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自分の「やりたいこと」に気づく

天職なんてそう簡単にはみつからない

Twitterなどを見ていると

「好きなことして生きていこう」
「好きなことを仕事にしよう」

というマーケティングをする人が多いので、

「自分には好きなことがない」
「自分には心からやっていて楽しいと思えるものがない」

という悩みを抱えている人もだいぶ増えた。

やりたいことが見つからないのだ。

やりたいことなんてなかなか見つからない。

僕も長いこと天職探しをしてきたけど、これまでやってきた仕事の中で、「これぞ天職!」というものには今だ巡り合っていない。

そりゃそうだ。天職って

好きなこと・やりたいこと
得意なこと・出来ること
ニーズ・市場があること

という3つが合わさらないと成り立たないのだから、そりゃ見つけるのは難しいに決まっている。

天職ワークやって見つかるくらいなら誰も苦労はしない。

たった一つのジャンルでトップになるのは難しいものの、複数のジャンルを掛け合わせるとオンリーワン・トップになれる!という話を見たこと、聞いたことがある人は多いかもしれないけど、これはその逆パターン。

複数の要素が必要になるものほど、探しづらい・見つけづらいもの。

だから多くは下二つの「得意なこと・出来ること」と「ニーズ・市場」があることで生計を立てている。

そして、これで生活が何とかなってしまっていると

「まぁこれでいいか」

と思って、自分がやりたかったことなど忘れてしまうし、せいぜい趣味として楽しめればいいや、ということになってしまう。

こうして自分の心が喜ぶことを置き去りにしていると、いつしか心に潤いもなくなり、自分の人生そのものに疑問を持つようになってしまう。

今の置かれた環境が厳しいときは、ある意味チャンス

でも、自分のやりたいことから逃げて続けていると、自分の置かれている境遇が非常に厳しいことになった頃、そのことを意識せざるを得なくなる。

僕自身、最近はそんな経験をしている。

最近の自分の置かれた環境がかなり厳しく、正に生きることそのものに前向きになれない状態が続いていた。

そういう厳しいときには、自分の本心が露わになってくる

今の生活に対する虚しさとか、
「なんでこんな生活をする羽目になってしまったんだろう?」
とか思い始めたときに、
「ホントは〇〇には向いていないんだよなぁ…」
「ホントはこんな人生歩んでいたかったのに…」
ということも同時に浮かんでくる。

こうしたときって、
ホントはやりたかったことと、
ホントはやりたくないことが、
本音として出やすいんですよね。


好きなことの理想とレベルを上げていこう

僕は歌が好きで、レベルはノンプロレベル。ギャラは出ないけど、たまにイベントに呼ばれて歌うこともある。

3年前は北京でバンド活動もしていて楽しかった。ただ、それも全て人の創った歌を歌っていただけなのだけど。

バンドメンバーの大半が日本に本帰国をしてしまってからというもの、すっかり音楽活動はご無沙汰。たまーーーにカラオケで歌うことがある程度。

でも、今のように厳しい環境に置かれてみて

「俺ってこれからどうやって生きていけばいいんだろうか?」

と考えたとき

「(歌ってるときが一番幸せなんだよなぁ…)」

という一つの答えが出てきた。

「(でも、歌ってメシなんか食えんしなぁ…)」

という考えも当然浮かんでくる。

そして、僕は歌は好きで得意だけど弾ける楽器がない。ということで発表手段もない。ただ、今はSNSなどで”メンバー募集!”とかやればだ誰か見つかるかもしれない時代。そこは何かしら方法はあるだろう。

あと、昨年、生まれて初めて自分で曲を作ってみた。2曲ほど。だから改めて自分自身での創作活動も再開することにした。で、そう決めてから2曲ほど出来た。今は計4曲の持ち歌がある。5曲目、6曲目のサビも浮かんでくる。

それに加えて、先週、数年前に知り合った中国人の歌の上手な女の子からも「ひらさん、これから一緒に歌いませんか?」という誘いも受けた。

そんなこんなで、これからとりあえず

●何でもいいから歌う
●創作活動再開
●発表する

ということはやっていく。これでメシを食おうとかいうつもりもない。食えるようになってしまえばそれは奇跡だ。


好きなことが仕事になるのはあくまで結果

こうして自分の好きなこと・やりたいことに改めて辿り着いたことからひとつ理解できたことがある。

少し話が逸れてしまったけど、
やりたいこと・好きなことを仕事にする
というのは、結果論でしかない
のだ。

そもそものやりたいことが社会のニーズのある仕事、明らかに多くの事業者がお金を手に出来ている仕事を除いて、芸術関係・芸能などのエンターテインメント関係などは特にそうで

好きで一生懸命やっていたら、いつの間にか人から求められるようになり、それで生計が立てられるようになっていた、ということ。

さかなクンだって、最初から仕事にするつもりであのキャラやってないでしょうし。

にもかかわらず、ネット上、SNS上では

「好きなことして生きていこう」
「好きなことを仕事にしよう」

というマーケティングをする人が多いので、

「自分の好きなことが仕事になるはず」

と勘違いをしてしまっている人がかなり多いのではないか。

なるかよ!と言いたい。

そういうコンサルやコーチングを受けて成功した人も一定数以上はいるのだろうけど、ほとんどはうまくいっていないはず。

それは、こうして前提を間違えているからだ。

「自分の好きなことが継続した仕事になっていく人は、ほんの一握りしかいないのが現実」

この前提にたって、自分の好きなことに純粋に取り組むべき。

自分がホントに好きなことくらい
純度高く取り組みたいものです。

脱・孤独感プロジェクト note.7

・好きなことを食っていくこと前提に考えない
・好きなことの理想と現状のレベルを上げていく


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