僕のSR400 Final Editionが納車されて、早一年が経とうとしている。

最初の一カ月は、キックスタートもおぼつかず、エンジンを掛けることが出来ずに本気で返品したいと思ったこともあった。

ようやく乗り慣れた今年の三月には、大阪湾〜若狭湾を目指すソロツーリングの帰り道で単独転倒事故を起こし、僕は左鎖骨遠位端骨折。SR400は、ステアリングの歪みと車体左側に傷を沢山入れてしまった…。身体の方は保険諸々で治せたが（まだプレート固定中）SR400はステアリング修正くらいで、傷の修理は未着手…。

それでも懲りずに傷が癒えた頃からソロツーリングを再開して、三重県志摩市に牡蠣を食べに行ったり、舞鶴に海軍カレーを食べに行ったりと、SR400のある日常を楽しんでいる。

此度も、旧友の墓参りを兼ねて大阪〜浜松を国道1号を辿る下道ツーリングを企画していたが、予期せずCOVID-19陽性となり延期。まぁ仕方ないから、来年の暖かくなる頃にリベンジしたいと思っている。

三十代の終わり頃は、ロードバイクに目覚め、休みになると自転車友達と練習と称したプチツーリング。ロードバイクに飽き足りず、マウンテンバイクや自転車のクロスカントリー競技 シクロクロスにハマり、そのうちロードバイクでの長距離、超長距離と自分のやりたいコト、求めているコトを探して楽しんできた。

しかし、四十代半ばで結婚して、自転車三昧の休日では妻に申し訳ないのと、自転車に乗るコトが心理的に負担になってしまい、競技や自転車のコミュニティから少し距離をとった。

そんな日常が、自分らしくもあると思えるし、物欲は絶えないものの不満があるわけでもない。でも何かが物足りない…。SR400に出会ったのはそんなときだった。

何度かソロツーリングを重ねるうちに、自分はやはり乗り物で遠くへ行きたい、知らない景色の中を知らない道を走って、感覚を体感したいのだと分かった。

二年目となる来年は、前述の浜松へのツーリングの他には、大阪〜東京 下道ソロツーリング、あとSSTRにも参加してみたいと思っている。

さて来年はどんな一年になるだろうか？思えばもうそんな時期なんである。