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主義主張より人となり

おはようございます!
 
生物学者の今西錦司さんと
経済学者のハイエクの
対談をセットした田中清玄のことを
少しずつ調べています。
 
そうだなと共感する言葉がありました。
高邁なイデオロギーだけで人は動かない。
まず、指導者の人間性、
だからこそ皆、命を投げ出してくれる。
イデオロギーで人を見ると間違う。
 
左翼だ、右翼だ、共産主義だ
という空気は私にはわかりませんが、
主義主張ではなく、
人となりで付き合う人を決めるのは
私のやり方と同じです。
 

 
ただ、その考えが、
11年間の小菅刑務所のなかで培われた
となるとぎょっとします。
 
戦前、それも世界恐慌で
格差がどんどん広がっていた頃は、
今の東大に合格した英才たちはじめ、
若者がどんどんと非合法な共産主義活動に
人生をかけていったそうです。
 
それに対する、
右翼活動家も先鋭化していったようです。
 
そして、小菅刑務所など同じ刑務所に、
過激すぎて有罪判決を受けた
左翼活動家や右翼活動家が一緒にいて、
共同作業の時など
顔を合わせていました。
 
そうした中で、
主義主張を超えて
互いに認め合う関係を
築くこともあったようです。
 
日常生活の中で、
礼節とか恩義とか誠実さを
大切にしていると、
看守との信頼関係を築くことも
あったようです。
 
読むだけでは実感がわきませんが、
なんとなく想像はできます。
 

 
そして、女手一つで育て上げた息子が
東大に入ったにもかかわらず、
共産主義活動にのめりこみ、
警察に追われる中で、
田中清玄の母親は
自死をもって息子を諫めます。
 
そのこともきっかけで、
田中清玄は転向して
裏切り者と呼ばれながら
別な道でまた激しく
活動を繰り広げていくようです。
 
このような人が、
本当に実在したのか?
と思ってしまうような人生です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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