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【Design for VisionOSまとめ】 空間入力 〜手のインタラクション編〜

こんにちは、MESONでディレクターをしているtaka(@takataka530)です。

本記事は、developer向けに公開されたSpatialComputing領域でのデザインのガイドライン(visionOS)について、ナレッジ体系化の一環としてまとめたもので、これが企画第三弾となります! "知を通わせる"ことをテーマに、チームで進めております。

今回の動画のテーマは「Design for spatial input」。動画が長いため前後半に分け、今回の記事では後半の「手のインタラクション」の内容をまとめています。※該当の動画は下記(12:20あたり)より閲覧いただけます。

前半の「目のインタラクション」は下記記事からご確認いただけます!


本動画では、手を使って入力操作をするときに「考える必要がなく」て、自然と体験に没頭できるような優れた体験を理想として、具体的なインタラクションについて解説されています。では、順にみていきましょう。

I.システムと一貫性のある標準的ジェスチャーの使用

標準的なジェスチャーとして、6つの動きが紹介されています。これらの手の動きは、全てUIのフィードバックと連動しており、その結果ジェスチャーとの繋がりを感じやすいという特徴があります。この動きであれば年齢や国籍等問わずに誰でも直感的に理解・操作できそうですね。

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2023/10073/


II.慣習的なジェスチャーの使用

もし、上記の標準的なジェスチャーでは表現することが難しい場合は、ユニークな操作方法 "custom gestures(カスタムジェスチャー)" を考える必要があります。

▼優れた"カスタムジェスチャー"の要素とは?
1)ジェスチャーの説明と、理解した上での実行が簡単

2)ジェスチャー同士の衝突を避けている
標準的なジェスチャーや、リアルな会話の場面などで人々が使う可能性のある一般的な手の動きとは明らかに異なるものである

3)緊張や疲労を感じずに一貫して繰り返し操作ができ、誤作動も少ない

4)人によって解釈が同じである。そのため、意図しないメッセージを送ってしまうようなことがない

コミュニケーションサービスや、周囲の現実世界にいる人を巻き込むようなサービスを設計する際は特に、ジャスチャーの丁寧な設計が必要になりそうです。海外と日本とのハンドジェスチャー(サイン)の違いは、下記のようなサイトで紹介されていますので、チェックしてみるのも良さそうです。


III.直接的なインタラクション

直接的なインタラクションは、それがユーザー体験の核となる場合にのみに効果的に使用するのが良いです。例えば、手を宙に浮かせたままのインタラクションが継続的に発生すると、徐々に手や腕に疲労が蓄積して体験への没入感を阻害してしまうので注意が必要です。

直接的なインタラクションの例
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2023/10073/

また、ユーザーから遠くの対象物とのインタラクションでは、視覚を用いて操作したい対象を特定し、最小限のジェスチャーを使用することで手を休ませることが可能です。これにより、長時間でも快適な体験を維持することができます。直接的なインタラクションは積極的に無理して取り入れず、体験全体でのバランス感を意識することが重要そうですね。

IV.不足情報のフィードバック

私たちは、現実の物理的な世界において、何かを持ったり触れたりするときに「手」から様々なフィードバックを得ていますが、バーチャルコンテンツに触れる時にはそれを得ることができません。そのため、視覚・触覚・聴覚の情報を用いたサポートが求められます。

▼動画内では、キーボードのタイピングの例が解説されています。

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2023/10073/

フィードバックを検討する際には、その内容だけを独立して考えるのではなく、サービスの全体的な文脈を踏まえて設計を考える必要がありそうですね。これにより、フィードバックが自然にユーザー体験に統合され、より良い体験を提供することができると思います。


今回のまとめは以上になります!
他の動画のまとめ記事も追ってリリース予定ですので、お楽しみに!

▼その他の記事は、以下からご確認いただけます!

最後に、私が所属している「MESON」はSpatialComputing領域におけるUXを強みとしたクリエイティブカンパニーです。いま全職種積極採用中ですので、少しでも興味を持っていただいた方、是非一度お話ししましょう!

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