せている写真も50mmで撮ったものが多いですね。
テーブルフォトは100mmくらいの望遠レンズで撮るほうがたぶん支流なのですが標準画角の50mmの絵も僕は好きです。
ちなみにフルサイズという規格のカメラで50mmのレンズを使うと僕と同じ画角になります。aps-cという規格で使うと1.5倍くらいの差があるので75mm相当の望遠になります。不思議ですね〜興味ある方はググってみてください!
75mmもそれはそれで良い写真が撮れます。
50mmは料理単体写真を撮る時ではなく、料理とテーブルとその周辺の壁など雰囲気全体を撮る時にとてもちょうどいい画角だなと思います。
あとは安価でF値というものがF1.8まで設定できます。
初心者向けに売られている標準のズームレンズキットのレンズよりもかなりボケるので暗い場所でも明るく撮れますし超手軽にそれっぽい雰囲気になります。たぶん初心者の方が一番わかりやすく「すげぇ!プロっぽい!!」と感じるのがボケ味な気がします。
何撮るかにもよりますがカメラ本体だけ買ってレンズ一本目は50mmの単焦点レンズでも全然いいと思います。
改めてこれまで撮った写真を見てみると50mmで撮った写真が圧倒的に多くてびっくりしました笑

50mmの作例たち

・ストロボ,スタンド関係など
・Godox AD100Pro
・Godox ML60
・クリップオンストロボ:何個かある
・ソフトボックス 80×80cm
・パラボリック ソフトボックス 120cm
・ライトスタンド ~190cm
・センチュリースタンド ~330cm
・レフ板 サイズ違いがいっぱいある

画像以外にもセンチュリースタンドというデカくてゴツいスタンドなどがあります

これもわかる人から見ればかなりかなり最低限でお恥ずかしい限りです。
ソフトボックスとかレフ板ってやつは光を柔らかくするアイテムです。
ライトの数よりもスタンドの数が多いまである。

夜でも昼っぽい光を作るためのアイテムです。

②機材以外で使える日常アイテム

・壁紙
家の机が映えないんだよなぁ〜とかいつもワンパターンになるけど机何個もおけねぇよって方も多いかと思います。
で、それを解決してくれるのが建築用の壁紙です。

僕はサンゲツの壁紙をネットで2〜3m購入し、壁やテーブル代わりに使っています。何種類もあれば同じ場所で様々なバリエーションを出せるのでとても重宝しています。
ホームセンターとかに行けばサンプルのカタログとかもあるので気になる人は一度いろいろ見てから買ってみるといいかもしれません!
僕は持ち運ぶのでそのまま使っていますがパネルとかに貼って板にすればさらに利便性はあがります!

テーブルに敷いてるやつと壁代わりにぶら下げてるやつです


・カーテンレース
マジで神アイテムです。たぶん僕が一番使っている日常アイテムです。
物干し竿とかに吊るしてライト当ててみてください。どこでもそれっぽくなります。

カーテンレースはいいぞ

・観葉植物
自然光っぽい影を作る時に重宝しています。
本物でも造花でも影になるならなんでもいいなと思います。

影がいい感じに出るのでオススメです

・懐中電灯
機材用の高い照明なんて買えねぇよ!って方はぜひ明るい懐中電灯をつかってください。僕は試しにAmazonでやっすい懐中電灯を買ってみましたがiPhoneで撮るなら意外と使えました。
ただそんなに明るくなかったので使い方は限られていますが十分にそれっぽい要素を出してくれました。

何故かこれはバズった


③編集の仕方

スマホでLightroomアプリを使って編集します。
出来ることが多くて初心者にはとっかかりにくいかもしれないですが最低限覚えるだけでかなりいい感じにレタッチできます。

大前提としてiPhoneの方はNight ShiftモードやTrue Toneモードをオフにしましょう。Androidの方も似た機能がある方はオフにしてください。
画面がオレンジ色になっているとレタッチしても色味がズレてしまいます。そして画面の明るさが極端に暗い場合も明るくしてください。

以下スクショが全てなぜか少し彩度が低い…なんで…?すみません…

①ライトで全体の明るさを整える
写真によって毎回数値はバラバラなのでこうだ!という絶対値はありません。自分なりにいいなと思う数値を探してみてましょう!



②カラー→カラーミキサーで色別に整える
自分の場合はイエローの彩度を下げることが多いですね。照明のオレンジが緩和されたりするので好きです。
ここの調整も好みと調整のバランスが毎回変わるので自分の好きなバランスを見つけましょう。


③効果→明瞭度とかすみの除去を整える
自分はかすみの除去を上げることが多いです。ガラス系は明瞭度も上げることが多いですね。これも毎回バラバラですね、、



④切り抜き→自動ジオメトリor鉛筆マークから手動で修正
これをやると水平と垂直、どちらも整えることができます。スッと整ってるといい感じですね。広告の写真は必ず整っています。ただ、整いすぎると躍動感や手で撮ったエモさは消えてく印象ですね。好みでどうぞ!

⑤完成
以上の4項目をいじるとこのくらい変わります。
Lightroomはさらに細かくレタッチできるのですがまずはこれらを覚えるだけで十分だと思います!ぜひ写真にお化粧してみてください!

補正前


補正後


あ、それとTwitterにはよく無加工主義警察がいますがレタッチも写真の醍醐味の1つです。
フィルム時代からも暗室で明るさや色合いの調整、フィルムを切り貼りして合成写真も当時から行われていました。現代とやってることは変わらないですね。
(キャプションで嘘や語弊を招くような書き方は問題ですが)
photography=光の絵です。真実を写す楽しさもありますし、みんなが各々光で絵を描くように自由に写真で表現を楽しむのも醍醐味だと思います。
みなさんの好きな撮り方、レタッチの色味、ぜひ探究してみてください!


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