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スポーツビジネスを色々やってみたら「〇〇」だった話

「起業」って言葉を知らず「企業」だと勘違いしてた、コンビニで夜勤をする、大学生から、スポーツビジネス会社の社長になった話です。

2013年3月、当時21歳(大学1年生)にご縁があり、経営やビジネス(スポーツは全く関係ない)を学びはじめた。その頃はスポーツビジネスをやりたいなんて1ミリも思ってなかったし、コンサル会社に就職するって言ってた。コンサルの意味は知らなかったけど。

スポーツビジネスはプロチームに関連することだけではなく、スポンサーセールスでも放映権だけでもなく、スポーツという領域ないしはキーワードでやっているビジネスのことです。toCもtoBもあります。

私自身が6年間(大学2年〜社会人4年目)でやってきたことをまとめていきたいと思います。興味がある人、やりたいと思う人はぜひお声がけください。弊社ではほぼ全部できます。たぶん。


・イベント企画、大会運営、設営
・グッズ制作、販売
・プロチームの試合の運営、設営
・コミュニティ、オンラインサロンの立ち上げ
・リオ、平昌オリンピック(現地)
・アプリ開発(サービス0→1)
・マネジメント、スポンサー獲得
・インキュベート、セミナー
・国内研修、海外研修の実施
・エージェント、代理人
・講演会、パネルデスカッションの登壇と主催
・DtoC、商品開発
・Webサービス、キュレーションサービス
・メディア制作、運営
・受託、制作
・営業、スポンサーセールス
・資金調達
・株式会社、一般社団法人、NPOの設立

これらに伴う、全ての業務を経験しました。

ほぼ0→1で始めたことが多いですが、組織の一員としてやったこともあります。

ちなみに起業するまでの職歴はアルバイトのみで、スーパー、コンビニ、飲食店、派遣、梱包、設営、広告代理店、こんな感じです。


簡潔に書こうと思いますが、長いので先に謝ります、ごめんなさい。


イベント企画、大会運営

企画→準備→運営みたいな感じですが、超大変です。人数やノウハウがかなり重要。規模によっても違いますが、30人、100人、600人、2000人、4000人といろんな規模のイベントを開催しました。幸いなことに実施も中止も経験したのでその後の対応も知ってます。とにかく準備が大変。何するのかはタスク量が多すぎて書ききれないのでごめんなさい。衛生、行政、消防、なんか色々あります。とにかく大変だった。

集客、オペレーション、場所の確保、スポンサー集めは特に苦労します。その最大の要因はチーム(組織)です。主催側のチームが全てです。人生で最初のイベントが、有明コロシアム(1万人収容)だったので、1人でスタートした自分はとにかく辛い思いをしましたが、いまではチームがいるので、簡単にできますが当時は5人でしたので...
運営のチーム作り、ヒト集めが一番課題です。大変すぎて人生で初めて気絶した。大雪で中止になるし900万借金背負うし思い出です。


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人生初のMCとかもやりました。


・グッズ制作、販売

オリジナルグッズの制作をゼロベースから考えて制作、自分でイラレを使って作ったりしましたが、センスがなかったので、下地を作ってほぼデザイナーに託しました。そこでデザインについて色々と学ばしてもらいました。販売は手売りしたり、ネット販売(当時store.jpを使っていた)で、家で梱包して送るみたいなことをやっていました。シャツは何色が売れやすく、売れにくいなど、いい経験になりました。製作から流通までを知っておく事が大事。一回やれば覚えるし知ってる人に任せるのがいいかと。

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これ以外にもいろいろ作ったけど、結局デザイナーさんに想いとインスピレーションされたものを伝えて、任せた方がいいものができます。


プロチームの試合の運営、設営

これは当時のプロバスケのbjリーグの試合、設営と運営を経験しました。プロのチームと試合を演出する会社さんと試合前と試合後の設営と片付け、お客さんの誘導やオフィシャルなど、現場のお仕事をさせていただきました。お客としての体感もそうですが、当時の経験があるから、こうした方がいいこうゆう人や運営チームがあったらいいなっていうのも考えられるようになりました。設営も運営も大変。HRパートナーとしてプロチームに関わっていますが、それはまた今度書きます。(当時の写真探しておきます)


・コミュニティ、オンラインサロンの立ち上げ

これまでいくつかのコミュニティの運営をしてきました。はじめはスポーツ関係ないビジネス系のコミュニティでしたが150人→1000人くらいのとこを経験し、その後スポーツのコミュニティを0から立ち上げ、交流会などを企画し、200人以上が参加してくれました。会社の創業メンバーはここで出会い、今もやってくています。今では会社で0から300人規模のコミュニティをつくり運営するまでになりました。東京、大阪、名古屋、福岡と4都市まで広がっています。コミュニティは目的とカルチャーがとにかく大事。まだまだ継続して仮説検証の日々です。初期のコミニティサイトは自分で作りましたがレベル低すぎて、今は全部お願いしてます。


