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世界標準の経営理論の勉強メモ(目次・サイトマップ編)_#32


はじめに


お読みいただきありがとうございます。JTC経理DX課長です。

私は某国内のMBAを10年以上前に修了し、今は某JTC経理DX課でリーダーを務めています。

以前、こちらのエントリで、世界標準の経営理論(入山章栄著)の勉強会をしたい、ということを書きました。また、その後に定時までに帰れるラジオ(お気に入りのPodcastです)で紹介されました。

#24 JTC社内での勉強会について|JTC経理DX課長 (note.com)

祝★定時までに帰れるラジオでnoteが読まれました(経理DXでのラストワンマイルとは?)_#28|JTC経理DX課長

なぜ経理DX課長の私が世界標準の経営理論の勉強会をしたいと考えるようになったのかについてと、今回は勉強会の全体像について書いてみようと思います。

各コンテンツについては、シリーズとして月1回ペースで少しずつ書いていこうと思います。初めて有料記事にする予定です。

基本的に本に書かれている内容ですが、噛み砕いて書いたり、経理DX課長としてどう考えるのか、経理DXにおけるインプリケーションを書きたいと思っています。

経営学を知る意味、ベネフィットは何か?


いろんな定義はあってよいと思いますが、経理DXとは、経理業務に関わる人材、システム、業務プロセスをより付加価値のある方向に持っていくことだと私は考えています。

経理は人事や総務などと並んで、バックオフィスの要。経理DXは経営の土木工事をやっているようなものです。

基礎工事が完了しても、上モノ(経営方針など)と不整合を起こせば、ちょっとしたことで簡単に崩れてしまいます。

よって、経理DXは、経営がどのような考え方で行われるものかを理解したうえで取り組む必要があります。経営方針との整合性を意識してそれにアラインする形で実行される必要があるし、さらに深堀りし、経営とはどのような理論でなされるものなのか、も踏まえると◎だと思っています。

これは経理DXだけでなくあらゆるDXで当てはまる話で、バックオフィスで業務改革を進められているような方であれば、経営学を学ぶ価値というのは大いにあるのではないでしょうか?

私は某国立大学の経営学研究科(MBA)を修了し、経営学の端っこをちょっとだけかじりましたが、当時は事業部門の一担当者でした。

経験も今より浅く、インプットを大量にしていても、持っている引き出しの数や深さがなく、ひっかかるポイントが浅かった気がします。大量なデータのシャワーを浴びたけれども、あまり自分の中で血肉化できている実感がありません。
(本を読んでも、私は吸収率が悪く1~2割くらいしか残ってない感じがします)

経理DX課長として、某JTCの経理DXの舵取りを担う立場になっており、このタイミングで経営学の体系的整理を行いたい、と考えています。

幸いにも以前、上記MBAのOBメンバーで世界標準の経営理論の読書会をしたことがあります。全ての章ではないですが、整理したメモが一部残っています。

そちらのメモをベースにしながら、現在のJTC経理DX課長としての考えも踏まえて内容をまとめておくことは、今の私自身にとって非常に有意義な取組ではないか、と考えました。

想定読者


よって、想定する読み手は、経営学を実務に活かしたいと考えている方、バックオフィスで業務改革をバリバリ頑張っておられる方、としてみます。

世界標準の経営理論を経営学を学ぶテキストとして選ぶ理由


経営学の体系的再整理をどのテキストで行うかですが、コスパ・タイパで考えると、世界標準の経営理論(入山章栄著)が最良と考えています。

他にも様々な経営学を体系だってまとめた書籍はありますが、一冊でとなると、これ一択と言ってよいです。

お値段は3,000円程度ですが、章ごと(一章あたり100円程度)に読み進められますし、それぞれに参考文献もきちんとついていますので、Google Scholarで調べるなどすれば簡単に原典(当然、英語がほとんどですが)にアクセス可能です。章ごとに書籍を買って学ぶとなると相当な時間、コストがかかりますが、一冊で全部入りの本。

