意識散歩

なんとなく疲れている、寝てもなかなか疲れが取れない、集中力が続かない、などといった症状の方はいませんか？

もしかしたら意識散歩による脳疲労が原因かもしれません。

ちなみにこれは私の造語です。
意識散歩が生まれたときのブログはこちら
https://ameblo.jp/akayamaschool/entry-12479914834.html

それから約1か月が経ちましたが、まだ油断すると意識が散歩しています。汗

ブログでも簡単には触れていますが、意識が過去や未来に行ってしまうと、脳は疲労してしまいます。

しかし多くの場合、その思考によって何かが改善したり、前進したりすることは少ないのです。

少し、専門的な話をしてみます。

脳には、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と言われるネットワークがあり、脳内の様々な神経細胞を同調させる働きがあります。

この働きによって何気ないときに過去の失敗や怒られた経験などを考えて落ち込んだり、まだ何も起こっていないことに対して不安に感じたりします。

うつ病の方によくみられる同じことを何度も何度も繰り返し考えてしまう、
反芻(はんすう)思考ではこのDMNが過剰に働いていることがわかっています。

しかもDMNが働いているとき、意識的な活動をしているときの約20倍ものエネルギーを必要とすることも証明されました。

脳はいつ休むのか

ではどうすれば脳を休められるのでしょうか。

答えは簡単で、DMNが働かない状態、つまり今この瞬間に意識を向けることで脳は休むことができます。

体感的には意識している方が疲れてしまうような気がしますが、脳にとっては今を意識している方が休むことができます。

坐禅のように、本当に「無」になれるのであればそれが理想的ですが、最初のうちは難しいかもしれません。

これを読んでくれている方は試しに1度、ゆっくり座って何も考えないように今に集中してみてください。

多くの方は1分もすれば過去や未来についてあれこれ考えが浮かんできてしまうのではないでしょうか。

そのような方は、普段から脳を酷使しているのかもしれません。

意識散歩から卒業するために

DMNから脳を休めるためには今に意識を向けると書きました。

しかし今に意識を向けると言ってもやったことがない人にとってはイメージしにくいかもしれません。

私のおススメは、最初は呼吸に意識を向けて5分間過ごしてみることです。

鼻から空気が入ってきてのどを通り、肺に入って、胸とお腹が膨らんで…
次に膨らんだ胸やお腹がリラックスしていきながら口から空気が出ていく…

などのように自分がどのように呼吸をしているかに意識を向けてみましょう。

最初のうちはその途中でも色々な考えが浮かんでくるかもしれませんが、あまり気にせずに気付いたらまた呼吸に意識を向けるだけで大丈夫です。

慣れてきたら歩いているときなどにも自分の身体に意識を向けることで同じような効果が期待できます。

特に、実際に嫌なことがあってそこから思考が離れられないときこそやってほしいと思います。

脳の癖を理解して、脳疲労から卒業しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

理学療法士
JARTA認定スポーツトレーナー
平山鷹也

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