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【急性大動脈解離で父が倒れた】ことをエサに宗教に勧誘された話


ツラいことがあれば周りの人が手助けしてくれたり、励ましの言葉をかけたりしてくれます。

ほんと嬉しいことです。

一方でやさしい顔を装い、弱った心につけこむ人面獣心の輩がいるのも世の常です。

僕が“簡単に人を信用しなくなったきっかけ”についてお話します。

心の隙間につけこまれる人が1人でも減れば幸いです。

突然父が倒れた

24歳の冬、僕は接骨院で働いてました。
午前の業務が終わり、携帯を見ると数件の着信が。
意外なことに祖母からでした。

連続で電話してくるなんておかしい、イヤな予感がしました。
すぐに電話を折り返すとイヤな予感は的中。

「お父さんが倒れた。今病院に向かっている」

とのことでした。

僕は涙ながら院長に事情を説明。

「仕事のことは考えるな。すぐに病院へ行け!」と言ってもらい、奈良の病院へ向かいました。

父の病気は心臓の血管が裂ける、急性大動脈解離でした。

※急性大動脈解離について

手術は成功し、一命をとりとめました。

喜んだのも束の間。数日後、予想外のトラブルに見まわれました。

院長とケンカをして接骨院を退職

父が倒れる前から院長と関係がギクシャクした関係が続いてました。

院長のお母さんが経営に携わっていて、よく仕事のことを相談していました。

父の見舞いで休んでいた僕に院長から電話が。
「おかんに色々話すな!なにが気に入らんねん!?」
と口を荒げる院長。

※僕がお母さんに相談している件について叱責されたようでした。

腹が立って言い返すと、さらに院長が怒り「気に入らんなら辞めてしまえ!」
と言われたので、
「わかりました!辞めますわ!」
と返答し、まさかの退職。

退職して数日後、祖母から電話がありました。

「弱みにつけこまれるなよ?」と祖母からの忠告


接骨院の患者から祖母へ電話が

祖母「〇〇さんから電話があった。苗字が珍しいからタウンページで調べたらしい。あんたと話がしたいそうや。電話番号を教えても良いか?」
※電話相手は接骨院の患者さんでした。

僕『〇〇さんか。いい人やし教えてかまへんで。』

祖母「じゃあ、教えるわ。変なこと聞くけど〇〇さんは仏さんとか神様とか言う人じゃないな?」

僕『そんなん聞いたことないで』

祖母「なら良かった。けどな、弱みにつけこまれんように気をつけるんやで?」

僕『大丈夫やろ。変な人じゃない』

と祖母と話を終え、〇〇さんと話しをすることに。

〇〇さんと電話

「急に辞めたし驚いた。院長や院長のお母さんはお父さんが倒れたとしか話してくれへんし。タウンページで苗字を調べて、一か八かで電話したら貴方のおばあちゃんやったんや。」

と〇〇さんは嬉しそうでした。

〇〇さんの御主人も急性大動脈解離の手術を受けたらしく、病気のことで伝えらえることがあるから、1度会いたいと説得されました。

僕はあっさり了承。心の中で
「ばあちゃん心配し過ぎや。めっちゃいい人やんけ」
と思いました。

約束時間を決め、待ち合わせ場所へ。

勉強会に誘ってもらう

〇〇さん夫婦と食事をしながら、父の状態を相談したり近況について報告。
〇〇さんの御主人が急性大動脈解離で手術をしたのは事実でした。

御主人から
「僕は病気をしたことをきっけかに、体を大事にしようと思って勉強会に参加するようになった。一般の人も参加できるから来てみないか」
と誘われました。
※疑うことをしなかった僕は、病院が開催してる一般の方を対象とした循環器疾患の講座かと思いました。

約束の日時を決め、〇〇さん夫婦にお礼をして解散。

連れていかれたのは古民家。驚きの光景が…

約束の当日、38.0度を超える発熱が出て体調が最悪でした。

それでも「医学の講座に参加できる。嬉しい」と頭の中がお花畑だった僕は〇〇さんと合流し、とある場所へ案内されました。

到着したのは古民家。家の中を見た瞬間
やられた。ばあちゃんの言った通りやった”
と祖母の予感が的中したことへの悔しさで胸がいっぱいになりました。

中年の男女がお経を唱えて、なにかを崇めているのです。

そして、初対面の男性から想像もしていなかった一言が…
「あなたのお父さんは私たちが祈ったおかげで命拾いしたのですよ。お家の仏壇はどうされてますか?」
と言われました。

「父が助かったのは現代医学の進歩のたまものじゃ!ナニほざいとんねん!」と怒鳴りたくなりましたが冷静を装い、あしらいました。

その後、寒気、発熱、溢れる鼻水に耐えながらお経を聞くことに。

お経を聞き終えた後、〇〇さんに「用事があるので帰って良いですか?」と聞くと、
『車で送ってあげるわ。なんなら同席しようか?』としつこい様子。

簡単に帰らせてくれませんでしたが、なんとか抜け出しました。

数日間〇〇さんから電話がありましたが、ムシを続けました。

いちれんの流れを院長と院長のお母さんに報告

接骨院を退職後、父の病状や就職活動の状況を院長と院長のお母さんに電話やメールで知らせていました。

会話の流れで院長のお母さんから
「〇〇さんが、あなたとお父さんのことを心配している。親切な良い人やな」
と言われたので宗教に勧誘された事実を伝えました。

するとお母さんは怒り心頭。
「うちの患者が失礼なことをして申し訳ない!人の弱みにつけ込みやがって!
上茶谷に近づくな!と言って聞かすからな!」

と僕を守ることを約束してくれました。

しばらくすると院長から電話が。
「大丈夫け?しつこくつきまとわれてないか?こっちで後片付けするから心配するな」
と心強い言葉をかけてもらい、
『金属バットを持って退治の準備はできてるので大丈夫です』
と冗談交じりに返すと院長は安心しました…

約束通り〇〇さんを退治してもらい、勧誘はなくなりました。

余談ですがこの1件の後、院長とお母さんに「もう1度うちで働いてくれへんか?」と声をかけてもらい接骨院に戻ることになりました。
まあ、半年後に辞めることになったんですがね…

最後に【宗教に勧誘されて思ったこと】


僕が弱みにつけこまれた理由は

  • 世間知らず

  • 隙を見せすぎた

  • 相手を信用し過ぎた

だと思います。

20歳の頃にマルチ商法に引っかかり、人を簡単に信用しなくなったつもりでしたが、わきが甘かったようです。

この記事の出来事をきっかけに簡単に人を信用しなくなったし、人の言動や行動をよく観察するようになりました。

SNSやインターネットが普及して簡単に人とつながることができる現代だからこそ、より注意が必要だと思います。

弱みにつけこまれて、イヤな思いをする人が1人でも減りますように…


ではまた、次の記事でお会いしましょう。

【補足】他のSNSでも発信しているのでご覧いただけると幸いです。

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