経営学の幕の内弁当的な本です。

世界標準の経営理論の中で取り上げる領域、全体像


この本は、800ページを超える本です。特に経理DXに関連しそうで、自分が興味ある分野に絞らないと、まとめるだけでも途方もない作業になります。

経営学の領域は心理学ベース、経済学ベース、社会学ベースの領域に分かれますが、各領域ごとでまとめていく方針です。

レジュメの目次・サイトマップのイメージを以下に記載します。箇条書きはそれぞれで書いていく(つもりの)内容です。プラスアルファで、経理DXにどう活かすか、という内容は個々に考えてみたり、脱線したりする予定です。

マクロ心理学ベースの理論

1.知の深化と探索、両利きの経営
• 知の深化と探索の意味
• 両利きの経営とは(片利きになったらどうなるのか?)
• 両利きの経営を実現するための条件

2. SECIモデル
• 各フェーズ(共同化、外部化、結合化、内面化)の意味
• 組織的知識創造を促進するための場づくり
• スパイラルを回していくために必要な冗長性(あそび)

3.トランザクティブ・メモリー・システム
• トランザクティブ・メモリー・システムとは
• 何を知っているかより、誰が何を知っているか
• 知のブローカーになること

ミクロ心理学ベースの理論


4. リーダーシップ理論
• リーダーシップ理論の系譜と、 特に2000年代以降のリーダーシップ理論
• VUCAの時代を生きる我々はどのリーダーシップ理論に依るべきか

5.モチベーション理論
• 動機づけ(外的、内的)

6.意思決定理論
• 意思決定のプロセスとバイアスの克服
• リスク評価と決定の最適化
• 投資意思決定を担いうる人材を育てるために

7.センスメイキング理論
• センスメイキング=「腹落ち」理論
• 経営層と従業員の信頼関係があって、はじめて従業員は耳を傾ける
• ビジョンのあり方
• リーダーシップ理論との関連

経済学ベースの理論


8. ファイブフォースモデル
• ファイブフォースの重要性
• 業界の競争環境分析
• 自社をとりまくファイブフォースを考える

9.リソース・ベースド・ビュー(RBV)
• RBVの基本概念
• 内部リソースの分析と価値の特定
• ファイブフォース(環境)とRBV(内部)、どちらが正しいのか

10.エージェンシー理論
• 現場から経営まで、あらゆる階層のガバナンス理解に使えるエージェンシー理論
• 契約理論とインセンティブシステムの設計

社会学ベースの理論


11. 弱いつながりの強さ理論
• ネットワーキングの重要性
• 情報の流れとイノベーションへの影響
• 部門外の関係構築と協力促進

12.ストラクチャルホール理論
• 社会構造内の「穴」の理論
• 組織内の情報流通と効率化

13.制度理論
• 前提:人は合理的ではない
• 同型性(Isomorphism)の獲得プロセス
• 同型性への対応・対抗方法

執筆ペース


1ヶ月に1本ペース(目安)で書きます。
書いた内容は、適宜ブラッシュアップしていきます。

さいごに


今回は、今後書いていく「世界標準の経営理論」の勉強レジュメの全体像を書いてみました。

全体像を書いて、本当に書ききれるのか・・・?と不安になりましたが、これだけ勉強するテーマがあるということはよいことです。せっかくなので、経理DXと絡めながらのレジュメにしていきたいと思います。

これらのテーマをレジュメを書き切り、各テーマをさらりと語れるJTC経理DX課長になりたいと思います。

※他の取組テーマと平行しながら進めますので、月1回ペース程度でマイペースに進めます。2024年の目標フォローアップはこちらのエントリでまとめています。
2024年の目標フォローアップ(その1)_#30|JTC経理DX課長 (note.com)

お読みたいただきありがとうございました。


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