「イチロー」になれない99%の人を応援する仕事がしたい。

「売れる本が作りたいなあ」と思っている。毎日。

『君たちはどう生きるか』なんて、あんな本、どうやってつくるんだろう、と思う。テレビで紹介されているのを見るたびにちょっと悔しい。なんであの本をつくったのは自分じゃなかったんだろう、と思う。

 まわりを見るといろんな天才がいる。文章の天才、カバーづくりの天才、企画の天才、人脈の天才……。で、自分はなにか誇れるものはあるんだろうか、とちょっとさみしくなったりもする。

 そりゃベストセラーチャートをダダダッと駆け上がっていくような超絶売れる本を僕だって作りたい。毎日毎日そう思ってる。でも、なかなか難しいんだよ、これが。やってみ。

 僕の場合、考えすぎて動きが鈍りがちなところもある。あーでもないこーでもないとやってるあいだに行動力ある人はどんどん新しいことをぶち上げる。そして結果を残していく。ああ、もう、また出遅れたよ…と天を仰ぐ。

 でも、でもね、そういう「天才に憧れる気持ち」を持っている自分だからこそ作れる本、コンテンツもあるはずだ、と最近は思っているんだ。

 コンテンツに携わる人ならみんな才能が欲しいと思っているはず。才能に憧れているはず。自分には何かしらの才能があるんじゃないか、と思っているはずだ。

 ただ、残念ながら99%の人は目の覚めるような才能は持ちあわせていないし、トップにはなれない。この世のほとんどは敗者と言ってもいいかもしれない。

 だからこそ僕は、自分も含めた敗者を鼓舞するようなコンテンツを生み出し続けて、なるべく多くの人に届けたいなと思うのだ。ときに「いまは敗者だけど、いつかは勝者になれるはずだよ!」って背中を押したいし、ときに「勝ち負けよりも大切なものがあるよ!」って気づかせたい。

 99%はイチローになれない。でも、そんな99%の人が毎日をいきいきと楽しく生きられるような、そんなコンテンツをつくって広められる編集者になれたらいいなあと思う。

 そういえば、年末にテレビでやる「戦力外通告」という番組が好きだ。あの番組には人生が詰まっているなーと思う。ドラフト上位で期待されて入ったにもかかわらず、怪我をしたり、結果が出なかったりして、属するチームから「お前は戦力外だ」と宣告されるだなんて、そのショックの度合いは想像を絶する。

 でもほとんどの人は次に向かって走りだす。(なぜか新婚だったり、子どもができたりするんだよね。)野球をあきらめられず薄給を覚悟で地方のリーグに行く人、普通に就職する人、店をひらく人……。すっごいカッコいいなあと思う。

 夢と現実の葛藤。自分と家族、どっちをとるかの葛藤。あらゆる葛藤を乗り越えて、前に進む。その姿はめちゃくちゃカッコいい。

「いつかは俺も」と拳を握りしめてジリジリ前に進む――。

 そのとき背中を押すのが、僕の携わったコンテンツだったらうれしいし、前に進むその傍らに僕がつくった本があったら素敵だ。

 すべての敗者へ。そして、すべての挑戦者へ。勇気を与える歌を歌い続けることができたら、すごく幸せだなと思う。

負けないでどうか
君の夜明けが来る
辛いこともあるだろうけど長い時間の一瞬
厚い厚い壁をどうか
高い高い山をどうか
乗り越えられますように

(吉井和哉「WINNER」より)

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