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「10万部会議」は、最高に脳が活性化する企画会議だった

以前、「企画脳」を育てるたった1つの習慣という記事で「10万部会議」を紹介しました。「参加してみたい!」という人が多かったので、ツイッターでメンバーを募って開催しました。

すると、「milieu(ミリュー)」編集長の塩谷舞さん『10年後の仕事図鑑』の編集でもご活躍中の長谷川リョーさん、その他、有名な出版社の編集者らもエントリーしていただき、思いのほかハイレベルな会議になりました。(今回選考に漏れた方、すみません! もっとワークショップ的な感じで参加できるかたちも考えます。)

で、そこでの会議のやり方に「未来」を感じたのでレポートします。

昨日の「10万部会議」は人数が15人ほどと多かったので、以下のようなかたちで進めました。

①グーグルドキュメントに一人5つ企画を考えて記入

同時編集できるドキュメントを全員で共有し、会議開始までに各自がアイデアを5つ記入しておきます。

こんな感じ。

アウトプットの機会があると緊張感が生まれますし、強制的にアウトプットするからふだんからインプットもするようになるというのは、以前のnoteでも言及したとおりです。

②一人5分以内でプレゼン

「プレゼン」といっても雑談レベルのふわふわしたもので構いません。「その企画をなぜ思いついたのか?」「その企画はどういうものか?」「どういう人に書いてもらうと売れそうか?」などをダラダラ話します。

特に「なぜ思いついたのか?」を話すと、その人のストーリーを語ることにもなるので、プレゼンがグッと魅力的になります。今回はみんなプレゼンがうまくてすげえなと思いました。

③プレゼンを聴きながらフィードバックを記入

プレゼンを聴きながら、他の人はフィードバックをドキュメントに記入していきます。

プレゼンを聴きながらアイデアにコメント(赤)を記入し、「この企画がいちばんいい!」と思ったものに「☆名前」(青)を記入していきます。(わかりやすいように、あとで色付けしました。)ぼくの場合は②と④の企画が人気ですね。

みんなが食いつくといっせいに「カタカタカタ……」とキーボードの音がし始めます。めっちゃ盛り上がってるのに、話してるのはプレゼンターひとりという外から見ると異様な光景が広がります。

カタカタカタ……

「10万部会議」のなにがすごいか

「なにがすごいか」って自分で言うのもあれですが……。実際やってみて、ああ未来だなあと思ったポイントがいくつかあったのでまとめます。

①リアルタイムで企画の反応がわかる

その場でフィードバックがもらえると、プレゼンをしながらも「この企画、反応あるな!」「この企画はイマイチだな」などがリアルタイムでわかります。実はこれ、すごいマーケティング能力がつく気がします。リアルタイム市場調査ができるんです。

②アイデアがブラッシュアップされる

自分ひとりでは思いつかないことでも、複数人にフィードバックしてもらえるとアイデアがブラッシュアップされます。「こういう著者ならおもしろいかも」「世界史もいいけど日本史も読みたい」などです。

③オープンにすることで実現の可能性が高まる

これも大きい。抱え込んでいるといつまでも実現しませんが、オープンにすると「あ、それならこの著者がいいかも!」「それ、おもしろいからぜひ実現しましょうよ!」と言ってもらえたりします。

これまで「WEB✕出版」というとPRの話になりがちだったけど、企画・制作にも生かせるなと思いました。未来の企画会議の片鱗が見えた気がします。

参加者も興奮して帰ったようでよかったです!(一部のツイートをご紹介。)

アイデア会議のアップデート版  #10万部会議  を、ぜひ友だちや会社の仲間たちとやってみてください!!

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