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ドラッグ・ロス

おはようございます!
 
少し前はドラッグ・ラグでした。
 
海外で開発された医薬品が、
日本国の承認を経て、
日本で使えるようになるまでの
タイムラグが問題とされたのです。
 
原因は、
日本の承認プロセスが
効率的でないためとされ、
様々な改善策が取られました。
 
治験という薬の人体実験では、
海外の人のデータを
利用できるようにしたり、
承認プロセスを簡素化したり、
人員体制を充実したりしました。
そのために、
ドラッグ・ラグは改善しました。
 
そして、最近はドラッグ・ロスです。
海外の医薬品が、
日本では利用できないという問題です。
 

 
少し前から、こうした問題は
耳にしていました。
 
海外の医療機器を
日本に輸入して販売する社長さんです。
海外の先端の機器を
いの一番に日本で利用できるよう
何十年も頑張ってきた方です。
 
その社長さんの顔色が優れません。
聞くと、日本での医療機器利用料金は、
国が保険制度で決めるのですが、
その料金が低くなってきたのです。
 
海外のメーカーの立場に立てば、
同じ機械ですから値段が高く
たくさん売れる国に売りたいものです。


しかし、日本では承認申請しても、
安い値段しかつかないので
後回しになってきたのです。


それでもなんとかと頭を下げたら、
申し訳なさそうな顔をして、
途上国向けの型落ちのような機械を
薦められたとのことです。
 
長い職業人生で、
こんなことは初めてだと
嘆いていました。


それだけ、
日本の医療保険財政が苦しい
ということです。
 

 
ドラッグ・ロスは、
それが医薬品にも広がってきたのでしょう。
 
その社長さんとは、
業界をあげて流通のムダを省き、
古いものは徹底的に安くし、
最新のものは充分に高くして、
先端のものを日本に持ち込むしかない
となりました。
 
無駄遣いをやめましょう。
 
国をあげて無駄遣いはやめましょう。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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