こちらは安彦選手のオンラインサロンを立ち上げました。自分のではないのでまた難しさを感じました。プロデュースは難しい。コミットしないとできない。


・リオ、平昌オリンピック

もともとは2020の東京オリンピックに関わりたいと思ったのだが、そもそもオリンピックってよくわからん!誰が何をしてるの?情報がない...みたいなとこからスタートし、現地で体験しようが最初のきっかけです。その現地での経験がすごく価値が高かったのですが、これは長くなるので直接聞いてほしいです。リオも平昌も、選手ではなく(関われなかったので)選手をサポートしに来た人や、企業にむけたサポートを実施しました。オリンピックはTVだけじゃ全然わからない。ある意味、観光だけだと裏側はわからないと思います。この経験があり、2020も関わらせて頂きます。

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・アプリ開発(サービス0→1)

男女のスポーツ観戦マッチングアプリの開発をしました。アイディアから仕様書作り、モックデザイン、開発手段(チーム)の構築、初めての試みでした。アイデアもよかったし、出資したいって人もいたけど、2017年はスポーツ界ではタイミングが早すぎました。PMFしなかった。撤退した理由は、ビジョンにおける優先度の低さと、体力(資金、人材、モチベ)がなかった。今だったら2020年のタイミングもあるので面白いかもです。アプリ開発を機に、B Dash Campだったり、IT系のミートアップに参加し、多くのフィードバックを頂くようになり、繋がりも増えました。アプリはノウハウを持って尚且つ準備と体力が必要。なつかしいなぁ...このサービスやりたい人いますか?


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・マネジメント、スポンサー獲得

マネジメントという業務も少し曖昧ですが、スポンサーを選手につけたり、一緒にオフィス行って契約まいたり、リリースに向けて各メディア対応、トレーニング環境準備、トレーナーや栄養士のアテンド、プロデュースなど、色々やりました。何でも屋に近いかもです。会社でヒーヒー言ってたり、大変な仕事でした。力不足もありましたし、企業やヒトの間に入ること、所属チームとの関係など、難しいなと思いました。これは選手との信頼とノウハウとストックを貯めるのもそうですが、大事なのは仕組みとマネジメント体制(チーム)をつくることだと思います。

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・インキュベート、セミナー

スポーツ専門職、トレーナー、栄養士、指導者、ビジネスの育成事業をしています。専門学校に取って代わる、Ascendersカレッジの開校に向けて準備しています。2020年のオリンピックイヤーの4月に先ずは東京・大阪に開校予定です。セミナーは教育関連も含めば、200回以上のセミナーを開催して8割を映像に残しています。4年間やり続けた資産です。セミナーは誰でもゲスト呼べればできますが、自分でやる経験も大事かと思います。実は100以上自分でも開催しています。

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・国内研修、海外研修の実施

海外研修は10ヵ国以上実施して、世界のトップリーグ、ビッククラブや施設、現地日本人の方や講義や実技、アテンドしてくださる方々が通訳してくださり、様々なことを学び、何より体感できる大きなきっかけです。私自身も4ヵ国一緒にいきました。これは私がスポーツの夢の国を描くようになったアメリカの研修とインターンでラスベガスのZapposとシリコンバレーのGoogleを訪れた時のWOW体験が非常に大きな衝撃だったので、お金を使ってでも、みんなに世界の環境を体感して欲しいと思いました。財団や企業の多大なご協力のおかげで、ラ・リーガ、プレミア、セリアA、ブンデス、NBA、MLB、世界トップのチームと繋がり、学ばせて頂きました。国内研修はJクラブと実施したり、大会、世界選手権のブース、海外クラブの日本アカデミーやアマチュア、実業団など帯同から、合宿、現場を体験するもの、実際にチャレンジする現場研修などを実施しました。SNS、メディア、誰かの話、映像による想像でなく、現地で、肌で、実際に体感すること以上に得れるものはありません。先ずは、短く太く。本当に行きたいのかがわかります。


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・エージェント、代理人

これは海外も少し関わっていましたが、それは公認のエージェントさんとやっていましたが、大変勉強になりました。英語のやりとりや資料作りもありました。映像の編集が一番大変でした。Bリーグの選手の移籍交渉など数名やりました。チームによって変わりますが、社長、オーナー、GMといずれかと話しました。選手の年俸や要望を聞いて交渉。都市(環境や想い)や選手(誰とやりたいか)など、聞いてそのチームの決算者とアポなど、様々な噂やSNSでの的外れのデマとかを楽しめました。この業務に関しては2極意見があるのでこの辺にしておきます。代理人はやりがいあるけど、それだけで食べていくのはオススメしないかな。信頼と実績の仕事、選手の力を自分と過信しちゃいけないし、代理人の力もまた必要。


