緊急事態言が出されたけれど、私はいつもの生活を続けている

緊急事態宣言が出されたけれど、私は通常勤務である。

政府が「出勤者は7割削減し、リモートワーク等で対応して欲しい」みたいな要請を出していたにも関わらず、だ。

緊急事態宣言が出た後でも、いつも通りの電車に乗り、いつも通りの時間働く。

朝の電車は通常のラッシュ時に比べたら空いてはいるけれど、それでも座席に座れず、人と肩が当たるくらいには混んでいる。3密環境だ。

職場も3密環境。電車はかろうじて窓が開けられるから、換気はできるけれど、職場ではそれがない。トイレ行く人がドアを開け閉めしているときに、空気が出入りする程度だ。

命は業務より重いのか!!

この数日ずっとモヤモヤしている。たとえ自分が発症をしなくても、実は保菌者である可能性は否定できない。

もしかすると誰かにコロナを移してしまっているかもしれない。

毎日更新される都内の感染者数のうち、自分は何人の感染に関わったのだろうか。

何人の感染経路に自分がいたのだろうか。

何人の死者に自分が関わったのだろう。

自分は何人の人間の加害者になってしまったのか。

それでも変わらず私は出勤する。3密の電車と3蜜の職場で、私は日々を過ごしている。

3.11の大震災後もこんな感じだったのだろうか。震災で大混乱な状態でも「明日は仕事だけど、電車はちゃんと動いているかな」とかそんなことを気にしていたのだろうか。

あの時、私は教員だったから、学校を閉鎖していて、数日間の自宅待機を命ぜられていた。

この対応が当然だと思っていたからこそ、今回の緊急事態宣言が発令されたら、「いのちをだいじに」の自宅待機もしくはリモートワークが始まるのだと思っていた。

それが、まさかの通常出勤。

「気をつけて出勤してください」とは言われたけれど、何に気をつけたらいいのだ。

「通勤および勤務中はマスクを必ず着用してください」と言われたけれど、今マスクなんてどこに行っても売っていないではないか。

ここで1年くらい働かなくても生きていけるくらいの蓄えがあるならば、迷わずに「命を大事にしないところで働いていられるか!」と退職届を叩きつけていたのかもしれない。

しかし、あいにく、収入が無いと死んでしまう経済状況の為、黙って職場の言う通りに仕事を続けるしかない。

なんだか奴隷みたいだな、と思った。

だから、これからは自分で仕事を創っていくようにしていかないといけないと思った。仕事を与えられてこなすのではなく、自ら仕事を生み出していく。

そうしないと、地球最後の日でも、私は通常出勤を行うことになる。いいのか、そんなので?

今回のことでそんなことを思った。

創ろう、仕事を。

国の緊急事態宣言で「家にいろ!」と言われたら、ちゃんと家にいられる仕事を。

お金より命を大事にできるような仕事を。

創っていこう。

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