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きれいな理屈の裏にある人間の業

おはようございます。

世話になった先輩の言葉を時々思い出します。

ちまちましたことをお客さんにつつかれて、
もっと大きな仕事がしたいなあと
仲間と話していたら、先輩は言いました。
「お前らのようなガキにでもできる仕事を
取ってきてるんだ!」

月曜朝の会議で
大した議題がないからやめませんかと
提案したら、言われました。
「話すことがなくてもやる。
月曜の朝はどいつもこいつも休みボケで
すぐ遅れてきやがる」
確かに、会議に駅から走る社員は多かった。

こんなことも言っていました。
「紹介してもらった飲み屋を使う時は
必ず断りを入れてから使え。
仲たがいというものは
そういう小さなことから始まるものだ」

「請求書は手で渡せ。社長に渡すとき、
緊張するもんだ。安くはないからな。
それで怯むようじゃ、それはダメな仕事だ」

「頼んだ仕事を
『あっ、忘れました』というやつがいる。
俺も『給料振り込むの忘れたっ!』と
言ってみたいもんだ」

経営コンサルタントとして教わった技術は
ほとんど覚えていませんが、
そうした話だけは覚えています。

理屈の裏にある、
人間の業のようなものを教えてくれました。

だからでしょうか、
仕事をしていて
きれいな理屈をいくら聞いても腹落ちせず、
その理屈が人間の業に
裏打ちされていることを知ると
安心するようになりました。

今日もよろしくお願いします。

安島

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