・講演会、パネルデスカッションの登壇と主催

20名〜300名規模で行いました。ゲストを呼んでの講演会は30~70名のレンジが最も多く、海外からのゲストの場合はその為の通訳も用意しなければいけません。弊社では今では6ヶ国語に対応できる体制にしてきました。スケジュールがはっきりしないことも多いので、場所確保や打ち合わせなど、オペレーションと集客がもっとも大事にななります。現役プロ選手、メジャーリーグのトレーナー、元サッカーW杯出場選手、世界2位スポーツメーカー元CEO、エージェントなど色々な方をお呼びして開催しました。30-50人規模とかになると30回以上やっています。

登壇となると、最大300名の前で話した経験もありますが、人前で話すのは独演なものもいれれば、もう30回を超えています。パネルディスカッションも3回ほど出ています。登壇と主催を両方経験することで、大変学びになります。イベントや企業、大学など様々な機会で話させて頂きました。なぜ開催(登壇)するのか、その目的が大事。


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正直この項目は写真がありすぎて...


・DtoC、商品開発と販売

商品開発からバリューチェーンが『購買物流』『製造』『出荷物流』『販売・マーケティング』『サービス』を全部考え、つくり、実行するのがとても大変なわけです。良い商品を作ること、良いからといって売れない、さらに在庫リスクを抱え、とにかく難しい実感しかわきませんでした。やるなら販売チャネルを先に作ろうと思いました。良いものを作ったら売れる状態、マーケットインを徹底しようと思っています。商品開発はすごく楽しかったです。アパレルはそうやって作られ、消費者に届くのかと実際にやるのと、聞くのでは全然違いました。モノ市場には準備してから挑みたいと思います。


・Webサービス、キュレーションサービス

色々つくりました。撤退したのも、これから稼働していくのもありますが、、サービス開発はコードは書いてませんが、エンジニアと一緒につくりました。


・メディア制作、運営

過去に自分でWordPressでメディアを作ったりしましたが、あまりうまくいかなかったです。CGM型のアスリートメディアですが、これも途中で止まってしましました。昔のWPPのサイトなんかも自分で作ってましたが、知識も経験も不足しててダサいものばかりでした。

・受託、制作

受託は個人的には一度受けたことがあって、大変でしたね。制作はサイトや動画制作を経験しました。

・営業、スポンサーセールス

こちらはHRパートナーを結んで、営業自体はもちろんやってきたが、プロチームのスポンサーセールスをチーム内部ではなく、パートナーとしてやるという取り組みをしてやっています。HRパートナー自体はそれが目的ではないですが、リーチからクローズまで、アクティベーションを考えるとこからしてるので、商品の開発をやって、さらにセールスを経験しています。難しいからこそ手腕を期待される仕事だと思います。アクティベーションまでいくとマーケ領域も含んでいるかもです。

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・資金調達

デットファイナンス(融資)とエクイティファイナンス(出資)エンジェルとVCをそれぞれ経験しました。どちらも経験することで知れること、学びが大きいです。

・株式会社、一般社団法人、NPOの設立

Ascenders株式会社、一般社団法人Japan Sports Hub、を設立しました。設立はできる人に頼むと早いです。NPOは理事として立ち上げしました。あまり表に出していませんが..

書いてるうちに、内容が多すぎて挫折しました。まだまだ色々やってるし、失敗談はたくさんありますが...いつかそれぞれ書きます。


まとめ

数え切れないほどの失敗をしました。失敗するにあたって、損切りと撤退、そして同じ失敗をしないことが大事です。PMF(プロダクト・マーケット・フィット)なんて考えていない時期がありましたが、いまではその重要性やどれくらいのマーケットなのかを意識するようになりました。

失敗して、やってよかったもの、やらなくてよかったもの、稼げるもの、成長できるもの、見えてきたもの、自分だけが得れたものがあります。だからこそ伝えれることもありますし、多くの若い人にはチャレンジして欲しいし、成功率を上げるための手助けはしたいと思っています。

スポーツビジネスを色々やってみたら「やってみないとわからない」だった。

つまりやってみないとわからない。でも自分の場合は周りにやった人がいなかった。出会えなかった。スポーツではやってる人はいなかった。だから自分自身が人よりも早く動いた。

やったことない人はやる環境に身をおくこと、一番学べるのは0→1だけど、とにかくできる環境を選んでやったほうがいい。

色々やったから見える世界があると思っていて、これは自分の性格だったからしょうがなかったかもしれない、でもこれからは選択と集中が大事で、自分自身が何をすべきかを知りました。他のことは、それに想いがある人に、怒りを感じている人に、お願いしたいと思っています。

「リスク、チャンス、革新」

リスクを背負わなければ人は成長できない。そして、リスクを恐れない人に勝つことはできない。

常に現時をチャンスに好機と考えて行動すること。チャンスは貯蓄できない。

企業にとって重要なのは発明より革新であり、その革新は実はたわいのない夢を大切にすることから生まれる。

我々はここにいる全員で「スポーツの夢の国を創る」のだ。



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